逆さ吊り花子を目にした了然和尚の呟く「きちがいじゃが…」、やっぱ「き」が消され、「違いじゃが…」にやったな
『獄門島』に於ける「きちがい」を漢字で書くと「季違い」、しかも耳を澄ませて聞くと「季」と「違」の間に小文字の「ぃ」
作品発表時の時代的背景ウンタラの断わりテロップ入れりゃ済むすら認めん差別ガー配慮ダーこそ
無駄に意識高い系という現代基準絶対主義でホンモノ気違いやけどなと嘆いて
市川崑監督の金田一耕助シリーズを一昨年放送したWOWOWの謎：「1998年に放送したアニメ『どろろ』と大差無いのに(・・?」
作品発表時の時代的背景ウンタラの断わりテロップを流した上で、KATAWA、MEKURAの類がそのまんまが良くて
『獄門島』の「きちがい」から「き」が消される理由がどーしてもわからん
今回放送したBS松竹東急では、地上波と同じくCM入る代わり、シッカリ「きちがいじゃが…」でスカッと爽やか気分だったワイ
ま、放送局が何処か無関係に、差別ガー配慮ダーの末世にゃ、人殺してナンボの横溝ミステリーの放送や映像化に頭悩ませる？
『横溝正史シリーズⅡ』 あざみの如く棘あれば - YouTube
『八つ墓村』予告他の映像の一部
今こそ、冷徹な眼を - mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】
今こそ、「優しさを装った暴力」を見抜く冷徹な眼及び制裁を - mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】
TVの温室無菌室状態が当たり前の現代基準だとNGスレスレに近いよーな(゜_゜>)
横溝正史原作 金田一耕助シリーズ ｜ ドラマ ｜ BS11（イレブン）|全番組が無料放送
何でもアリな昭和期に始まり平成期まで続いた古谷一行版が楽しみな理由でもあるw
と言っても、例外はある
１９４６年 昭和２１年 ９月 獄門島 ＋ - YouTube
放送では無理なんだろうけど、季が変わっている・・・これは違和感があるな。やはり原作通りじゃないとｗ
『獄門島』自体が映像化に苦慮するのとちゃうん
雪枝、花子、月代の美人はパッパラパ～三姉妹の存在だけでw
三姉妹の父親である与三松も座敷牢でア”～ウ”～の狂人
月代が「花ちゃんや雪ちゃんを殺した奴を呪い殺したるねん」と籠る離れの一つ家がそもそも
与三松の妾で三姉妹を産んだお小夜のために建て、邪教の意味不明な祈祷を捧げるお小夜も最後パッパラパ～で逝った
時代が下れば下るほど、映像化に骨折る作品と思うで
1977年映画でウケる点を挙げると
テレビ版（1977年）との対比
・本作の封切は1977年8月27日であるが、
同年7月30日から8月20日（全4回）にかけて「横溝正史シリーズ（1）」（金田一役は古谷一行）
の一編として『獄門島』がTBS系列（製作は毎日放送）が放送され、
「映画の公開直前にテレビドラマで同じ原作の作品が、別の役者やスタッフで制作され放送される」
という稀有なケースとなった。
・テレビ版は原作に準じたストーリーで犯人も原作通りだが、
映画版は上記のように犯人を原作とは別の人物に変更している。
映画の予告編では横溝正史本人による「金田一さん、私も映画の中の犯人を知らないんですよ」という語りがあり、
映画館の入り口には「テレビとは犯人が違います」という看板が立てられて宣伝されていた。
本作は犯人が原作と異なるが、これは、目先を変えたいという思いと、
自身が監督を担当する限りは美女を必ず犯人にするという方針を持っていた市川崑の提案に因るもので、
この犯人変えは原作者である横溝正史の了承を得て行われ、本作の宣伝の売りにもなった。
Hell's Gate Island 「獄門島」 - 予告編 Trailer #2 - YouTube
脚色時点で教えて貰えないイジワルされたなら別だが、原作者が真犯人を知らんわけあらへんやろw
市川崑が監督を担当する限りは美女を必ず犯人にするという方針、監督自身で反故にした件…今夜は黙っといて
予告編コメント欄を見ると
是非、原作を読んで欲しい
映画も勿論面白いけど、原作の金田一の葛藤や救いの無い終わり方がすごく好き
小説(テレビ版)と映画で犯人が違うって、劇場前にPopが立ってましたw
原作は、日本ミステリーの金字塔に違いないんですが、唯一の弱点である、犯行動機の希薄性を、
この登場人物で補った市川崑さんは、大したものです。
それに引き換え、数年前のNHK版の喜安なにがし脚本の「獄門島」は、
肝心要の金田一と、了然和尚の謎解きのシーンを、子供の喧嘩のようにしてしまうという、腹立たしいものでした。
雲泥の差です。もちろん、喜安が泥です。
NHK版まだ観てないけど、機嫌イイ日に確認しとくワイ
犯行動機の希薄性は確かにその通り
亡き嘉右衛門の遺志、生前からの執念は、本鬼頭家を長男・与三松の長男・千万太に継がせること
千万太が無理なら、早苗の兄で分鬼頭家の一に継がせる
与三松の後妻・お小夜の産んだ月代、雪枝、花子の美人はノータリン姉妹なんぞ逝ってまえを夢に描くほど憎い
早い話
・千万太が戦地から無事帰還する
・千万太が戦死でも一は帰還する
・どちらも帰還する
三択であって、何処のドラ猫の骨と知れぬ男に咥え込まれるやらの三姉妹でなけりゃ良し
ちなみに、細かいコト忘れてる原作を今日確認したら
嘉右衛門は男子継承主義者で、女の子は眼中に無く、三姉妹であろうが、また早苗であろうが五十歩百歩としか映らず
千万太と一どちらも死んだ場合には仕方ないので、三姉妹長女の月代に婿養子を取って本鬼頭を継がせるつもりでいたと知れた
嘉右衛門にとってパッパラパ～の孫娘'sは全く可愛くないものの
男子の持ち駒を失ってしまえば、三姉妹を是が非でも殺す必要無かったわけよ
月代による跡取りが何かしらの理由で無理な場合を想定してみ、雪枝と花子もキープしとくべきでしょ
ところで、嘉右衛門は戦中に亡くなったが、了然和尚、荒木村長、漢方医幸庵の3名が嘉右衛門の遺志を受け継いでいる
一の復員を知らされたら、ひとまず安心し、「戦友」へのお・も・て・な・し至れり尽くせりする歓喜に満ち溢れよう
そこへ、千万太の戦死を知らせる金田一さんが登場すると？
もう一つおまけに、戦争中供出されていた寺の釣鐘まで、鋳潰もされず無事帰還を果たすと？？
三姉妹の命運が尽きる条件揃い踏みにより、日本版マザー・グース殺人事件開幕のゴングが鳴る！！！
偶然の産物っぽく、変更不可で不可避の宿命とは言えない事件だよね
だったら、市川崑が監督を担当する限りは美女を必ず犯人にするという方針に従い
ストーリー（原作との差異）
本作では、原作で殺害実行経緯の詳細が明らかにならない実行犯2名を軽微な従犯に変え、
一方で原作では特に個性的には描かれていない勝野の出自や境遇を詳細に設定し、雪枝と月代の殺害実行犯としている。
勝野は病身の母親と巡礼の旅をしていたが、その母親が死亡して1人となり、
行き倒れかけたところを了然に助けられて、本鬼頭で下働きをするようになる。
成長してから嘉右衛門に手籠めにされたが、表立って妾の立場になることもなく下働きを続けていた。
一（ひとし）と早苗の兄妹は
与三松の弟（原作では名前が明らかでないが「与四梅（よしうめ）」と設定されている）の子ということになっているが、
実は嘉右衛門が勝野に産ませた子であった。
一は勝野が隠していた臍の緒を見つけて事実を知っており、出征前に早苗にも伝えていた。
月代殺害時に現場を去る勝野の姿を見た早苗は、庇うために凶器の手ぬぐいを回収し、与三松を座敷牢から脱走させている。 ...
...勝野は嘉右衛門の遺言を立ち聞きして内容を知っており、千万太がそれを知っていたのは勝野が戦地へ知らせたからである。
了然が花子殺害に着手したため、勝野は我が子である一のためと、了然の罪を被って恩義に報いるために、
残り2人の殺害を実行した。 ...
了然和尚はそのままで、漢方医幸庵と荒木村長の役割を勝野、そう美女の司葉子に変更してイイと思う
嘉右衛門の不興を買って島から追い出されないため、一と早苗の兄妹と母子の名乗りを上げられない日陰の身だが
『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』に続く「母心故にの罪」も描ける
救いの無い終わり方を犠牲にするけどね
真犯人が原作通りだと
荒木村長：島から一人で逃げ、その後人知れず自殺した可能性がある
漢方医幸庵：一の戦死を知り、つまり復員詐欺を知り、発狂した
了然和尚：「南無…嘉右衛門どの」
同じく復員詐欺に衝撃のあまり、正気と生気を失い、どっか血管切れたのかね、倒れる朽木のように引っ繰り返る最期を迎えた
…当記事題名の意味だよ
女の子は眼中に無かった嘉右衛門も、最悪の場合、月代に継がせる意思は持っていた
それが、千万太と一どちらも戦死し、孫娘'sも全滅
本鬼頭跡取りは、一の妹とは言え、映画では「隠し娘」だが原作では直系でない早苗による婿取りのみ
映画は嘉右衛門＋遺志を継いだ真犯人達にとって、勝利か…？
