眼を極力使わず、横になりながら、映画を観る方法:「考察系YouTubeみたいに、音声だけ聴く👂」
邦画もしくは日本語吹替洋画ね
んで、今朝WOWOW録画しといたコレを👇
「飢餓海峡」長尺版/監督:内田吐夢/音楽:冨田勲 - YouTube
二昔前くらいにNHK-BSで観て、原作も持ってるわ(内容だいぶ忘れてるけどw)
...八重は借金を清算して足を洗い東京に出るが、犬飼の恩を忘れることはなく、
金を包んであった新聞と、犬飼が使った安全カミソリ(映画版では犬飼の爪)を肌身はなさず持っていた。
10年後、八重はふと目にした新聞の紙面に驚愕する。
舞鶴で食品会社を経営する事業家・樽見京一郎なる人物が、刑余者の更生事業資金に3000万円を寄贈したという。
記事に添えられた樽見の写真には、行方が知れないままになっていた恩人・犬飼の面影があった。
この辺り、それと戦場の幕切れ場面は憶えてるワイ
犬飼=樽見について正直、「雲隠れに成功してる犯罪者が事業興すとかやるもんじゃない」
堅気でも成功者には、利権オコボレ求めるKOJIKIが群がるもの
ほとんど話したこと無い同級生が「親友」、祖父母イトコの配偶者の兄弟姉妹の孫程度が「幼馴染み」といった類ね
『レ・ミゼラブル』のジャン・ヴァルジャンがミリエル司教の情愛により改心し
「マドレーヌ氏」として産業で成功を収め、人望を集め、市長の座に就いても
禁欲主義で生真面目かつ自分にも他人にも厳格、社会秩序を絶対的に信奉する法の番人であるジャヴェール警部が記憶力良過ぎた結果
どんだけ長きに亘って粘着されたやらを見てもわかるやろw
だーれも知らない知られちゃいけないデビルマンが誰なのかみたいな者の場合、マスコミの取材受けるような危険はNGだっちゅうの
自分を庇ってくれた、つまり自分を「恩人」と崇め奉る者がいそうならば殊更だ
当記事題名前半「虚栄は地獄」
虚栄は地獄 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画
内田吐夢監督の劇映画第1回作品からパクリだけど
犯罪者が雲隠れし続けるのだったら虚栄に繋がる生き方をせず、ジャヴェール警部を見習って禁欲主義というか、清貧に励むあるのみ
八重については
パンパンをやるしか生きる術がなかった戦後、そしてそれを引きずり生きて、そして正直さが仇となり○されてしまう悲哀
「パン助」「パンパンガール」、平成の生まれ育ち世代それも21世紀生まれ育ちにわかるやろか(・・?
高見順の終戦日記に、米軍兵士にブラ下がってる日本娘たちへの嫌悪感が記されている
食うや食わずの民衆を尻目にゼータク、それの背景とか想像してみたのかね
「親父や成人兄弟の男性家族が戦死してしまい、家に残る母ちゃんや幼い弟妹を養うために」
十二分に考えられるじゃん
サイゴンのいちばん長い日、近藤紘一著書にも、外国人男性の愛人するベトナム女性について
「女性が正規の職業に就こうにも就けないような環境を作ったのは、誰だ?
戦争を始めて国を荒廃させた男どもに原因が認められるだろ」
という主旨だよ
男性社会の産物である戦争未亡人救済のため一夫多妻を認めたアラーの神さん地域が余程慈悲深い
綺麗言をズラズラ並べたって、身体張る根性持ってなけりゃ意味無い故に
男も認める級ハラスメントでなけりゃ、男相手訴訟の類なんぞカネ目当ての小物認定する故に
権利ガーガー五月蠅く、都合悪くなると「女は弱いのよー」、小賢しい糞フェミ全員逝けの根拠でもある
尚、昭和は遠くなりにけりの令和現在だって
高学歴だが飽食小皇帝フェミと対照的に、低学歴でも文字通り身体張って家族食合わせるねーちゃん実在するを追記しといて
『飢餓海峡』の八重も、悲惨な境涯から抜け出したいと願っていながらも現実に押し潰されかけていた身で、生きるために春をひさぐが
娼婦という境遇に呑み込まれるず生きることに鷲掴みされた明るさが、犬飼を僅かな人心地に立ち返らせるのがイイ
八重役には、制作企画当時、クレジットには無いが当時東映東京撮影所所長だった岡田茂(のち、同社社長)が佐久間良子を推した
メガホン取る内田も了解したが、岡田が京撮に戻ると内田が左幸子に変更した
「皮膚の表面でこの悲しい女を知っているのではなく、もっと深いところで理解するためには左幸子しか出来ない」
な~んとなくわかる
どう言うか、例えオサレに身を固めても、生活感濃過ぎるというより、細民街の溝板に立つ才色兼備マダム止まり感受ける女優だ
モモエちゃんが「赤線(売春街)で産まれた娘」
生母・左幸子はその後、海運会社社長の後妻となり、現在ファッションリーダーなんだけど
暗い感じは過去の反映という方向にしてあるが、イマイチ垢ぬけ無いのガーw
最後に
ファッショリーダーから思い出したことが
映画版では原作の家庭問題評論家からファッションデザイナーに設定変更された八杉恭子
恭子は戦後、パンパンじゃないものの進駐軍向けバーで働き、黒人GIと間に息子ジョニーを産んだ
戦後32年(1977年当時)、日本社会は戦前からすっかりイメチェンした
しかし、「戦後の混乱」が、まだ影を落としていた
ところで
『日本映画の名作の誉高い「飢餓海峡」。』YouTube概要欄に
音楽は冨田勲。見どころ満載、映像にも工夫あり、俳優陣も悪くない。
が、シナリオというか、ストーリーというかが説得力に欠ける。
しかしその時代を知る人にとっては、迫ってくるものが、きっとあるのだろう。
その時代を知る者、敗戦直後を知る世代は2023年現在、絶滅危惧種だ
『飢餓海峡』と『人間の証明』どちらも、今や圧倒的多数を占める敗戦直後を知らない世代に「迫ってくるもの」が?
餓鬼なりに古い昭和に実感や共感を持てる世代、自分が未経験のものは全て別世界の出来事と考える世代の差は半端無く大きい…