mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

ラーメン出来上がるまでの3分間にも犠牲者が増えそうな迷探偵の冒険

前記事から続いた




挨拶代わりのナイス!も苦手な、極力ナイス!押されない記事を目指すアタシ
具合悪くて暇潰しにタブレット眺めてたのに、呆れ返って、一気に起き上がったわ~
推理マニアならぬ検索マニアの血が騒いだので、ちょいと金田一さんについて調べてみた
『意外なあの人も!?映画・ドラマで金田一を演じた俳優たちまとめ』
http://topicks.jp/28837




映画で『金田一耕助』を演じた俳優としては片岡千恵蔵に始まり
岡譲司、河津清三郎池部良高倉健と洋装の金田一が続いた
健さんのドコが、顔立ちは平凡・体躯は貧相・身長5尺4寸(約163.6cm)、体重14貫(約52.5kg)を割る?
1975年の‘本陣殺人事件’での中尾彬は、ジーンズにベストというヒッピー風で登場した
…悪役のイメージ強烈なもんで、陰でコッソリ殺人事件追加してそうな金田一さんであった
この1年後に角川春樹事務所&東宝製作の金田一シリーズが発表された
初めて原作に忠実な和装スタイルが登場、以後定着する
2006年、1976年版を撮った市川崑監督自身による‘犬神家の一族’が角川映画30周年記念作品として再映画化
金田一さんも、第1回角川映画版の主役である石坂浩二が再演した
なお、日本映画で同一俳優が同一主人公を演じた期間としては、市川右太衛門旗本退屈男シリーズに次ぐ
兵ちゃんの後に演じた俳優を挙げると、渥美清西田敏行古谷一行三船敏郎鹿賀丈史豊川悦司
原作者の横溝爺が、1977年の‘八つ墓村’を撮る前の野村芳太郎監督に語った所によれば
石坂浩二の当り役みたいになってるけど、見るからに二枚目だし、いかにも頭が良さそう
本当の事を言うと、原作の金田一とは割と離れている
原作のイメージで言えば、お宅(松竹)の渥美清なんかの方が近い」
ちなみに、角川春樹が映画会社を立ち上げ、自らプロデュースに乗り出した理由:「松竹の態度悪かった」
八つ墓村の映画化権持つ松竹が腰重くて、製作の催促したら、出版社如きがと返され激怒したんだってよ
それはさておき、八つ墓村って、原作に忠実な映像化難しい作品なんだけど
登場人物の設定が大幅に変更はともかくとして
事件を「祟りに見せかけた犯罪」ではなく「本当の祟り」として描き、推理劇風のオカルト映画へというのはアカン
「オカルトに探偵は無用」、イラストレーター、 エッセイスト、映画監督である和田誠の言う通りよ
八つ墓村から2年後の1979年、東宝で作られた‘悪魔が来りて笛を吹く
映画は冒頭でネタバレする惨状であったが、モサッとした西田敏行金田一さんは適役だったと評価する




テレビドラマで金田一さんを演じた俳優を挙げると
古谷一行、番外篇ドラマで演じた長瀬智也山下智久を除いても、10名と少なくない
岡譲司、船山裕二、金内吉男愛川欽也小野寺昭中井貴一片岡鶴太郎役所広司上川隆也稲垣吾郎
着物に袴と原作を踏襲し、1983年~1990年の間に4度演じた小野寺昭は恐らく、古谷版を意識してのもの
小野寺昭古谷一行って、当たりや声音の柔らかさに、ちょっとイメージ被るでしょ
片岡鶴太郎はぶっちゃけ、お笑い歴を否定するようになって以降、小賢しく見えてイライラする
片岡&フジテレビ版が、脚色下手で、‘悪魔が来りて笛を吹く’は失敗作だしな


西田&東宝映画版では、原作では自ら命絶った妹が生きていて、兄でなく、妹が実の兄妹から生まれた子
いずれにしたって絶望するしかない悲劇に変わりないが、「どおよ?」の出来だったのに
いとこ同士が呪われた関係の設定だと、日本では合法であるいとこ夫婦に対して無礼極まるというものだ
あれで完全に、片岡版金田一さん&フジテレビ版横溝ミステリーを見限ったけど
頭良さそうに見えずホン怖お似合いの稲垣吾郎登場時、フジテレビ版を見限ったのは間違いでないと再認識した




世俗の評価は、石坂浩二古谷一行が二分するんですかね
各人の好みでしょな





1977年と1978年に大阪毎日放送製作された横溝シリーズ、いまも安定した人気持ってるわね
ケチ臭くなった現代TV界には真似出来ないほど、往年の銀幕名優が数多く顔を見せる
犬神家の松子BBAも、京マチ子が演じたから、映画版の高峰三枝子に負けず劣らずの豪華配役よ
悪魔の手毬唄には、夏目雅子が出演していて、妖艶な肢体を誇る歌手に合っていた
松方弘樹と不倫する前の仁科明子には無理だから、映画版ではグラマーガールの役柄じゃなくなった?
古谷版でも1990年版は伊藤つかさじゃガキ過ぎて、1993年フジ版の牧瀬里穂がまだしも良い
あ、そーだ、1978年TBS版悪魔が来りて笛を吹くの幕切れ部分、あれは絶対納得イカ
そこまで散々無茶やらかしといて、最期に母恋しさを口にする沖雅也よ、涅槃で親父と会える方が大事やろぉ




さよう、個人的に、古谷版は好きながらも、どうも情に走る傾向が気に食わない




エラリー・クイーン:0.7
モース警部:0.7
ファイロ・ヴァンス:1.2
神津恭介:2.0
十津川警部:3.3
金田一耕助:4.2
金田一さんは、殺人防御率が低いと言われる探偵である
本の雑誌編集部編‘活字探偵団’によれば、防御率の算出方法は
「主要10作品を選定し、探偵が事件に関与してから、解決するまでに起きた殺人件数を作品で割る」
ただし、‘八つ墓村’‘三つ首塔’‘悪魔が来りて笛を吹く’などの大量殺人が含まれている
そのため、防御率が低くなるのも当然と言える
対象を全77作品で算出した結果は1.5であり、一概に防御率が低いとは言えない
また、トリックなどの解明後に犯人が自ら命を断つ事も多く、この事に関して直接的なものとも言えない
上述したように、「最後まで手の内を見せない」のが金田一さんの探偵方法であり
犯人が自ら命を絶つ事を誘導、または見逃す行為についても、「金田一耕助流のヒューマニズム
盟友・等々力警部が半ば黙認している、一種の殺人幇助だから恐ろし過ぎる
それらに対して、映画‘金田一耕助の冒険’には
「もうあと4、5人は死にそう」「どこまで殺人が行われるか見守りたい」、これまた恐ろし過ぎるセリフがある




20歳頃のアメリカ滞在時に、ふとした好奇心から麻薬に手を出して深みにハマり、厄介者扱いされていた
戦時中には、転戦を重ね、ニューギニアのウェワクまで南下、部隊が全滅に等しい打撃を受けて敗走
ウェワクの前線に部隊が取り残され、以降戦闘は全く無く、部隊は熱病と栄養失調の中、孤立状態に陥った
などなど、金田一さんは意志弱い面も見られる苦労人なので、情深い性格、それは間違ってない
が、古谷版金田一さん、情深い性格が前面に表れ過ぎてると思う
1988年版もある‘不死蝶’の1978年版に、日本のウザ~な母性信仰を美徳として事件中心者に説いたり
その点に於いては、クールに仕事する、しかし情深さも感じられる石坂版に軍配上がる
名探偵の優しさなんて、映画版悪魔の手毬唄ラストシーン のように
金田一さんが磯川警部に「…(犯人)を愛してらしたんですね」と驚かせる
発車の汽笛に遮られて磯川には聞こえない(駅名の「そうじゃ」が肯定の返事のように画面中央に捉えられる)
岡山県総社駅、実際は山口県内での撮影を、山口大学出身者から聞いたと備忘録しといて
推理の表舞台に情が見え隠れする探偵、ちと疑問符である
もっとも、映画版獄門島に、島を出たいと話した早苗に向かって最後、「もう、島を出るなどと言わないですよね」
早苗は確か、「どこにでも自由に行ける人には、不自由な者の気持ちはわからない」みたいに言った
早苗ってさ、原作では、自分の意志で島に残り婿取りすると告げ、金田一さんの恋心打ち砕くんだよね
クールな石坂版にも、ちと疑問符の場面あるけどね




ま、どの金田一さんを好むかは各人に任せるとして




古谷さん、カップヌードル食えるとは
70歳過ぎてるのに、胃腸は至って元気のようだね

アタシゃ、食欲は50歳にして中坊級ながら
日清カップ麺、とりわけカップヌードル、UFOが苦手なんだわ





カップヌードルも、カレーとシーフードはそれほど胃モタレしない
王道と言われる醤油が、マズ~なのよ


フォークで食べるのが当たり前だった頃の方が美味かったと思うの、アタシだけ?
どん兵衛は確実に、昔の薄っペラペラ麺仕様が美味い
なお、チキンラーメンは、袋麺は確実に不味く、カップ麺の方が美味い




味覚も百人百様であるものの、王道カップヌードル醤油が不味い理由を、金田一さんに推理して欲しい~