mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

午後の遺言状

2018/6/6(水) 午後 7:17 【世界で一番プライスレスな職業】

 

 

気の済むまで何度でも炎上ならぬ登場する1976年の10歳
その背後に、ビッグマウス番長でない世界のHONDAが見えるね
この1年ちょい前、鬼婆が運転免許取得した日に
嫁の留守中、お坊っちゃまの孫守りした祖母さん
危ない!と言う間も無く、孫はストーブの上の薬罐を引っくり返しちまい大火傷を負った
祖母さんは近所の印刷屋へ駆け込み、車出して貰い、病院へ飛んだ
救世主と言える印刷屋が、43年後まだボケもしないで健在
本日、「晶ちゃん、植木スッキリしたのぉ」、タバコ吸いながら歩いて来て感想を述べた

「みっちゃん(鬼婆)、まだボケてへんとな?
普通、頭元気での施設入所いうのは、2年くらいで皆ボケるんやけどな~」
老健を計算に入れるとおよそ10年経つのに、鬼だけあって人間基準外れとるんやろとして
「晶ちゃん、ワシの工場買うてや」
アンタの母ちゃんも確か?なので、いきなりボケ発症かと思ったら
近所の爺さん同士、「売れるもんやったら、家売って、マンション暮らししたいのぉ」らしい
ちなみに、汚宅通りの家々は、京都の町家のように間口狭い代わり奥行き長く
30坪以上あり、ウチも35坪くらいある
坪数はさておき、印刷屋爺さんも例に漏れず、家の中にモノ溢れてるという
歳も歳だし、家丸ごとポイし、売れたカネで小じんまりした空間に移りたいんだって
「みっちゃんに、ハル坊は癌やけどタバコ吸うて元気やと言うといて~」
無茶でない量のタバコと酒やったら、腐れヘルシー志向より長生きするで~と
雨ほとんど降ってないうちの散歩に出る爺さんを見送った





今日の午後3時過ぎに、印刷屋手下が来て、社長から話あると伝えた
印刷屋に入ると、入口すぐに、ハル坊が車椅子に腰掛け、アタシを待っていた





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ハル坊両親の十七回忌と十三回忌を迎え、粗供養との事
「息子夫婦が選んだよってようわからんけど、シャンプー類や」
「お供えとか貰うてへんけどな、○○さんと☆☆さん、それと、アンタの所に渡したいねん」




そして
「借金等は完済した
あとは、ワシが動けるうちに、用事片付けとくんよ」




車椅子は転ばぬ先の杖であり、まだフツーに歩ける
問題は、余命
抗癌剤止めた」
ハル坊の見込みでは、半年持つかいなだそう
逝くのが半年以内か、時期はともかく
「自分で極力、終活しておきたい
近いうちに印刷屋を解体し、土地を売却するわ
しばらく騒々しいけど堪忍やで」




「みっちゃんにはいろいろ世話になった
特養行ったら、宜しぅ言うといて」
記事題名の意味よ