mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

We May Never Love Like This Again.(昔のような愛と信頼は…されど)

日本地図で言うと、東京~長野ライン以北には、札幌まで飛んだのみ
なのに、十和田湖近辺にいる
てな夢を見て目覚めた今朝、絶対泣く自信持ってる映画の主題歌名パクりした記事二本立てが浮かんだ
https://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/34534129.html




2016/07/27 14:00 【心の綴り方教室】
https://mathichen.at.webry.info/201607/article_3.html

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父と兄を事故で亡くし、山の手から下町へ引っ越して来た幸子と母
変わり過ぎてしまった環境に戸惑う幸子だが
隣家のヒゲ医者と息子の松吉たち、周囲の暖かさに触れ徐々に馴染んで行く

この作品と思うものの(自信は無い…汐見朝子原作、それは間違いない)
主人公は13歳か14歳
貧しく、母の内職手伝いするうち、中学校入学しそびれた
…役所があーだこーだ行って来なかったのか?
現代だって、存在知られない未就学児童いるでしょ
現代に近い日本の教育環境が整って半世紀そこらなので
漫画描かれた1970年代には、結構数いたと思われる
ともかく、幸子も役所から忘れられ
娘に申し訳無い母が、定時制中学の存在を知り、娘に勧めた結果
幸子は1年遅れで晴れて女子中学生となれた
ある日、山の手時代の友人たちと街でバッタリ再会し、お茶したら
幸子は中学2年生の会話について行けず
友人たちから、「1年遅れたから仕方ないよね~」
…この辺りで、友人たちの品性という意味での育ち悪さが見て取れる
果たして、当時小学生のアタシが感じ取ったように、性悪娘どもだった
性悪は言い過ぎか、けど性格良くないのは確かであった
友人たちの通う全日制中学の運動会に招待された幸子に
その学校の生徒会長だかイケメンNo.1だかが、「どこの中学に?」と尋ね
定時制なの?ウチにも定時制あるけど…
ボクたちが朝登校するとね、よく、ボクたちの持ち物が無くなってるんだよね…」
証拠も無いのに、同じ教室使う定時制が物盗りと決めつける糞ぶり
それを聞いた幸子の友人たちも「え~」、ヒソヒソやる姿に、幸子は失望した
彼女を救ったのは、定時制の仲間であった
定時制といえば、生徒の年齢は老若男女に亘る
昼間は商店街で働くあんちゃんや、集団就職で上京したねえちゃんもいれば
家庭の事情で学校行けなくて60の手習いジジババもいる
アタシの通った小中学校で使っていた道徳教科書には
自由時間持てるようになって勉強始めた、日本在住する韓国オモニが載っていた
こういう人たちって、親にシリ叩かれない自由意志での勉学とあって
詰め込まれた方程式をオウム返しするようなロボットには持てない人情が備わる
漫画の最後、別の街へ引っ越す事になった幸子を見送ったのが、定時制の仲間
その意味わかるよね




【蹉跌や挫折、そして贖罪の日】
https://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/archive/2015/07/16

父親が娘を憂慮する日々に、終わりは来ない
フレンチ・スクールの他、英語学校、両親の知り合いの家の子など
娘の新しい交流関係は築かれていったものの
「ほら、もうこんなにお友だちが出来たぜ」
娘が嬉々として見せるフレンドシップ・ブックを目にするにつけ
父親は『過去』を振り返り、暗澹たる思いにとらわれる
フレンドシップ・ブックとは、友だちからの寄せ書き帳であるが
外国系スクールに通う子供の場合、卒業式限定とは趣が違う
ごく一般の公立校卒業や、私立卒業でも、同じ国に住む友だちならば
必要とあればいつ何時でも話し合える友だちが相手だったら
何もその写真や親愛の情を示す言葉をノートに凍結する必要はあるまい
フレンドシップ・ブックには
人格形成期に一箇所に定着出来ず、各国を転々とする子供たち
生涯の親友持てないかも。一時期の友だちでさえ、不可避の別れが付き物
そんな不安定な子供たちの、何やら深い思いが込められているのだろう

父親は娘に
「いまはいい友だちでも、長い間会わなければ、友情は色褪せていく
それは仕方ないことなんだよ
だけど、お前が本当の誠実さを持って付き合えば
このうちの何人かは、たとえ遠く離れて住んでいても
お前の中で一生涯、心の通う友だちとして生き続ける
そうした本当の友だちを持つことはこれからのお前にとって
とても大切な財産になるんだ」

父娘揃って一目惚れした、『黄金』を意味する名前持つ、カンチャナさん
あるホテルのラウンジのウエイトレスで、22,3歳の飛びっ切りの美人
娘の方は思い切って頼み、『姉妹』になってもらった
このカンチャナさんも、ミーユンの成長に一役買ったといえる

カンチャナさんは一頃、目に見えて憔悴していて、寂しげな様子
とうとうミーユンがわけを尋ねると、恋人に振られたばかりだとのこと
相手はいい家の息子で、2年間付き合い、結婚の約束もしていたのに
ほんの10日ほど音沙汰ない間に、米国留学帰りの金持ち娘と結婚していた
「ひどい!信じられない」、ミーユンは怒り、父親も同感するが
「でもね、私が馬鹿だったの
この国ではね、お金持ちの世界と、私たちの世界は全く別なのよ
そんなことわかっていたのに、好きになった私の方が間違っていたの」
悲しそうに笑い、その後
「あなたは本当に幸せなのよ。ユン、自分ではまだわからないだろうけれど」
ミーユンは父親に、「彼女、可哀想だなァ」。それに対し、父親は娘に
「うん、英語の学校にはいろんな人がいるかもしれないけれど
東京でも、ここでも、リセの仲間は皆お金持ちの家の連中だろ
外交官や大きな会社の偉い人の子供たちがほとんどだ
でもね、それが当たり前の世界だと思ったら大間違いなんだよ
この世の中には、不幸なことがいくらでもある
悲しい人はいっぱいいるんだ」
ミーユンは家に帰った後も考え込み
翌日、貯金箱を壊し、大きな花束を買い『お姉さん』を慰めに行った




次記事へと続く