mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

天よ地よ、我は何事有ろうとも男(女)である

まず
黙っとくつもりでいたけど、やっぱストレス溜まるので言うと
一部を除き、黙ってファンポチとナイス!止めてよね




一年に一度、読み返したくなるのが





画像には無いけど
サイゴンから来た妻と娘、バンコクの妻と娘く、パリへ行った妻と娘
これらを読み通すと、「女の子育てる理想的な環境だね」




パリへ行った妻と娘
これは、近藤夫妻がバンコクから東京に戻った1983年頃を舞台に綴られる




娘ミーユンは、バンコク時代に、フランス本国にあるリセへの留学を果たしていた
毎夏タイに休暇に訪れるルロワ家が、ミーユン受け入れを申し出て
ルロワ家の息子たちと同じリセに通う事となった
ミーユンは東京のリセ編入当時の年齢と学年と落第に加え、バカロレア(大学入学資格)一度失敗の結果
高校修了時、既に23歳と、一般的には大学修了年齢を迎えていた
その頃ルロワ家ではすっかり、ミーユンを長男ピエールの嫁と決め込んでおり
大学生としてはミーユンの先輩となるが、年齢では3歳下のピエール坊やもその気満々でいたため
近藤夫妻が娘を職業学校に行かせる考えが、話を少しややこしくさせる事に…




ある朝、近藤氏が起きると、ピエール坊やが「オハヨゴザイマス」
ミーユンがバカロレア合格の後、金魚の何とかみたいなピエールを連れ東京帰省中であった
その朝、ピエール坊やは土下座する勢いで、ミーユンとの婚約を申し出たが
「結婚してもピエールのお給料でやって行けるから、ミーユンを大学にノンビリ行かせましょうよ」
パリ郊外に小さな電器屋を営むルロワ夫妻のうち、より保守的な夫人の意見が背景にあるようだった
技術者として将来有望なピエール坊やも同意見
「大学は登録だけして( * フランスやドイツは日本と違い、登録したら、その年に入学する必要は無い)
まず、お前のやりたい職業の学校へ行け」
と両親から常々言われているミーユン自身、いざバカロレアを手にしたら、揺らぎ気味
近藤、ルロワの両家の考えに、大きな食い違いがあるのは確かであった




ピエール坊やを加えた昼食の席では
「子供は成人まで、親がコントロールする」
「自分の頭で考えて、稼げるようになったら、完全自由あげる」
「そこまでは、怒りまくるからね」
鬼も逃げ出す恐ろし過ぎるサイゴン女房が、娘そしてピエール坊やを諭した
ピエール坊やには、「気持ちは有り難いけど、これは、ユンのためなのよ」と諭して
「ユン、よく聞きなさい
結婚したって、離婚するかもしれないし、旦那さんが病気になったり死んだりするかもしれない
そういった際、私何も出来ませんとか通用しないんだよ」

改めて、職業学校行く必要性を説いた




母親が娘に資格持たせるに拘る、それには、母親は見事な無学という背景が挙げられる
ナウさんの母親や叔母などがルロワ夫人吹っ飛ぶ保守層の結果、小学校卒業程度の学力しか持たない
ニッポン亭主から見れば、妻はその分、戦乱の国育ちを加味した生活力に長けるが
当人はやはり、無知故に悔しい思いする場面に何度も遭遇したを引きずっている
娘には同じ思いさせたくない親心が、教育ママンを一層厳しくさせていた




学校の勉強以外にも超厳しい
この点が、ナウさんがお受験ママとは全く異なる点であった




ミーユンが東京のリセに初登校日、父親が送って行った
家から学校までは、複雑な乗り換えがあり、40分以上要する
日本語ほとんど出来ない13歳のため、1週間は送迎するつもりでいた父親に
ベトナムのようにロケットやミサイルが飛んで来るわけじゃなし、今日だけで十分」
母親が反対し、娘には「通学路をちゃんと覚えて来るんだよ」と命じた
ママンに逆らえない娘が悲壮な顔で標識を見上げたりしたのは言うまでもあるまい
通学路を一日で覚え、下校したら、無事に済むものでもない
母親の命令には、夜12時過ぎまで寝る事を禁じる、午前6時に一人で起床するが含まれていた
娘がリセに通い出した当初の3日ほど、母親も早起きしたものの
「親が子供のために早起きとか、話が逆だ」
という考えなので、その後は、娘が一人で起きて登校準備する日々が始まった
娘は目覚まし時計を何個も置き、ユデ卵や即席麺などで朝食済ませ、7時前には家を出て行く
弁当の準備?リセに食堂あるから不要だし、要るとしても、娘自身で準備する確実だ
というのも




夕方近く、青い顔してフラフラ帰宅する娘
6時間グッスリ寝れば良いと母親が言おうと、遅寝早起きは眠い
夕方は、おやつ休憩し、それから宿題に取り掛かったり塾に行ったりする時間帯だが
近藤家では、鞄置くか置かぬかに、母親から次々と休む暇無く用事を命じられる
買い物へ走ったり、母親の横で家事手伝いをしたり
夕食の片付け終わる辺りででようやっと、宿題に取り掛かれる
父親がさすがに見かね、「一服くらいさせてやれ」と母親に言うと
「いまの時期にグータラ覚えたら、ロクな将来送れない」とバッサリ斬られる始末
グータラ覚えたらには、ベトナム民族衣装アオザイ、あれが着こなせる体型作る目的もあるが
(背が高過ぎても低過ぎてもダメ、胸はホドホド、腰はクビレ、オシリは丸くetc.なんだよ)
「女の子なんだから、将来結婚した時に恥ずかしい思いしないために、厳しくしてるの」
換言すれば
「ユン、よく聞きなさい
女の子がいくら勉強や仕事出来たって、主婦が何も出来ませんとか通用しないんだよ」

尚、ナウさん自身
包丁の使い方などを手本見せられながら、三度失敗したら張り倒される
下手な買い物して来たら、締め出し食らう
など、母親からスパルタ教育受けたそうよ




ナウさんがどう娘を育てたいと考えたか、もうわかるかしら
女だから~子供いるから~保護と優遇が当たり前でしょ~は許さないと同時に
女である以上、女の領分と義務はキチンと守らなければ、権利ガーも許さない

プリンで作られたような甘アマ現代ニッポン女子には死んでも浮かばない事がわかっていたと言いたいの




【天よ地よ、我は何事有ろうとも此処に在り、人生は続く】
http://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/32959127.html

ご亭主の浮気相手が、街で奥さんとすれ違うものなら
ヨロシクやっている現場に奥さんに踏み込まれでもしようものなら
ドロボー猫は、横っ跳びに逃げ出す、裸であろうと一目散に飛び出して行ってしまう
それくらい、一夫一妻制であろうとなかろうと、昔から決して弱くなかったベトナムにおける妻の座
一夫一妻制になればなるほど尚更、確固たるものになった
ベトナムは世界でも稀に見る、『面子』にこだわり死守するお国柄であり
ドロボー猫は、奥さんの面子を潰す、その事だけで恐縮するというのね
そんなに嫁族怖けりゃ、スケベ亭主の相手なんかするな?
哀しいかな、長年戦争やっているうち男の数が少なくなり、『需要と供給』が追いつかず
現代は知らんが、かつては、女房が怖いくせに危険な果実を食べたい宿六にとっては天国であった

ナウさんによれば、カム・ニュンの話を聞いた日本人女性の友だちは皆
「カム・ニュンは、どうして大佐夫人の方を恨まないの?
硫酸をかけたのは大佐夫人で、大佐はカム・ニュンの恋人だったのでしょ?
それなのに、何で大佐を恨むのかしら……」
と不思議がったが
ナウさんは、「やはりベトナム人と日本人は、少し考え方が違うのかな」と思ったという
カム・ニュン事件に関するベトナム人の考え方が
「カム・ニュンは、大佐を寝取り、大佐夫人の面子を潰したのだから
大佐夫人から仕返しをされても当然の話であり、彼女を恨むのは筋違いだ
夫の浮気が広範囲で噂になったのに、大佐夫人が黙って見逃したりしようものなら、人からバカだと嘲笑される
カム・ニュンに硫酸をかけた罪により5年間牢屋暮らしを強いられたが、それで十分償いは果たした
一方、二人の女性を上手く取り仕切れなかった大佐は、愛人なんか持つ資格持たない甲斐性無しだった」




実際、プリン増殖した日本には考えらんない誇り高さを、ベトナム女性が持ってるじゃん




バカロレア合格後のミーユンは結局、他と比較すれば高いなりにお得な授業料の学校を選んだ
そこの修了証持ってると高級秘書への道もというから賢い選択であった
結婚して30歳過ぎに息子誕生したけど、それなりのバランス取って仕事のはず
専業であったって、不測の事態発生しようと困らなかったでしょね




長くなったついでに




『娘の夫の親が嫌いな人いますか?』
https://soudan1.biglobe.ne.jp/qa9503433.html
これ、男の家庭環境が底辺とは思う
ただね
「娘の携帯や保険など俺の金で払いたくない」
妊娠中や病気中で稼げない嫁にカネ使いたくないとか言うの、本当に男だけがダメと言えるか?
女がやるべき事やらないで資格という意味での学力と経済力が高くなる場合
ニッポン男児いうのは、「男は稼ぐ事だけが仕事で、他は全部女の仕事」に基づかれるとあって
俺の稼ぎは俺だけのためにの方向へ進み、家族を養って守る意識が薄れる
とどのつまり、女が困る原因の半分は、男甘やかしツケ上がらせる女にだろっての




「妻は、戦乱の国に於いて、15,6歳から命がけで一家を支えて来た
これから多少、人生を楽しもうと考えても、当然の権利だ
彼女が死に物狂いで働いていた頃、俺はノホホンと親のスネかじりしていた
苦労知らずの前半生のツケを払う番だ」
サイゴン女房が家系上、年長者を養う家長の座にあった
再婚後、小さなビジネスをやったりもしたけど、一応専業
そのためニッポン亭主は、サイゴン女房のジジババ族をも養っていた




近藤夫妻にこそ、男女平等の形の一つが見えるわ