mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

音楽の神々、凱旋の場が幻と消え

どう考えたって後期高齢者としか思えない内容の検索をいろいろ、YouTubeに掛けてたら

東京ドームで開催されるオペラ「アイーダ」の宣伝トラック

渋谷を走行する、
東京ドームで2013年9月17日18日19日の3日間開催されるイタリアオペラの代表作「アイーダ」の宣伝トラック。
今回、東京ドームで上演される『アイーダ』は、
ベローナ劇場設立100周年記念公演と、
アイーダ」の作曲者でもあるジュゼッペ・ヴェルディ生誕200周年を迎える記念すべき特別公演なんだそうです。




これ結局、2013年8月下旬、中止になったんだよね
Twitterでは「チケット売れてへんかったん?」「法則発動?」等の意見が出ていたが
筋金入りオペラファンの間では以前より、静観、|電柱|ー ̄)、ニラヲチしていたらしい




通常引っ越し公演だと3年前くらいから情報が漏れ始める
人気歌手だとそれくらい先までフツーに予定が入っている
だっちゅうのに、突然降って湧いて来た公演
  
都内の地下鉄駅には大きなポスター、TVではCM、でも盛り上がらね~

現地ヴェローナアイーダを観賞した音楽評論家が、8月中旬のブログ記事で
日経新聞に日本公演の提灯記事を依頼され、原稿を提出したら
「公演が延期になったので、掲載も延期」、すぐ削除

音楽関係者からは「中止せえへんやろ」「やらへんやろ」の両方

アイーダ役歌手のサイトに9月東京で歌う予定は入ってない
ラダメス役歌手のサイトには東京があったけど、いつの間にやら削除

JTBのチケットサイトには「主催者の都合により発売停止」、ぴあやe+では発売中
8月23日までに、ぴあなども「販売枚数終了」で買えなくなる
26日頃まで当たり前のようにTVCM流れる、公式サイトは「夏休み」を理由に更新無し
27日20時、朝日新聞サイトに中止記事出る
27日22時、読売新聞サイトに中止記事出る
28日午後、公式サイトで中止記事出る
29日夕刊フジに顛末記事掲載されるが、公式発表以上の内容は出てなかった




ニラヲチ組さんから詳細を拝借したと事後報告しといて
オペラファンは誰一人チケット買ってないから単純にニラヲチしてただけというけど
…当たり前だのクラッカーだよね~




読売新聞主催によるドーム公演は、「平日ばかりの3回公演」で10万人集める予定
しかし、2013年9月19日には、演奏会形式とはいえ、ミラノ・スカラ座の♪アイーダNHKホールで上演される
選択肢持つ、尚且つ、頭が正常なオペラファンはNHKホールを選ぶに決まってるわな




だって、東京ドームでの♪アイーダいうたら
1989年7月、ドーム落成記念として、本物の象さんが出て来る色物丸出し公演あったんやわ
題名役のカティア・リッチャレッリが1日だけ歌って、「こんな所では歌えんわ」とキャンセルして帰ってしもた
穴を埋めたのが、熟練グレース・バンブリーなので損は出てへん?




せやけど
世の中どんだけ、バブル景気にアワアワ右往左往しとったか
先述したように、歌劇場引っ越し公演等は、数年前に企画上がるんで
カネ金かね万能主義的な時代の勢いが、バブル弾けた数年後にゃ、自転車操業に繋がってまっせ
実際、1990年代半ば頃までの引越し公演って、採算合わんかったとの事
気の毒なのは、長年コツコツ地道に営業して来た呼び屋さんよ
「(指揮者)カルロス・クライバー?あんなキャンセル魔を??ホレ見てみ、来えへんかったわ!!!」
カルロスの名誉のために、「しょっちゅう、日本の温泉に浸かりに来てた」を追記しといて
野●證券みたいな、儲けにならないと見たら撤退する音楽ド素人が何を頓珍漢な真似してくれたせいで
一度高騰したら容易には下がらん招聘の相場に、真面目な方々が苦しむ事やろが




バブル景気から四半世紀余りを経ても、ニッポン人の学習能力はツバメの超低空非行だったのね
カネが有る所には腐るほど有るが、無い所には路頭に迷って川へ飛び込むほど無い
歪んだ格差社会が、幻の♪アイーダにも浮き彫りにされていようぞ




ヴェローナの名誉も守ると

1989年12月、アサヒビール創業100周年記念企画
アレーナ・ディ・ヴェローナアイーダ東京公演」
国立代々木競技場第一体育館
エジプト国王ランフィス:カルロ・ストリウリ(バス)
その娘であるエジプト王女アムネリス:フィオレンツァ・コソット(メゾ・ソプラノ)
奴隷だけどエチオピア王女アイーダ:マリア・キアーラ(ソプラノ)
奴隷娘に惚れるエジプトの武将ラダメス:ニコラ・マルティヌッチ(テノール
戦争に負けて威信ボケたエチオピア国王アモナズロ:ピエロ・カプッチッリ(バリトン
演出:ジャンフランコ・デ・ボジオ
指揮:ネッロ・サンティ
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団・合唱団・バレエ団

こちらは、良心的な公演だった模様
体育館?
仕方ねーじゃん!
30年前には、新国立劇場存在しなかった(存在していても、大掛かりな舞台には狭過ぎる)
大掛かりな舞台やろうと思えば、NHKホール、東京文化会館くらいだったんだからさ
日本が当時そんだけ、21世紀現在もか、文化後進国という意味でもある




ちなみに、この記事、ヒガミ根性混じりで書いてる理由↓

イメージ 1

1993年1月29日、27歳の誕生日3日前、旧大阪フェスティバルホール
演奏会形式による、時間の都合上カット多かった、モーツァルトの♪フィガロの結婚
これが、人生初の生オペラだった
…バブル当時や数年後でも、行きやすかったオペラなんてそんなもんよ、大阪なんて




同年秋に、ベルリン・ドイツ・オペラの舞台上演♪トリスタンとイゾルデを、花のお江戸で観賞するも
そうそう東京まで行けなかったし、四半世紀後のいまや、夢の東京に近い
仮に、オペラのために東京行けるとして
チケット取って、新幹線と宿を予約してetc.の後になって、公演が幻と化せば?
それを想像しただけで、幻の♪アイーダに振り回された田吾作組の無念が…
読売日響に感謝しても、読売新聞にはアフォ杉と言いたい~