mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

好いたハレタ狂想曲は因果応報の覚悟の上で

♪神々の黄昏を以って、NHK-FM年末恒例、バイロイト音楽祭放送が終了した




ニーベルングの指環第三夜を聴くたび、「女子はバカだが、男子もね」と嘲笑う理由として…
前夜に当たる♪ジークフリートの第三幕で、岩山に眠る元戦乙女ブリュンヒルデが、ジークフリートに起こされる
これは前夜♪ワルキューレ幕切れに於いて、決定事項だったが
ぶっちゃけ、「やらせろ」「嫌よ」の末に、ブリュンヒルデが食われちまい、叔母さんと甥っ子で夫婦に
その結果、ブリュンヒルデ智慧を全て亭主に献上し、バカとなるに等しくなる
世の亭主は基本、甲斐性無しでも薄給貰えれば、俺様が一番だ平伏せよと
薄給やりくりしてメシ作ってくれる嫁の寄生虫のくせに態度デカイ生き物なので
英雄と称えられるジークフリートともなると、何様の態度を取るように堕落する
ついこの間まで、森の中で育ち、人間世界に疎く、世知に長けないというのに
黄昏の第二幕での夫婦喧嘩、第三幕でのラインの乙女たちとのやりとりでは、女わかったつもりのド厚かまし
もちろん、驕る平家は久しからず
嫁を裏切った仕返しを
「男は体力に優れる分、頭が悪い」
「女は体力の無さを、良くも悪くも智慧で補う」
ジークフリートが忘れ薬などによって騙されていたとはいうものの
怒りに燃える嫁がジークフリートの敵と組んだもんで
唯一の弱点である背後を敵から突かれ御陀仏、葬送行進曲をBGMに亡骸が舞台から去る
…女を見くびると地獄見るよの意味ね




以下に取り上げる映画も、「オトコって本当、何所に目を付けてるの、アフォ過ぎる」

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‘イタリア式離婚狂想曲’(1962年)
https://movie.walkerplus.com/mv13125/

シチリアの貴族フェルディナンドは、結婚していたが17歳の従妹アンジェラと恋に落ち再婚したがっていた
しかしイタリア法の下では離婚は許されていない
妻が死んでしまえば、彼は自由になるが…
フェルディナンドは、妻が不倫をしたとしたら彼女を殺しても「名誉の殺人」として罪が軽くなる事に気づき
そのために妻ロザリアが他の男性と恋に落ちるように仕向ける事にした




昔々、ワーグナー師匠格と「馬鹿杉~」、死ぬほどワロタ映画
何故か?




駆け落ちした妻と間男二人の行先が判ったので、かねて用意のピストルを手に目的地に到着した時
既に辺りは血の海、間男の妻が夫に復讐を果たしていた
「先越された~」
困るやんとばかり、フェルディナンドも哀れな妻を計画通り殺し
裁判の判決は最低の刑である3年、それも恩赦で実際は1年半をゲット
フェルディナンドは晴れて、若い小猫ちゃんを嫁に迎え、新婚旅行へ
すると


美猫アンジェラちゃんの浮気を暗示する、オトコには悪夢の幕切れをば




アンジェラにしてみれば
・最初は真剣に恋に落ちた、しかし途中、加齢臭漂うオッサンに飽きた
・もしくは、二股掛けており、まずオッサンを適当に介護して、逝ったら若いイケメンにを目論んだ
・どっちにせよ、オッサンはよ逝けであるものの
フェルディナンドは妻を寝取られた男として街中の嘲笑を浴び
妹アニェーゼも腰抜けの兄のために婚約を解消された
アンジェラの父はこの騒ぎで心臓発作を起して哀れ昇天した
…と、これ以上、没落といえど貴族様の面子潰すのは、アンジェラに不利となろう
いましばらく我慢し、ジワジワ、そして確実に、若後家さんとして堂々と再婚出来る道を歩むと決めた
といったもんでしょね
アンジェラの父の遺産のおかげで二人はいまや金持ちの新婚夫婦となった
「犯罪は引き合わない」とは、何処の国の諺だろうか?
…何処の国の諺に関係無く、フェルディナンドはいずれ、何か仕込まれ、弱った身体に思い知らされようぞ




「刑法五八七条
自己ノ配偶者、娘、姉、妹ガ不法ナル肉体関係ヲ結ブトキ
コレヲ発見シ激昂ノ上殺害セル者ハ、三年以上七年ノ刑ニ処ス」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E8%AA%89%E3%81%AE%E6%AE%BA%E4%BA%BA
『名誉の殺人』と聞くと、日本人は、アラーの神さん地域の物騒な世界を想像すると思う
欧州にも、現代はともかく、数十年前には中世みたいな旧態依然とした世界が存在した
シチリアにはいまも、相互監視社会的な面が強いとかで
娘っ子に彼氏出来ると、親戚中の男衆が十重二十重に取り囲んで睨む勢いかも
イタリアでは昔よく、正当な理由あるのに離婚出来ないため、次の相手と暮らしたり、重婚罪に問われたりした
1970年に離婚が認められるようになったが
ごくごく一般的な人間が半世紀弱にして、何百年続いた世界をコペルニクス的転回など容易じゃないでしょ?




欧州の王国貴族結婚を調べると、民事婚と宗教婚を別々の日に執り行うが見られる
民事婚だけで済まない世界が存在するのよね
ところで、イタリアと同じ、基本はカトリック国であるフランス見てみ
事実婚婚外子に寛容なのは、「結婚は簡単、離婚は困難」が背景にある
女優の岸恵子が昔、フランス人映画監督イヴ・シャンピと離婚成立するまで何年も要したのは
フランスでは民事でさえ、日本と比べ物にならない煩雑な手続き踏むためだった
宗教婚もやった場合は?
『ミサによる結婚式:二人ともカトリック信者の場合に行われる秘跡です』
https://mc-paul.com/wedding-info/misa-kekkon
生半可に婚姻の秘跡に則ったら最後、離婚して再婚も出来るけど、教会での結婚式は挙げられない模様
ユダヤ教も、なかなか面倒だ
民事で離婚成立したって、律法による離婚成立していないと
再婚相手との間に誕生した子が、不義密通による子と見做されるんだと
ちなみに、正統派のユダヤ教では、妻からの三行半を夫が拒否するのは痛い思いするらしい
妻の訴えが正当である前提と思うが、黒服の長老どもが夫を取り囲み、ハイと言うまでシバキ回すんだって~




だもんで、戦争未亡人救済に始まる一夫多妻制のイスラム教を含む啓法の民から見れば
以前ペタリしたはずの発言小町
『略奪婚だからと相続に差をつけられるのは納得いきません』
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/1208/466874.htm?g=06
「いい加減にしろ!
人の幸せ犠牲にして結婚して、それでも子宝に恵まれ両親にも縁切りされず、今充分幸せだろう!
その上同居している俺達をないがしろにして高齢の両親に毎週毎週金よこせとは人間としておかしいぞ!」
小町住民から諭されようと、「夫の前の結婚は法で解決してますから」の一点張り
法律なんて、一人のアフォが容易に変えられる儚いものだぜ
(鉤十字ドイツ、現代版鉤十字ニッポン、そこの何故か顔が似てる総統と総理を思い起こせ)
啓法に属する以外の日本人なんて、女に過分な権利与えるなんて、ゴミ女に振り回される男なんて
餓えて貪欲極まる鬼、同じ人間と認めたくないでしょうよ
ゴミ女の方は
キャバ嬢が家族とつるんで、男を騙してデキ婚、離婚後は子供の養育費吸い上げる話を書いた事あるね
他には、亭主の稼ぎ少ないを理由に、「一生食べられる資格持ってるから」と子供を取り上げての離婚もある
母親が親権取りやすいのは、女に経済力欠ける大昔、糞な父親でも親権取れた事への反省だけど
結婚出来ても子供を望めない、不測の事態に備えてなど、いろいろ保険は大事ながら
「産む性にとって、妻として母として生きる権利以上に、女に価値持つ権利はこの世に存在しない」
「命差し出すまでの代償払う覚悟(義務)負わねば、離婚する権利などおこがましい」
なまじ学問持つばかりに権利ガー平等ガー小娘など女名乗る資格も生きる価値も無いをわからせるべく
現代日本にこそ、離婚禁止法までは言わないが、離婚制限法望むわ