mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

輝かしい夏がもたらす、穏やかな秋の実り

太古の少女漫画について考え込んでいた
池田理代子先生の初期短篇3作品よ




そのうち2作品は題名思い出せないけど、ザッと↓の内容だった
思い出せない2作品の登場人物は仮名である

(其の壱)
彼の都合により、しばらくの間、遠く離れ離れとなるジムとレベッカ
寂しく日々を過ごすレベッカに、共通の女友だちローラが、ジムが現在住む町で彼女を作ったと話す
半信半疑のレベッカがローラに連れられ、遠くから見たのは、確かに女性と楽しく歩くジムだった
レベッカは絶望するも、不器用だが優しいロバートに慰められ、やがて結婚する事になった
「貴方を最初しつこいと感じたけれど、いまは幸福です」
結婚式を挙げる教会に向かうレベッカを陰ながら見送ったのは、ローラ、そしてジムだった
ジムに新しい彼女というのは、実はローラの嘘(連れていた女性は、ジムの許を訪れていた妹)
その後反省したローラが、いまなら間に合うとジムに話し、レベッカ奪還にやって来る
しかしレベッカの幸福そうな姿を目にしたジムが、「これで、いい」、心の中で祝福を送った

(其の弐)
結婚を視野に交際する弘一と真理子
弘一が、明美の失明危機に関わった事で、歯車が狂ってしまった
明美は画学生であり、目も未来も真っ暗
責任を感じた弘一は、真理子に別れを告げ、明美と結婚した
それから10年ほど経ったある日、弘一が子供たちと一緒に公園に出かけたら、真理子とバッタリ再会
落ち着いた和装の真理子が「田所」と現在の姓を名乗り、弘一も知る男性と結婚したを示した
軽く近況を交わしただけで、再び別れ道を歩み出す




どちらの作品もベルばら以前、かれこれ半世紀前のもの
其の壱の場合、ジムとローラが、秘密を墓場まで持って行くが必須だ
彼らがレベッカと絶対会わない環境でなければ、認知症に罹った時、うっかり昔話を口滑らしそうで怖い
其の弐は、60年くらい前、1950年代後半が舞台である
21世紀も16年が経ち、すっかり古色蒼然とした、ダサ~イ話でしょね




要するに、人は好いたハレタだけで人生過ごせない教訓という事よ
別れざるを得ない時は別れちまい、思いがけぬ相手とラブラブなっちゃうもんだ
割り切ってるならともかく、恋愛体質のままアラフォー売れ残り男女が血眼で婚活なんぞ見苦しい限りよ
…4年ほど前、彼女に逃げられたアラサー男が、「見合い話はあるけどね、嫌だ」と言った
「見合いも出会いのうちだ」と説教してやったんだけどね
そいつ、新しい彼女とデキ婚に追い込まれ、でも子供は流れちゃったから、現在どーなってるやら
否応無しの大義名分である子供いなけりゃ意味無い結婚続けられないじゃん…




池田理代子先生の初期短篇には、‘沈丁花’というのもある

第一志望の高校に合格した緋沙子に、家庭教師を務めていた堀が交際を申し込んだ
初めての恋に心躍らせる緋沙子だが、年上で社会人である彼の過去の恋愛が気になる
ある日デート中に雨降りに遭い、堀の下宿で、緋沙子は堀に男女の関係を求められ怖さから拒否した
強く緋沙子を愛している事を自覚した堀は、別の女性と同棲していた過去を打ち明けた
ショックで堀を拒絶する緋沙子だが、1年後、堀が同棲をしていたサチと知り合う機会を得た
「彼が本当に好きなら、彼の現在を見てあげて」
緋沙子は堀の誠意と向かい合おうと決心した
彼と交際を始めた頃に咲いていた沈丁花の香りが再び緋沙子を包んだ




これも、21世紀のJKにゃ噴飯物かね?
発育良くなり過ぎた小学生が小遣い稼ぎにオッサンとやっちゃう末世だもんね




堀と緋沙子がその後上手く行くかは置いといて
男女とも血気盛んなお年頃って大変だと考えてる時、頭にスッと浮かんだ映画が1本
アタシゃ観てないが、この間NHK-BSで放送された映画よ





イメージ 1

彼の頭部がまさしく、草原の輝き

80歳現在だって、それなりにフサフサとな?(コチラ)
40歳頃より、植毛続けてるんだけど!





草原の輝きと聞いて、アグネス・チャン思い出す奴が余程ジジババとしといて
あ、ジャッキー吉川とブルーコメッツ思い出すよか若いかと訂正しといて

1920年代のアメリカを舞台にエリア・カザンがメガホンを撮った青春悲恋映画。当時既にスター女優だったナタリー・ウッドの相手役に選ばれるというラッキーな映画デビューを果たしたウォーレン・ベイティがこの映画でスターになっていった。

母親から押しつけられた貞操観念と傲慢な父親の干渉で、愛し合う二人が悲劇を迎える。世界大恐慌を背景に青春と家族が描かれる]。

のちに1981年にテレビドラマとしてもリメイクされた。劇中に作品のタイトルが出てくる、ウィリアム・ワーズワースの詩( "Ode: Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood")の一節が出て来る。

Though nothing can bring back the hour
Of splendour in the grass, of glory in the flower;
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind...

Wikipedia草原の輝きより引用 )





SPLENDOR IN THE GRASS - Made for TV 1981 - Melissa Gilbert, Eva Marie Saint
1981年版URLペタリしとく
日本でも1982年か1983年に、2ch、といっても大阪のNHK総合テレビで放送された
大草原の小さな家’シリーズのローラを演じたメリッサ・ギルバート
彼女が自分のプロダクションで何本か製作した、過去の名作リメイクの1本よ
他の作品?
奇跡の人(ヘレン・ケラー)が劇場公開され、アンネの日記アンネ・フランク)がNHKで放送された
ちなみに、前者のサリヴァン先生役は、映画版でヘレンを演じたパティ・デューク
先生が小柄、生徒は発育良過ぎて、身長ほとんど変わらんかったと記憶する
18歳くらいで演じた草原の輝き、ディーニーが概ね、等身大の役柄ね




1928年、カンサス州に住むバッドと、ディーン(ディーニー)は高校3年生
ディーニーの母親は保守的な倫理観の持ち主
「男は尻軽な女を軽蔑する
そういう女とは結婚したがらない」
バッドの父は理解あるように振舞うが本能的には暴君で
「女には2種類あって、時々気晴らしに遊ぶ女と、結婚する女だ
感情に任せて、責任取らされるような事はするな」




アタシが映画版観たのは、1982年頃の地上波放送と、1988年頃の梅田コマシルバー上映
アタシも、16歳、22歳と、メッチャ若かった
ぶっちゃけ、51歳現在、親の言い分わかる理由として




ディーニーの母親の方は、キャリーの母親から狂信を取り除いたようなもの
スティーヴン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ映画のBBAよ
両母親とも、これまたぶっちゃけ、不感症も石頭の原因ではあるんだけどね
また、食事場面を見れば、中流以上階級に属するが知れる
自由を盾に歩く下半身DQN生み育てるなど親の恥晒しであって、世間体が許さない
ただ、ディーニーの母親の言葉を、バッドの父親の言葉と擦り合わせてみなされ
「男はダブスタ二重基準で行動し、身勝手なバカ」
を意味してるでしょ
そして、バカ男は現代にも数多く見られるでしょ
何でも日本と韓国が、バカ男ワースト国を争うそうだけど
日本の場合、失敗しても男には黒歴史とならず女に不利な同棲の大流行りを見りゃ
「おいバカップル、離婚の方がマシじゃ、同棲するなら破棄には慰謝料等発生する婚約してからじゃ」




無論、血気盛んなお年頃には理解不能
基本は純情で真面目な男女ならば、あまり抑圧すると、精神を病み、檻付き病院住まいにもなろう
どこまで自由で、どこから一線を引くか、親子とも難題である




不幸な経緯を辿るも、バッドとディーニーはそれぞれ、「正しい選択」をしたと思う
穏やかな人生を送るに相応しい「伴侶」を見つけられたからよ
大恋愛の相手が人生の伴侶となるカップルはもちろん多くいるものの
「結婚=生活を意識した段階で、恋愛は終わり、新たな段階を迎える」
以前書いたでしょ
本物セレブ、欧州の王侯貴族について調べてみろ
政略結婚の全てが暗黒の日々じゃなかろ
釣書で決めた見合いでもその気になれば、結婚後にラブラブの可能性だって持ってるんだよ
キョヌーとかATMとか形ある物より、穏やかな生活送れる人間性で判断しましょという事
見合いと自前で見つけるのいずれにせよ、猫被って、逃げられない状況で本性表すリスクあれど
草原の輝きを誇示してた頭部が不毛の大地になろうと左右されない要素で決めるのが一番よ




以上を持って
ウォーレン・ビーティー(どーしても、ベイティに慣れない)、55歳でのデキ婚に呆れたが
全然美人じゃないアネット・ベニングを選んだし、四半世紀後もまだ続いてるのは評価出来るようになったわ~




どーせ長い記事だから、もっと長くしてやる








子役時代から娘役時代にかけ、小賢しさ見える出演作が結構数あった
一時、サカリついた猫みたいな婚約魔でもあった
ウォーレン・ビーティーとも婚約してたね(彼も、婚約魔であった)




草原の輝き幕切れ場面が、ナタリー・ウッドの最高演技じゃないの?




二度、ロバート・ワグナーと結婚した
亭主がジル・セント・ジョンと、嫁がクリストファー・ウォーケンと…
それが拗れての早世でない事を信じとく