mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

喜びには、哀しみ。涙を笑いのインクに…C'est la vie !

暇潰しに、2013-09-12 19:17:00 アメブロ別荘記事を持って来た映画ネタをば
記事題名はYahoo!本館記事に使い回した気がするけど、ま、イイや





mathichenさんは独逸人だから、ワーグナー
駄菓子歌詞だ、映画では何を隠そう、仲悪の隣国、フランス映画が大好きなのさ




フランス映画といえば、古来より日本の皆様にも親しまれてる
平成生まれや、それに近い精神年齢の、お子ちゃまな皆様ご存知?
物ブッ壊れるとか、アカデミー賞狙いのクサイ演技ドラマとか、ハリウッド映画に親しんだには理解不能
嘘だと思うなら、頭の体操代わりに検索して映画史研究しとくれ




一口にフランス映画といっても、一人で何十口持ってそうなオシャベリ大国芸術の一環を担う
奥深いフランス映画を語り尽くすには、半世紀は要すると踏んだ
そこで、男女の好いたハレタ大国に相応しい、ニッポンでは作れそうで作れない作品を厳選する
何故、ニッポンでは作れそうで作れない?
観りゃわかるよ…




ベルトラン・ブリエ監督の1981年カンヌ映画祭出品作なんだけどね
これ、日本では劇場公開されなかったの
1970年代に不振続いたフランス映画への不信のせいか
1980年頃には、少なくとも本国及び欧米では、破竹の勢いでの復興と評価を見せていたにもかかわらずよ
米国映画なんてその頃、組合がストを張り、メジャー系製作が低迷
日本に輸入されるの、マイナー系低予算ホラーだらけ
思い出すだけでメッチャ腹立つわだけに、YouTubeのおかげ様、長生きはするもんだを人生半世紀に実感中




どんな内容の映画か?

Plot

Rémi is a struggling pianist with a wife named Martine, a model who is getting too old to find desirable work, and a 14-year-old stepdaughter Marion. When Martine is killed in a car crash, Marion expresses her desire to stay with Rémi in their apartment, but is taken away by her father Charly, an alcoholic who dislikes Rémi. Marion comes back, much to her father's disapproval, and takes up babysitting to help make ends meet while Rémi gives piano lessons. Soon, Marion tells Rémi she is physically attracted to him, but he resists her advances because of her young age.

When Marion proves to be anemic, she is sent to the mountains with her father while Rémi loses his apartment and moves in with friends. A broken man, he meets with Marion and they have sex in a hotel. She comes back to live with him in a run-down and condemned house, and although he first resists any more sex, gradually gives in. While visiting, Marion's father at one point sees the two embrace. He asks them if they are having an affair, but when Rémi objects, Charly apologizes and leaves. Eventually Rémi takes interest in an older woman, Charlotte, who is also a more skilled piano player, while Marion also seeks out a substitute for him and moves back in with her father.

( 英語版WikipediaBeau-pèreより引用 )


「いまは皆、大学卒業するのが、人間の常識だ」とエラソーにぬかすなら、皆理解出来るはず、ちゃう?




日本語でザッと書くと…
30歳の男性ピアニストが、子連れのモデルと結婚した
望ましい仕事取るには厳しくなりつつある妻ということは、30代半ばくらい?
継娘が14歳を考えれば、母親は40歳の声とアンチエージング心配するお年頃には違いない
その妻が自動車事故死した後、継娘は実父いるのに、若い継父と暮らすと言い出す
14歳といえば、魔の年齢。精神年齢高いフランス娘の場合、小悪魔を通り越して悪魔に近い
案の定、やってくれおった…パパが誘惑に負けちゃった~
最後には、パパが、これも精神年齢高いフランス野郎らしく、熟女に走ってくれるので、メデタシメデタシ
ながらも…実父の元に引き取られる継娘、アナタひょっとして…パパの代役探しの気配?




アリエル・ベスちゃん、確か素人だったっけ、当時ホンマに14歳
オンナは少女であっても女である、魔性の生き物そのものじゃ
その辺の、言うまでもなく米国及び実質的植民地極東島国、皆観とけ
逆立ちしたって、束になって挑んだって、何世紀かかったって、無駄ムダお呼びでな~い
若作りアラフォー女優や、幼稚園児みたいな衣装のユニットなんぞ、永遠の小娘であるを思い知れ




パトリック・ドヴェール、一つ間違えれば、助平親父に堕する濃い顔
魚類っぽいデカイ目が好きだったのにぃ(ベスちゃんも、魚類っぽいデカイ目が可愛い~)
1982年、亨年35歳の若さで、何で猟銃自殺したのよぉ
生きてりゃ、66歳( * 2013年当時。2017年には、70歳の古希を迎える~!)
爺さんなりに男の色気出せる実力持ってたのに、残念無念




30歳前後の野郎と、思春期娘といえば、次のフランス映画を思い出した…

イメージ 1

 

出演は「王妃マルゴ」「メランコリー」のジャン=ユーグ・アングラードと「メランコリー」の子役ジュリア・マラヴァルが12歳のヒロインを好演。
共演は「黒衣の花嫁」のクロード・リッシュ、「アメリカの夜」「オリヴィエ・オリヴィエ」のジャン=フランソワ・ステヴナン、ナディア・ファレス、「サロメの季節」のヴァレリー・カプリスキー、「私の好きな季節」のカルメンチャップリンらが脇を固め、そして「メランコリー」の大女優アヌーク・エーメが特別出演している。

ステファン(ジャン=ユーグ・アングラード)は父ヴィリエ(クロード・リッシュ)の小児病院で働く青年医師。腕は立つし子供にも優しいが、女好きで軽薄な生活が玉に傷。恋人のカンディス(カルメンチャップリン)にふられた日の深夜、彼の家の前にエヴァ(ジュリア・マリヴァル)という少女が座っていた。彼は家に泊めてやるが、彼女にさんざん振り回されることになる。実は彼女は幼いころから脳動脈瘤を患って命に関わり、かといって切除すれば失明確実という危険な状態だった。情緒の不安定なエヴァはステファンに診てもらわなくては嫌だと騒いで病院を脱走する。ステファンは父や同僚の反対を押し切って彼女を家に置いてやり、ピアノの才能に恵まれ、感受性豊かで愛らしいエヴァの人生を守る手段を模索する。昔病院にいたアルノー(ジャン=フランソワ・ステヴナン)の提唱した治療法なら、エヴァは視力を失わないで済むかもしれない。だがアルノーはその独創的な発想がヴィリエに疎まれて病院を追われた男だ。ステファンは国際赤十字のシャルヴェ教授(アヌーク・エーメ)を通じてアルノー接触する。ついにエヴァが倒れ、昏睡状態になった。ヴィリエは手術を命じるが、スレファンは独断でアルノーを呼び、手術を成功させた。だがステファンはそのまま姿を消す。8年後、シャルヴェとともに南米の小児医療で活躍するステファンは国際会議でセヴィリアに来ていた。そこで20歳に成長してピアニストになったエヴァのコンサートがあり、彼も会場へ行った。

( MovieWalker:世界で一番好きな人より引用 )


Yahoo!本館版への追記として
太陽がいっぱい’でアラン・ドロンと共演したマリー・ラフォレが、ステファンの母親役として登場の他
ベルナール・ヴェルレー、‘個人教授’でナタリー・ドロンと共演したルノー・ヴェルレーの兄さんも顔を見せる




エヴァはスペイン系、さすがは情熱の国血をひく?
彼女の祖父さんまでがステファンのアパートに押しかけてくる場面、泣けたわ
https://www.youtube.com/watch?v=zJ0g5LLfGMo
孫娘抱え、写真見せながら、「この子はな、6歳の時からアンタに惚れてんだよぉ」
ステファンは研修医時代、小児科病棟に入院中のエヴァを抱っこしツーショット撮影していた
幼くして父親と死に別れていた影響もあるだろうが、大人のステファンに一目惚れしたエヴァ
現在12歳だから、人生の半分を恋煩いしていた計算になる
やっぱ、オンナは少女であっても女であるのね




ステファンが姿を消す、何故?
ひょっとして…アンタ、エヴァに手を出すの、お縄食らわんでもいい年齢まで待ってた?
邪推は無粋、エヴァの内面の成熟待っていたにしとこにしておき
20歳のエヴァは正直な感想、ブサイクに近いけど(ホクロの位置も違うような?)
https://www.youtube.com/watch?v=VoX4YxsC9JU
遂に想いが実るのは、女好きで軽薄なステファンの人生を180度真面目に変えてやったご褒美でしょ




どちらの映画も、観ての通り
コミック調だから、日本で扱うと淫靡で暗く18禁になる不道徳なお話が楽しく観られるわけ




上質な喜劇とは、実は重い内容でも笑わせる力持つ者だけが成功させられる
喜劇と悲劇は表裏一体、人生の機微を知る者と換言してもいい




フランスはモリエール生んだ国だから、極上の人間悲喜劇を描けるのよ