mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

時代を越えて人の世に繰り返される「死刑執行人もまた死す」

「今の幸せは永遠でないことを改めて肝に銘じた」
おっかー&息子は苦労経験値高いなればこそ、人生なんて儚いを理解し、自省も出来るんですよ




反省すべき点が無いか、深甚な思考の試みもしないでエラソーな連中には
カネは有るのが一番ながら、万能じゃない
カネは活かせる頭持たなければ、ただの紙切れに過ぎない
カネは無いけど知恵が有れば、危難乗り越える事は可能である

知ってるつもりであるが故に、甘いが故に、未知の領域を想像すらしない
裕福でも、先人から学ぶ意識持たない者は、人生負け組
嗚呼、一瞬の光明と幸福に続く、永遠の暗闇と後悔の深さよ

性格と口の悪いアタシからの今日の箴言として進言しておきます




永遠の暗闇と後悔
それで浮かんだ映画をば
難解だったら、放置してくれて結構よ





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第二次大戦中、ドイツ占領下のプラハで“死刑執行人”とあだ名されるナチの総督が暗殺された。マーシャ・ノヴォトニー(アンナ・リー)は怪しげな男を目撃したが追ってきたナチには別の方向へ逃げたと証言した。その夜、ゲシュタポに追われる犯人の医師フランツ・スヴォボダ(ブライアン・ドンレヴィ)はマーシャ一家が住むアパートに身を隠した。マーシャは教授の父(ウォルター・ブレナン)、母(ナナ・ブリアント)、弟のボタ(ビリー・ロイ)と住んでいて、ヤン・ホレック(デニス・オキーフ)というフィアンセがいた。ゲシュタポは対抗措置として市民の逮捕・連行をはじめ、教授を連れ去った。そしてチャカ(ジーン・ロックハート)という男を収容所の市民たちの間にまぎれ込ませ情報を取ろうとした。マーシャは父の件でスヴォボダに自首するように頼みに行くが断られる。意を決したマーシャはゲシュタポ本部に向かうが、途中でレジタンスや市民に妨害を受け罵られる。鎮圧に来たゲシュタポに連れられて本部に来たマーシャだったが、通報せず父の無実を訴えた。その言動にゲシュタポは不審を抱く。ゲシュタポは見せしめに、連行した市民たちを毎日3人ずつ処刑しはじめる。連行者のリスト作成に協力したのはチャカであった。やがてレジスタンスの重要メンバーがレストランに集まる日が来た。そこにゲシュタポが乱入、メンバーを殺害するなどしたもののリーダーのデディッチはとり逃した。ゲシュタポはただちに日頃マークしていたスヴォボダの家に捜査に向かった。負傷したリーダーを匿っていたスヴォボダはマーシャとの情事の最中を装い追求をかわすが、主任、グリューバー(アレクサンダー・グラナッハ)は現場にホレックを連れてきてくる。翌日、マーシャとスヴォボダはレストランに行く。彼女はそこでナチの地区司令官暗殺の犯人はチャカだと告発し、ナチは彼を連行する。チャカはレストランで食事をしていたと証言、だがレストランの人々は彼はいなかったという。他にもチャカのアリバイを崩す証言が次々と出てくるのだった。チャカのアリバイはグリューバーが握っていた。その頃ホレックの部屋に居座っていたグリューバーはスヴォボダはマーシャの偽証に気づく。阻止しようとしたホレックを打ち倒しグリューバーはスヴォボダの勤める病院に向かう。そこでグリューバーはスヴォボダに殺される。ホレックによりグリューバーがチャカの家に向かったと通報を受けたナチは、チャカの家に捜査に出向く。否定するチャカを余所に彼の執事は確かにグリューバーが訪れたと証言する。そして書斎からは総督暗殺に使われた拳銃が、地下室からはグリューバーの死体が発見されるのだった。二重スパイとして連行されたチャカをナチは街中で釈放しその場で射殺する。チャカを暗殺犯に仕立て上げるプラハ市民たちの作戦は成功したが、ノヴォトニー教授を含め多くの連行者は結局処刑されてしまった。そしてベルリンからは、ナチの威信のためにチャカを犯人にするようにという指令がプラハ占領本部に届くのであった。

http://movie.walkerplus.com/mv4042/




ナチス・ドイツベーメン・メーレン保護領チェコ)を統治していた副総督ラインハルト・ハイドリヒ
1942年に実際に起きた暗殺事件「エンスラポイド作戦」から着想を得ており
反ナチ・レジスタンス映画の屈指の傑作とされる




1955年の‘バラの刺青’と1962年の‘ハッド’で2度オスカー受賞した中国系撮影監督ジェームズ・ウォン・ハウ
彼の白と黒の絶妙なバランス取れた映像の効果もあって、正直な感想、「抵抗運動って、怖いわね」




チャカがゲシュタポの送り込んだスパイである事を、市民側が気づいた
確証取るため、ちょっとした罠を仕掛ける
チャカも参加する茶飲み話の場で、ドイツ語の冗談だったかしらを聞かせ、笑わせるの
チャカは常々、ドイツ語出来ないを公言しているため、半ば自爆した形ね
スパイの罪は問答無用であり、市民たちを敵に回し、罪科を課せられるのは当然の話である




しかしながら、地区司令官暗殺犯、それは完全なる濡れ衣
市民たちが真犯人である抵抗運動リーダーを守るべく、身代わりに選ばれた結果
行く先々で、潔白を証明するものが悉く消されており、犯していない暗殺の証拠だけがぞろぞろ現れる
あまりの展開に、彼の精神が限界を超えた所で、夜の街中に銃声が響いた




怖いよね?怖くない??何で???
悪い奴とて、やってもいない事で、「正義を守る集団」から抹殺されるんだよ
本質的には、威信を守りたい鉤十字と変わらん気がしてならんわ




この映画を数年前、FC2別館で独りブツブツやった折
息子の無罪を信じて貰えない父親に関するニュース記事を挙げた
ある事件の真犯人が、息子と同姓同名で、それを見た知人が「息子が犯人だ」と譲らない
確かに一度、ネットで息子が犯人扱いされたものの、その後訂正されており、無問題となった
が、知人が「思考しないで、報道された事を鵜呑みにしたまま」タイプなので、聞く耳を持たなかったとの事
…こういったタイプ、何処の組織にもいるんじゃない?
上司の意向が絶対で、命令された事は詮索しないでホイホイ従い実行する
抵抗運動の類に存在しないと、誰に言い切れるか!?




原案者の一人、ドイツの劇作家・詩人・演出家ベルトルト・ブレヒトといえば
政治やマルクス主義との関わりから、役への感情移入を基礎とする従来の演劇を否定し
出来事を客観的・批判的に見る事を観客に促す「叙事的演劇」を提唱した
その方法として
見慣れたものに対して奇異の念を抱かせる「異化効果」を始めとするさまざまな演劇理論を生み出した
…抵抗運動という「正義」として見慣れたものに対して、客観的・批判的に見たまでよっての
「チャカを暗殺犯に仕立て上げるプラハ市民たちの作戦は成功したが
ノヴォトニー教授を含め多くの連行者は結局処刑されてしまった」
この結末にもしも、映画題名の意味合いが込められるのであれば
フリッツ・ラング監督ともに天才以上の天才と思えるの、アタシだけ?




当記事題名は、物質的な充実感だけで、人生勝ち組と勝手に信じてる者への警告よ
「宇宙人もまた宇宙人に葬られる」と換言しよか
ここで言う宇宙人、介護知らん顔の類を指す
「面倒を人に丸投げしてカネは欲しいような者は、親の背中見て育った子供から同じ目に遭わされる
先人の言葉を軽視し生意気な口利いた者は、自分の言葉に耳を傾けて貰えないまま野垂れ死ぬ」

説明終わり