mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

流浪の民から捧げる鎮魂歌

返信より更新を先にと断っといて




公開しよか迷うた
詳細不明のため黙ってよかとも思うたけど、知った以上は素通り出来ないもんで、気持ちの整理のためにもね
いまの世の中、「Facebookで誰か知らせたら、そら皆に知れるわな」
そおやろね
ほな、アタシゃ、腐ってもYahoo!ブログで知らせたるまで




今日の昼下がり、当所アクセス解析を見たら、『ワルティ 中岡さん 死去』
ハイ?Yahoo!検索してみたら…
「名無しの笛の踊り:2016/02/07(日) 19:34:45
ワルティの中岡さんが亡くなったそうで。
ご冥福をお祈りいたします。」
色々ありましてね、巨大掲示板での人気者だったんですよは置いといて










2015年7月23日
ハーゲンダッツ抹茶味を食べてるの見て、おっさんの親友OH!さんと
「ノリオちゃんが、甘い物喰うてる~」(教夫と書いてノリオ)
甘いドリンク飲んでも、甘い物食べんかった
頭ダイジョウブかいな…別の意味で心配やんけ
この際、魚と野菜が好きで肉は喰わんかったけど、滋養強壮すべく肉も喰え肉を~
(イノシシ鍋の野菜ばっか食べるほど、肉を口にしなかった)
昨年2月頃、現役姿を見た時には、まだタバコを吸い、酒も飲んでいた
結局タバコ止めたもんで、口寂しさを慰めるべく甘い物へと走る
なお、食道癌ざます




これは、アタシの見解と前置きして
≪WALTY≫常連客は≪ワルツ堂 堂島店≫時代からの流れとして、松竹梅に分けると
松:アタシ言う所の、『WALTY親父軍団』
親父同士で名刺やアドレス交換してるし、ハイハイ、団塊世代やその類は五月蝿いよ
五月蝿いが、音楽知識にもイイ意味で五月蝿く、スネる系青二才など足元にも及ばない
竹:アタシを含む、松に準ずる者
松の連中ほど店の諸々との距離近くないものの、買い物せず帰る続きだろうが塩撒かれない
松から平等に扱われ、松と竹の中間辺りと判断されたら、いざという時の連絡が貰える
梅:その他大勢
「商品買ってナンボの価値、つまりATM」が、愛想ソコソコ良く応対して貰える理由である










入口入った所におるのが、43歳で脳梗塞その後復活した嫁ラブのOH!さんと書いといて
医者のM先生とアタシ、店舗後片付け中、ガラス窓に貼られたシールを引っぺがしながら
「先生、≪テレーゼ≫閉店も見届けたよね」
「見届けた」
「ワルツ堂の時は?」
「行かないと決め、顔出さなかった」
アタシは、テレーゼのおっちゃんが亡くなった際、お通夜と葬儀には行った
しかしながら元気な時の顔憶えときたくて、最期の顔は見なかった
汚したくない大切な想い出の数々
想い出の位置付けが異なり、また、別の想い出と似たものであっても扱いは異なる
M先生がワルツ堂最期を見届けないと決めたのも、アタシと同じ感情でしょ
親父軍団の中にさえ、WALTY投げ売りセールを引き際と決め、想い出を胸にしながら静かに去った人がいた




アイスクリーム写真が、最後に見た中岡さんの姿となった現在
それなりに付き合い長く、塩撒かれず済む竹組としては
何が出来るわけじゃなくても、店舗後片付けに行っといて良かったとつくづく思う
当時、一般的に、中岡さん本人を見た者がまずいないので、想像の域を出ない話が広まるのは仕方なかった
巨大掲示板では、「死にかけてる」とまで
生きてる中岡さん本人を見た貴重な記録者になれたという方向で




≪WALTY≫閉店セール最終日、7月18日の土曜日
大阪駅前第1ビルの外から韓国系坊主に電話したら、「難波さんが詳しく知りたいらしいねん」
ナンバにある、難波さんによる、≪なにわ≫(実話)
5月の時点で、アタシから聞いた坊主により、難波さんも知っていた
7月19日、≪なにわ≫に電話すると、「癌の進行してるんやろな」
中岡さんは自宅から遠くない、近畿大学医学部附属病院に受診と入院した
難波さん兄貴、つまりテレーゼのおっちゃんも入ってた
「近大はな、昔から、治る見込み無い患者は短期で退院させられるんや」
中岡さんも多分、テレーゼのおっちゃんが最期迎えた病院へと切り替えたと思う
「ま~20年前とは医学もガラリ変わってるし、諦めるのは早い」
WALTY親父軍団筆頭格のH田さんも、治療方法の選択次第で善処出来ると言ってた
テレーゼのおっちゃんだけでなく中岡さんの骨も拾うのは構わんが、まだまだ先に頼みたかった




が、既に亡くなっていた
1954年9月2日生まれだから、享年61歳の若さだった
アタシが訃報を確認したのは、坊主への電話
「おねーちゃん、知らんかったん?」
そういう坊主も、顔見ればわかると思うWALTY常連客?が投稿した‘レコード芸術’を読んで知った
投稿者が知ったのも巨大掲示板投稿と同じ頃のようなので、2月初旬に亡くなったと思われる
店関係ではごくごく近い者にだけ連絡が行き、身内だけでひっそり弔ったんでしょね






坊主でおます。
今回も何の役にも立てず申し訳ありませんでした。
久しぶりの書き込みがこんな話なのはとても残念です。

17日の金曜日は時間があったとしても、数々の常連の皆様の中へ
入って行く勇気は無かったと思います。

中岡さんにお世話になった者の端くれとしては辛いところですが、
まずはご本人の快復され、遠い未来でも良いのでお店の再開を望む
ところであります。
でないと、本当に「難民ども」の行き先が無いのですから・・・。
>>坊主
病気の件を知っていても短期間にバタバタじゃ、周囲は何も出来んのが普通やで
中岡さん個人に近いH田さん辺りが動き回って処理するのが最善でしょ

というのも…
店の前を通りすがりに、ちょっと様子聞く程度ならば、「カクカクシカジカで…」と教えるけど
「店舗後片付けお手伝いしますよ」、この手が、「ジャマや、帰れ」やん
する事わんさかであったって、大抵、想い出話をぺチャクチャ話したがり、足手纒いウザイ
…常連客にもピンキリ見られるいうこっちゃ
感傷的なタイプが、中岡さんおる時来たらシンドイ
とにかく静かにしといてくれるのが有難いタイプがいてるからね

下へ続く
上から続いた

「貧乏くさいジジイって何も知らない奴だな
あの爺さんたちは、大病院の院長、部長クラスや開業医などの医者が圧倒的に多い
その金持ちが新譜などの注文を中岡さんに頼んでいたな
オーディオも頼んでたみたいで、店の中古以外に収入かなりあったと思うよ
若い女の客はミュージシャンだろ。よく来てたよ。CDで見た顔もいたよ」

巨大掲示板から借りて来たけど、的確やわな

モーツァルトの時代の音楽家が王侯貴族に雇われてナンボのように
レコード文化も、富裕層の道楽になって支えられる面大きい
「レコード文化も5年後や10年後には、高齢化社会進み過ぎて滅亡する」
そんな事を、中岡さんも前々から言うてるけど
ワルツ堂から続く文化が終焉を迎えるのは、音楽文化全体の危機ちゃうかい

かつて新人類と呼ばれた世代が、いまや中年を迎えて旧人類と化した
人の世の定め繰り返しが、いまの若い衆にも必ずや襲いかかる
「古臭~」言うてたら、自分らの文化もエライ目を見るんやから
いまの爺さん連中が伝統を後世へ遺すためにも
昔ながらの、店員と客がシャベリながら寛げる空間が必要やわ






坊主は、高校生時代に≪ワルツ堂 堂島店≫でアルバイトしていた
その頃、1989年秋、アタシが初めて堂島店を訪れた

イメージ 1

日本盤CDを買い、中岡さんにレジ打って貰った




ジャクリーヌ・デュ・プレの演奏するエルガーのチェロ協奏曲いうと
ジョン・バルビローリ指揮による1965年EMI盤が有名だけど
https://www.youtube.com/watch?v=oYwP5Q98ivw
旦那のダニエル・バレンボイムが指揮した1970年CBS盤の方ね
ジャッキーが多発性硬化症を発症し始めた頃の録音
彼女自身、身体の変調を自覚していたものの、神経性の過労として、真の病名をまだ知らずにいた頃よ
絶望的な宣告を受けたのは、1973年11月、まだ28歳の若さであった(亡くなったのは、1987年10月、享年42歳)
「女性演奏家の音量は小さく、彼女たちは皆、モーツァルトスペシャリストさ
けど、このギャルと来たら、驚いたな、もお~」
そんな風にズービン・メータが呆れた、ジャッキーの豪快でスケールの大きな演奏が堪能出来る




…中岡さんがいつ頃から不調を感じたか知らねけど、何か皮肉な話だ
中岡さんは閉店について、「あと10年はやりたかった」
やろうと思えば可能だったかもしれない
ただテレーゼのおっちゃんみたいに、病院出たり入ったり状態だと、周囲への迷惑大きくなる
先はともかく、現在の店をスッパリ閉めたのは正解ね
閉店後半年そこらならば、ま~現役に近い状態で亡くなってるしね




でも、モヤモヤする




「エエもん食べんかい~」
ワルツ堂が堂島アバンザ内に営業当時、仕事帰りに、高い中華料理をご馳走してくれたのよ
本人限定のイミフな常識や見解を持っていたが、根は優しかったのよね




東京は広い分、レコード店の選択肢はいくらでもある
大阪では、中岡さん亡くなったにより、これでいよいよ、クラシック音楽絶滅の危機?
H田さんの言葉を借りると
「店は商売やねんから、『このCDどうでしょうか』と聞かれたら、『エエんちゃいますか』と勧めるわ
ワシかて、ド素人やし、知らん事ぎょうさんある、エラソーな顔出来へんけどな
何十年も音楽聴いてたら、ド素人なりに理解出来るようになり、批評可能になる
いちいち質問せな何買うてエエか決められん奴なんて、自分で考える頭と音楽聴く耳持ってないねん
レコード会社やオーディオメーカー太鼓持ちやってるレコ芸を真剣に読んでるタイプっちゅうこっちゃ
ま~商品わんさか買うてくれるよって、適当に話合わせるまで~」
巨大掲示板系が聞けば、ゴチャゴチャ反論するやろな
それでも、H田さんの言葉が正鵠を射る
竹のアタシらかて、「このCDどない?」はあったが、中岡さんは面白くないCDと思ったらハッキリそう言った
それでも買う、買わないは、客の判断であり別問題なので、オレの意見は言うたっちゅう感じやね
客が自分なりに判断出来る頭と耳を持つか見極め、応対使い分けるわけよ
客、つまり音楽愛好家を育てる力持つか持たぬか、それを言いたいの




とにもかくにも、中岡さん死去を知った元WALTY常連客は、パナマ文書級大混乱中である…