mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

栄枯盛衰の訪れは一瞬にして

さっきネタ探ししていたら、Jリーグ選手の現役事情についての記事を見ました
毎年、130名の選手が加入する一方では、130名の選手がシーズン終了時に去るとか
6割は下部リーグへの移籍などでサッカー生活を続け、4割はサッカーとは別の世界へだそうです
後者タイプは、何年か前に見たTVニュースの特集の記憶によれば、相当厳しい就活事情と予想されます
平均の引退年齢は、20代半ば。若いながらも、職業訓練を受けず、これといって資格持たなければ?

2004年と少し古いデータで、以前にも書いたかもしれませんが、改めて…

ブンデスでショッキングな調査結果が発表されています
300試合以上に出場した150人、選手としては成功した人たちをを対象にした引退後の経済状況の調査です
4人に1人が借金に悩んでいました
経済的に独立しているのはわずか9%にすぎず、26%が破産、21%が借金と、約半数が経済的に苦しむ惨状

破産した選手は、何でそうなったかというと…
平均40万円の家賃、毎月50万円の高級車ローン、100万円のヴァカンス代、ヨット、競走馬…
一度華やかな舞台で脚光を浴びると、引退後も生活水準を落とせず浪費を続け、その結果、
あっという間に貯金を使い果たし、借金を抱え、破産してしまうのです

BVB選手で引退後は練習場警備員に雇われたのは、収入は少なくても幸運
キャンプ場生活のケルン選手は、月10万円の失業保険が頼りであったのに比べれば
スカウトの職に応募、失業保険でしのぎながら結果待ち
チームの運転手をやってどうにか食いつなぐ
50歳を過ぎて自己破産
大半が深刻な状況に置かれていました

現役時代から計画的に貯金、引退後は監督を目指して大学で勉強のある選手に言わせれば
「若い時、多くの選手は自分のキャリアが32、33歳で終わりを迎えるとは想像もしないんだ」

ドイツは学校制度も影響して、サッカー選手の約9割が職業訓練や専門学校を終了しています
レーマン電気工事士、イェレミースは工業技術士の資格を取得
クローゼは、いつでも大工さんに転向可能
実際にはその職に就かなくても、いざという時を考えているのです

それだけ恵まれた環境の国のリーグでも、明暗は分かれるのですね
一度華やかな世界を知ると、地道に働くのはバカらしく思え、やがては…

華やか、花咲かぬままのいずれにしても、第2の人生を考えられていないリーグでは?

Jリーグも少しずつ変わっているのでしょうが、計画的には?
Jリーグは日本の国同様、危うい基盤の上に成り立っているのでしょうか