昨日1本目記事の続きみたいなものよ
https://www.youtube.com/watch?v=mg9sKjiQ5r4
https://www.youtube.com/watch?v=qOOGdO3hKQU
初期作品『恋愛禁制』を除けば、ワーグナー唯一の喜劇であり、誰も死なずメデタシメデタシのうちに幕が下りる
市民社会が台頭しつつある16世紀中葉のニュルンベルクを舞台にま~写実的な世界が描かれる
もう一つおまけに、「反ユダヤ思想」を孕む
従って、この作品に関する限り、黒人やアジア系が混じると違和感アリアリ
脇役に1人か2人、ニュルンベルク市民たち(合唱団)にチラホラ見える程度ならいい
主要な役が異色だと、ウ~ンと考え込んでしまう
スクショの上画像は、2001年の再演が映像収録されたメトロポリタン歌劇場のオットー・シェンク演出
Die Meistersinger von Nürnberg (sub ita, en, de, fr) - I maestri cantori di Norimberga - Atti 1 e 2
Die Meistersinger von Nürnberg (sub ita, en, de, fr) - I maestri cantori di Norimberga - Atti 3
CSラジオ配信された初日録音には、靴屋が2回も声裏返った証拠残ってるけどとワロテ
2008年初頭にウィーン国立歌劇場で収録されたシェンク演出と大同小異
良くも悪くも古典的舞台を作るシェンク
従って、合唱団員に大阪のオバちゃん顔見られようと、靴屋がユダヤ系だろうと、白人世界である
が
METではこの後、2007年に
https://columbia-artists.com/artists/hei-kyung-hong
hei kyung hong soprano - YouTube
韓国系エヴァちゃんが登場した
一つ疑念湧くものの、適役なのは認める
ホンについては後述するから先を急いで
作曲家の孫息子ヴォルフガングの手掛けた1981年バイロイト音楽祭演出が微妙だ
スクショは、第一幕第二場、靴屋徒弟ダーヴィト(左)と騎士ヴァルター(右)のやりとり場面より
ヴァルターは何が何でも今日中に「親方」の資格取得するに迫られ
しかし没落貴様でド素人なので、「職人」ですらない段階のダーヴィトに教えを乞う
ところで、歌手2名は、左:グレアム・クラーク(スコットランド人)、右:ジークフリート・イェルザレム(ドイツ人)
クラークにしてみれば、外国人がドイツ人にドイツ芸術を教える立場がストレス満載だったってよ
見た目「何が問題なん???」の配役とて、西は西同士で対立、東は東同士で対立もあるけれどっちゅうか
(喜)歌劇の世界も人種や国籍がメンドクサ~な面持つという意味ね
その昔、アタシとワーグナー師匠格の意見一致した点として
・白人から見ると、「黒人とアジア系の両方、白人様に勝てると思うなよ」
・ただ黒人は条件次第で、白人と同じ位置に立てる
・「欧米に暮らす黒人の少なからず、白人以上に敬虔なキリスト教徒であり、異教徒じゃない」
・西洋の土壌に育てば、立ち居振る舞い他で白人とほとんど同じになれる
・モリエール喜劇とギリシャ神話が絡み合うナクソス島のアリアドネとツェルビネッタが揃って黒いとかw
etc.
という具合に、黒人歌手が、一般的なアジア系歌手より有利な点を備えているのね
黒人歌手とほぼ同条件持つアジア系歌手、それが、韓国出身のヘイ・キョン・ホン
アジア系ソプラノにとって有難いプッチーニ大先生の『蝶々夫人』『トゥーランドット』のうち
強い声質求められる蝶々さん、超ドラマティックなトゥーランドット姫は無理として
リリック・ソプラノの持ち役である奴隷娘リューはドンピシャリだ
それでいて、守備範囲が広く、イタリア物とドイツ物は無論、フランス物、ロシア物まで手掛けている
今年で61歳のため、マスタークラスも積極的に行い、若手の指導に当たってもいる
彼女に近いタイプのアジア系女声を探せば
日本人がバイロイトで主要な役歌うとか想像すら出来へんかったもんでワロタもんだ
韓日の共通点:「海外を拠点に置く」
ホン:15歳で渡米し、以来ずっと米国生活を続けている
藤村:日本で大学院修了してから留学と、20何歳での離日ながら、海外歴およそ30年となっている
10歳前に渡米したヴァイオリンの五嶋みどりほどじゃなくても、海外が自国状態でしょ
「海外が自国状態」、ココ、重要と考えるわよ
楽園を夢見て~愛と哀しみの旅路&ヒマラヤ杉に降る雪~ - 夢幻なる無限
ジェームズ・シゲタ:ハワイ出身の日系アメリカ人3世
ブルース・リー:18歳まで香港だが、サンフランシスコ生まれのため国籍持つ米国へ
タムリン・トミタ:日系アメリカ人の父親と、日系フィリピン人の母親の間に沖縄で生まれ、ロサンゼルスで育った日系2世
米国生活慣れしていることで、欧米人の目にはキモイ能面と映る東洋人から解放された演技楽勝でしょ
「ジェームズ、もし君が白人なら大スターになっただろう」
これ最大の称賛と感じるぜ
アジア系に於ける所謂「海外組」の類は英語堪能ならOKというもんじゃないよ
ドイツ人がイギリス人、クロアチア人がフランス人、メキシコ人がアメリカ人など
他国人を演じるに於いてハードル低く潰し利きやすい面々と違ってね
ちゃうか???
欧州で高い評価受けた彼女、自国アメリカでは、生まれた時代が早過ぎた…