mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

魔術師とミカンの関係性

前記事から続いた




ブリキの太鼓と聞くと、何故か

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江戸川乱歩を思い出すの、アタシだけ?
乱歩作品にどんだけ異形の類が登場するか数えてみ
異形まで行かないが、大正期から昭和初期にかけての淫靡さが大好きな者は少なくないね




昭和5年(1930年)連載開始された‘魔術師’
上の画像は子供向けにリライトされたポプラ社版で、内容は原作と大同小異だ
が、淫靡さ漂う原作が好きな53歳現在である




明智小五郎:探偵
奥村源造:表の顔は魔術師だが実は賊の首領
奥村文代:源造の娘
玉村妙子:玉村家の令嬢
玉村一郎:玉村家の長男
玉村二郎:玉村家の次男
玉村善太郎:東京の大宝石商で玉村妙子らの父親
福田得二郎:玉村の弟で実業家




Wikipediaから登場人物持って来たが、一人足りない
妙子が亡き母にねだって施設から引き取った進一少年よ
18歳の令嬢と10歳の男の子が同じ寝室でなんて、21世紀現在だと通報物は無視して
ほとんど出て来ない進一が、トリックの一つである
成人では不可能だが、身体の小さな子供なら出来る事をやってのけた
と言えば、妙子が真犯人とわかるよね
玉村家と奥村家の両家で同時期に産まれた女児が恣意的に取り替えられた
奥村源造の実娘である妙子が、親の仇である玉村家の家族として育つ事もトリックだ
乱歩の構想が杜撰だと思う点:「賊の娘と聞かされ、すぐ納得する妙子」
自分が賊の娘でなく大富豪令嬢と聞かされる場合ならわかるが、逆は抵抗するんじゃね
妙子の英才教育により、アハハハ♪人頃しやってのける10歳児って、昭和一桁でもアカンがな
文代さんが明智さんに超一目惚れで窮地を救ってくれたり、都合良過ぎ~でもある




でも憎めない乱歩作品って、何でだろー?




続編に当たる‘吸血鬼’に至っては、アフォやろと言いたい致命傷持つぞ

美貌の倭文子を巡り、三谷と岡田は決闘を行い、岡田は敗れる。その後、岡田は失踪する。その頃から、唇のない怪人が倭文子の周囲に出没する。そして、彼女の回りで次々と人が殺されていく。こらえかねた三谷は、事件の解決を名探偵の誉れ高い明智小五郎に依頼をする。しかし、唇のない怪人は明智を挑発するかのような行動に出る。明智はその名推理で少しずつ事件の真相に迫っていくのだが、真犯人は意外にも…。

Wikipedia吸血鬼より引用 )

倭文子って、貧乏な彼氏を捨てて資産家と結婚した
当人曰く、「元彼のいやぁな性格が嫌だったの」
ある時、生理的に受け入れられなくなり、条件良い男に逃げたんでしょね
生理的に受け入れられなくなったんだったら、何故、三谷と恋仲になれたんだろー
三谷は倭文子の元彼の弟で、顔が兄と似てるんだけどぉ
倭文子が元彼弟の存在知らなくたって、顔見たら「キモイ」はずだが




ともかく、設定の矛盾等で、明智さんが名探偵と思えなくなる乱歩作品があって困る事多いわ




けど、巻末に断り書き入れていいから21世紀以降も残して欲しいのも、乱歩作品である
異形や基地外が堂々と活躍したり、臭いモノに蓋しない作風が好きなんだと思う




記事題名は↓より推理してクレ