mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

「Walküre:戦死者を選定する女」。つまり、ある意味、傾国の美女

立ってるモノは親でもこき使え、ブログ管理人はコメントから話膨らませ
記事ネタなんてその気になればドコにでも転がってるもんだ





鬼婆の海軍祖父さんソックリだは置いといて

ベベさん、正解





ハンガリー出身、英国に帰化し、Sirの称号を得た名匠ゲオルク・ショルティ
1958年から録音が始められた、ショルティ指揮ウィーンフィルによる、世界初の『指環』全曲
厳密にいえば、正規スタジオ録音として世界初
ショルティ盤録音は序夜♪ラインの黄金から始まり、第二夜♪ジークフリート、第3夜♪神々の黄昏と続き
1965年の第一夜♪ワルキューレで締め括られる




ショルティ指揮のワルキューレというと


第三幕のみ録音も存在する




ラインの黄金、そして次のワルキューレには、結婚の守護女神フリッカが登場
ショルティ盤では、ラインの黄金キルステン・フラグスタートワルキューレクリスタ・ルートヴィヒ
予定ではワルキューレでもフラグスタート、しかし録音の間が開き過ぎたせいで、亡くなってしまった
ルートヴィヒがまだ40歳くらい、一方フラグスタートは第一線離れた60歳を過ぎていた
フラグスタート本人は意欲満々、しかし病気に勝てなかったよう
フラグスタートは本来ドラマティック・ソプラノであり、メゾソプラノ役のフリッカはあくまで録音用だが
英国Deccaプロデューサー、ジョン・カルショーに懇願され、フラグスタートも楽しく参加した
もっとも本来の持ち役であるブリュンヒルデを、カルショーは録音に残したかったんだろうね
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮による第一幕、ジークリンデと同じ頃に録音したの




フランシス・フォード・コッポラ監督作‘地獄の黙示録’(1979年)
ベトコンの拠点となっている村にヘリコプターで奇襲攻撃を仕掛ける際に
兵士の士気を高め、住民の恐怖心を煽るために、兵士にワルキューレの騎行の音楽をテープでかけさせ
映画のBGMとしてでなく実際にその場で流れている音楽として使われる
ワルキューレ』とは、北欧神話に登場する複数の半神を指し、「戦死者を選ぶ者」という意味を持つ。日本語では戦乙女、戦女神などともいい、一般には、鎧と羽根のついた兜で身を固め、槍(もしくは剣)と盾を持ち、翼の生えた馬(ペガサスなど)に乗る美しい戦乙女の姿で表される。

ニーベルングの指輪』では、神々の長ヴォー タンと 知の神エルダの間に生まれた9人の 娘達として登場する。

天馬にまたがり槍と楯を持ち天空を駆け巡るワルキューレたちが戦死した兵士の魂を岩山へ連れ帰る場面の前奏曲として流れるのがこの『ワルキューレの騎行』である。

http://www.worldfolksong.com/classical/wagner/valkyries.html
ワルキューレと死のイメージが重ねられている




この場面で流れる♪ワルキューレの騎行の音源は、Deccaの反対を押し切ったショルティ指揮
動画コメント欄に
「コッポラはこの映画で戦争の狂気を予想したのではなく
世間が目を背けたベトナム戦争での狂気をこの映画で表現しました」
映像はどうあれ、映画はベトナム戦争の愚かさを描く

平和への祈り

ショルティは、1938年3月11日、ブダペスト歌劇場の「フィガロの結婚」で指揮者としてのデビューを飾ったが、ユダヤ系だったこともあって、再び指揮台に立つ機会はなかった。歌劇場の後援会長からルツェルン音楽祭に参加しているトスカニーニを頼ってニューヨークへ渡ることを勧められ、ルツェルントスカニーニに約束まではもらえたが、戦争が始まってしまったことと、トスカニーニ夫人から貰った所持金が底をついてしまったことなどから実際にはかなえられず、そのままスイスで生活を送ることとなる。以後、戦争が終わるまでは家族(父親は1943年に病死している)と再会していない。青年期が第二次世界大戦の真っ只中と重なり、またユダヤ系であることから、ショルティの生涯は戦争に翻弄され続けた。この経験から、政治家もまた、音楽家と同様に思想の違いを超えて平和を実現することが必ずできるはずだという信念を抱き、1992年にバッキンガム宮殿にてチャールズ王太子とダイアナ妃の主催で開かれたショルティ80歳記念演奏会の場で、「音楽が持つ、平和の使節としての特別な力」を体現化する「ワールド・オーケストラ・フォア・ピース」の構想を発表した。

Wikipediaゲオルク・ショルティより引用 )

スイスで戦争の難を逃れたものの、故郷の家族とは再会していないユダヤ系、大英断なのですってば




http://response.jp/article/2004/04/14/59517.html
もっとも危険な曲はワーグナーの『ワルキューレの騎行』、ってか
携帯の着信に使う奴たまにいるが、あんな騒々しい音楽、聴かされる者の心臓にいくな~いのは確かね
運転中に聴いてみろ、盛り上がり過ぎて、米軍のナパーム攻撃以上の惨劇起きるわ
イスラエルでのワーグナー演奏禁止続いてるかわからんが(レコード鑑賞は無問題)
ワルキューレの騎行、これの取り扱いは各国共通の制限設けるべきと提案しとく
ヴァルキューレ作戦』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AC%E4%BD%9C%E6%88%A6
鉤十字ドイツ総統さんがワーグナー好きだったせいで、それでなくたって面倒なんだから




Yahoo!知恵袋のベストアンサーに
「『映画に使われたクラシック音楽』というYahoo!ジオシティーズで調べると
ワルキューレの騎行が使用された映画は50作品以上あった」
ベストアンサー以外の回答には
「『ミスター・ノーボディ』(1975年)西部劇です ピンときました
http://www.youtube.com/watch?v=rX1gqxnd2qM
特にワイルドバンチが現れるシーンで使用されました」




調べていて思わずコケタのは

日本ニュース第96号(1942年4月7日公開)中の「ポート・ダゥイン爆撃」の実録映像に「ヴァルキューレの騎行」が使用されており、既存のレコード音源を転用している。

東宝映画「ハワイ・マレー沖海戦」(1942年12月8日公開)中で、海軍の陸上基地から発進した索敵機の飛行場面にて「ヴァルキューレの騎行」が使用されているが、当時の日本の演奏技術の限界から簡略化されている。

Wikipediaワルキューレ[楽劇]より引用 )


The War at Sea from Hawaii to Malay,
is a 1942 black-and-white Japanese film directed by Kajiro Yamamoto.
There are special effects by Eiji Tsuburaya who would later co-create the widely-popular Godzilla franchise and fully create the also widely-popular Ultraman series.

Godzilla?’
‘That not godzilla.. Its kamikaze.’
東宝映画「ハワイ・マレー沖海戦」(1942年12月8日公開)
‘Remember Pearl Harbor.’と合衆国で言ったら、飯大盛らしいじゃなくて
監督:山本嘉次郎特技監督円谷英二
この動画の6分過ぎに耳を傾けよ

ゴジラのお父ちゃんワグネリアンだった!?いうよか
大日本帝国やっぱ、第三帝国とエエ勝負で怖いわ~
https://www.youtube.com/watch?v=dyXxGWskX4w
この歌と一緒に、魔の炎にお守りさせるべき音楽かも





ウルトラセブン1999最終章6部作』第1話「栄光と伝説」に、寄生生命体ヴァルキューレ星人が登場する
追記しといて





パトリス・シェロー演出のワルキューレ幕切れ、何度観ても感動するけどね