mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

おお麗しの乙女よ、汝の名は『小悪魔』

芸術の秋、お月さんの輝く夜長には、クラシック音楽がBGMにお似合いですね




mathichenさんはワーグナーモーツァルトR・シュトラウスと、ドイツ系音楽を愛でておりますが
好いたハレタで大声張り上げる騒々しいイタリア歌劇も、セリエAよりは好みます




で、1896年2月1日、mathichenさんの生まれる70年前記念日に初演された、プッチーニの人気最高歌劇より








第1幕 

パリのカルチエ・ラタンにあるボヘミアン仲間が暮らす屋根裏部屋。クリスマス・イヴ。

画家・マルチェッロと詩人・ロドルフォが火の気の無い部屋で仕事をしている。寒さに耐えかねてロドルフォが売れ残りの原稿を暖炉に入れて燃やす。「世界の損失だ」などと軽口をたたいていると哲学者コッリーネが帰ってきて、何も金になることがなかったとぼやく。そこへ音楽家ショナールが食料・薪・煙草などを運ぶ従者たちとともに意気揚々と入ってくる。ショナールはこれらをどうやって稼いだかを得意げに語るが、誰も耳を貸さず貪るように食料に飛び付く。しかし、ショナールはワイン以外は取り置いて、「今夜はクリスマス・イヴなのだから、皆でカフェ・モミュスに繰り出そう」と提案し、一同大賛成する。

そこへ家主のブノアが未払い家賃の催促にやってくる。ボヘミアンたちはブノアにショナールの金を見せて安心させ、ワインをすすめておだてる。家主が酔った勢いで、妻があるにもかかわらず浮気をしていたことを語ると、一同憤慨したふりをして家主を部屋から追い出してしまう。

彼らは家賃になるはずの金をカフェ・モミュスでの飲食費として分けあう。皆出かけるが、ロドルフォは書きかけの原稿があるといって一人残って書きつづける。

そこに誰かがドアをノックする。お針子のミミがカンテラの火を借りに来たのだが、めまいがして床に倒れ込む。ロドルフォに介抱されて落ち着いたミミは火を借りて礼を言い、立ち去る。しかし、彼女は鍵を落としたといって戻ってくるが、戸口で風が火を吹き消してしまう。再度火を付けようと、近寄ったロドルフォの持つ火もまた風で消えてしまう。しかたなく二人は暗闇で鍵を探す。ロドルフォが先に見つけるが、彼はそれを隠しミミに近寄る。そして彼女の手を取り、はっとするミミに自分のことを詩人らしく語って聞かせる(「冷たい手を」)。続いてミミも自己紹介をする(「私の名はミミ」)。一向に降りてこないロドルフォを待ちかねた仲間が「まだか」と声をかける。ロドルフォは「今2人でいる、直ぐに追いつくから席を2人分取っておいてくれ」と言う。仲間たちは気を利かせて先に行くことにする。まだ愛を確認したいロドルフォだが、ミミが仲間と一緒に行きたいと言うので後を追ってパリの街に出かけることにする。ふたりの愛情のこもった二重唱で幕がおりる。

Wikipedia:『ラ・ボエーム』より引用 )






お針子ミミは、肺病持ちの薄倖な娘
歌うカナダ出身のテレサ・ストラータス(1982年当時、44歳)、痩身ですからピッタリ
主人公ヴィオレッタ嬢より年下であるはずのアルフレード坊やが、暑苦しさ満点の親父に見えるほど




三文詩人ロドルフォ
歌うホセ・カレーラスは絶対、同じカタルーニャ人であるセスクと似てる
カレーラスは1982年当時、36歳手前
2012年現在25歳のセスクも、10年後には↑のような可愛いオッサンになりますやら、さて?ハテ?




上の映像と同じニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で、1977年に歌ったイタリア人コンビ
「そんだけの体型になれるカネあるなら、ミミを医者に連れて行け」(42歳のヒゲ親父へのブーイング)
「確か日本のファンから、『ジャガイモちゃん』との愛称を賜ったわね」(43歳の三段腹手前へのブーイング)
と比較すれば、1982年のカナダ&カタルーニャ組は絵になりますわ




なお、個人的には、ミミは計算高い娘と踏みました




「皆出かけるが、ロドルフォは書きかけの原稿があるといって一人残って書きつづける。
そこに誰かがドアをノックする。
お針子のミミがカンテラの火を借りに来たのだが、めまいがして床に倒れ込む。
ロドルフォに介抱されて落ち着いたミミは火を借りて礼を言い、立ち去る。
しかし、彼女は鍵を落としたといって戻ってくるが、戸口で風が火を吹き消してしまう。」




狙いを定めた男前が、部屋に独りを見計らい、持病を活かして、一世一代の名演技
火を借りるだけでは間が持たない。鍵をワザと落とした。そう思いませんかね?
オンナって、オトコ捕まえるためなら、成功を見込んで入念な準備してから実行する魔物ですからし