mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

現代の機械類より古のインク芸術作品が永遠なる生命を保つ

ここ数年、映画館に行っておりません
アカデミー賞授賞式は、過去2年VHS録画したものホコリ状態、今年の録画も同じ末路の予定
主演女優賞が、メリル・ストリープ?確かにサッチャーおばさんに似てるが…相変わらず英国コンプレックスか~
( * 昔々、「英国俳優って皆シェークスピア暗誦出来ると思ってる。アタシなんかダメよね~」 )
とまぁ、早い話、近年の作品には浦島太郎というワケ



作品賞の‘アーティイスト’、白黒の無声映画ですか




‘ニーベルンゲン第一部~ジークフリート~’
‘ニーベルンゲン第二部~クリームヒルトの復讐~’



ウィーン出身の名匠フリッツ・ラング1924年に撮った、ドイツ映画の傑作を思い出します
現代の目で見ると、撮影のセットもカメラワークも稚拙で、俳優陣は揃ってクサイ大芝居に映るでしょう



でも考えてみて下され








フランケンシュタインの花嫁’(1935年)。これは、トーキー映画ですけど
「我々には到達し得ない創造の勝利。再現不可能だよ
学校出たてのデジタル坊やなんて、ケツ青く洒落クサイ、話にならん」 
ハリウッド最先端技術者が驚嘆する。どれだけの芸術性よっての
サイレント俳優の場合、言葉に頼れない分、全身に全霊込めて表現しなければ、観客の心をつかめませんしね



ニーベルンゲン二部作は、十数時間かかるワーグナーの楽劇‘ニーベルングの指環’よりズーッと短い
やたら物ブッ壊れる、MTV状態で騒々しい、3時のおやつも逃げ出す甘ったるさ
てな感じの現代映画に食傷気味の方々、お口直しにどーざんしょ



なお、恥をさらすと








レーゲンスブルク音楽学校時代篇である第1部しか完読しておらず
でもまぁ、これが、叙事詩ニーベルンゲンの歌’、そいでドイツとの、34年来の縁ね



なのですがね



第3巻、謝肉祭中に、音楽学校の校内劇で‘ジークフリート’が演じられるくだりに
読者は‘ニーベルンゲンの歌’なんぞ知らんやろとの配慮でしょう、ジークフリートあらすじが書かれています
それを読んだ当時12歳のmathichenさん、天才少女にしてはどこかネジゆるんでいたせいか
1980年代に、ワーグナールートヴィヒ2世について調べたにも拘らず
1993年、27歳まで、叙事詩ニーベルンゲンの歌’=楽劇‘ニーベルングの指環’と思い込んでいました
叙事詩‘ニーベルンゲンの歌’楽劇‘ニーベルングの指環’、どう異なるか?各自で調べて下さいまし
説明し出したら、5000文字制限内でおさまらないどころか、指環並みの時間を要しますから
あ、‘ニーベルングの指環 (松本零士)’もオマケに(里中満智子版を久々に読んだろかしらん)