mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

チョコレートでも、プレーンヨーグルトでも、愛情手作り一番

映画‘フラッシュダンス’に主演したジェニファー・ビールスは、父親が黒人
「私の育ったシカゴではそう人種差別は見られないのですよ」
26年前に来日した際の映画雑誌インタヴューで答えていましたが、
ひどくはないにしても経験はあるという意味を含んでいます
同じく母親が白人である、‘チョコレート’で黒人女優初のアカデミー主演女優賞受賞のハリー・ベリー
彼女は子供時代、外側と内側の色の違うクッキーに例えられたといいます

聞く所によれば、アメリカでは、一滴でも黒人の血が混じっていれば見た目は白人でも黒人と見なされるとか
題名は失念しましたが、'50年代後半から'60年代前半にかけて、『白い黒人』の悲劇を扱った映画が数本

‘わかれ道(One Potato,Two Potato)’という'64年作品は…
アメリカ中西部の小さな町に、娘が生まれた後、夫が南米へ出稼ぎに行ったまま消息不明の白人女性
育児に苦労しなら工場で働き、同僚の黒人男性と恋に落ち、離婚成立後、何とか再婚出来ました
質素ながらも楽しい生活を送っていた所へ、前夫がひょっこり帰還
自分の不始末は棚に上げ、娘の引き渡し訴訟を起こします
判事は葛藤…
「娘にとって真の父親は養父であり、実父は見知らぬ他人。いまの家庭で暮らすのが一番」
「だが、成長につれ、謂れのない差別を受け、不幸の種になるのではないか」
結局、一般常識に屈してしまいました
引き渡しを認め、娘は見知らぬおじさんに連れられていくのですが…
「何故か、自分が悪いのか」、涙を流して絶叫しながら問い質し、両親の視界から消えていきます。永遠に
娘は恐らく、生活には不自由しない代償・真の愛情を得られぬまま成長、不幸でなくても幸福でない人生を…

どんな形の結婚でも、色違いの親子であっても、苦労あっても、愛情あれば、
うわべだけの中流白人基準結婚など及びもつきません