デヴィッド・リーン監督の遺作だね
英国の名優で変装名人アレック・ギネスの、インド人もびっくり~のインド人ぶり
それくらいしか記憶に残っていない
あ、もう一つ
最後、フィールディングの妻は、アデラでなく、ムーア夫人の娘のステラと知れるね
黙役ステラを演じた女性、生涯に6回も結婚した監督の最後から2番目の奥さんSandra Hotz
ついでに
その前の奥さんLeila Matkarがインド美女だった
デヴィッド・リーンと言えば、女優・岸恵子を追いかけた(彼女に追いかけられた?)話が有名だね
後年、監督が日本からの取材を受けた席で、取材者に「ケイコはどうしてる?」と質問すると
イヴ・シャンピ監督と結婚したと聞かされるや、唖然ボー然の顔を見せたってさ
二流のフランス野郎に負けたのかよ~の心境だったのやらw
インドへの道に戻ると
上のYouTube画像
「正直に証言した貴女の勇気に感謝するのに、長い時間が掛かった」
アジズからの手紙を読んだアデラの姿だ
この場面について、昔々、1980年代後半に、誰かが面白い指摘した
「アデラがもっと年取ると、誰になるか」
答えは
同じE.M.フォースターの原作『眺めのいい部屋』(映画は、1986年)に登場するシャーロット
アデラがその後どんな人生歩んだかわからないが、ま、日本語の「行かず後家」が濃厚だ
嫌がらせみたいに「可哀想なシャーロット」、それがアデラにも適用され「可哀想なアデラ」w
アデラの立つ窓の外側は雨模様だっけ?
晴れの日には、窓の内側が、自分には無縁である外の世界を目にする「眺めのいい部屋」
若い男女がイチャコラしてる姿を遠くから眺める日々という意味よ
何で、行かず後家と決め打ちするかって?
アデラは告訴を取り下げたことで、インドを支配する英国人社会を裏切った存在と言える
しかもロニーとの婚約解消を自ら求めた
自ら望んだ格好での「結婚出来なかった」、これが女性にどんな影響及ぼすか
21世紀現在の女性は、仕事持ってれば一人で生きられるし~と軽く考えてるようだけど
実際に婚約者と別れた女性の証言では、「男性有責でもね、世間の目は、破談となった女性に厳しいよ」
見合い話がパタリ来なくなり、「男は他にもいるし次行こう、次」とお気楽な女性に茨の道という
時代がいくら移れど、破談や離婚がキズモノに見られるみたいな話は今だ現役なのよ
従って、脱線すると、シツコイようだけど
KK問題がどんだけ厄介か、マヌケなくらい善良なる日本国民の皆様わかった?
ジャニヲタ姫、自分で自分の首を…なの
初動ミスそれは、姫に分相応を心掛けるよう教育し切れずガード甘かった大人たちの責任
この点、詳細割愛するけど、魔の手が伸びていた伯父様は身分の自覚と周囲の死守により救われた
交際の段階は越え、しかし婚約内定という曖昧な段階を、日本中が知る現状
これがもしも、白紙、進行無しを迎えれば、国民はバンザイ三唱しようと
K君の影響が絶大過ぎる女性を貰ってくれる男性は絶対いないと言わないものの
姫が抵抗しても、周囲が微に入り細に入りお膳立てした結婚以外に道は無くなる
それも禍根残さぬよう、完全に一般人となる形でね
外へ出さないとすれば、行かず後家でお姫様待遇はイタイので、特権を削減し税金無駄遣い抑える格好でだ
姫はね、「身分が許さぬ自由」を欲した報いを受けなきゃいけないの
E.M.フォースターに戻ると
属する階層や一般常識から外れると、ハイ、人生終了!
禁欲的な世界に置かれるだけに、「内面」との葛藤起きる女性がフォースター作品によく登場する
英国だと、19世紀には独身女性の就ける職業は非常に限られ、20世紀に入っても中葉まで似た状況が続いた
大西洋を渡った米国でも20世紀中葉には、バリキャリ稼いでるうち男に相手されなくなるお年頃迎えたりしていた
米国タイプは三島由紀夫によれば、海外行ってカネで男をという猛者が多かったそうだけどw
ま、一般的な行かず後家はやはり
若い頃からカネ貯めて、ようやく憧れの欧州を訪れたものの、観光地巡りも記念撮影も一人じゃ虚しくなるのが定番である
ジェーンにとって、ヴェネツィア全体が「眺めのいい外界」
ひと夏の想い出を胸に余生楽しめるのが救いと信じたい
これ確か、イタリア人と結婚した英国女性が亡くなり、彼女の妹と親戚BBA'sが赤ん坊を連れ帰ろうとする話だ
妹が姉旦那と?
最後は英国への帰途に着くが、秘密を知る英国男性仲間から「退屈するぞ」
頭湧いてるみたいな田舎で暮らす独身女性の生活わかるよね
それを承知で、妹が想い出を胸に帰途に着くのが潔い
「悪あがきしたって、なるようにしかならない」
何かと不自由だからこそ感性豊かとなれる愛すべき女性たちへの讃歌よ