mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

白い秘密~沈黙は金にもなるが、破滅を招く偽定書とも成り得る~

【虚空に描いた模倣の人生図】の続篇やっとく
当記事題名前半は↓よりパクッタ
『白い秘密 opening&ending』
1976年(昭和51年)10月1日から1977年(昭和52年)4月1日まで、TBS系列で放送されたテレビドラマ
田宮二郎主演の「白いシリーズ」第4作である
製作、松竹株式会社・TBS
全25話
金曜夜9時から始まるモモエちゃんの赤いシリーズの前、8時にやってたっけ?
アホな小学生どもが、「10時には、黒いシリーズやれ~」と絶叫したを述懐しといて
「失明にも両親を亡くした事にもめげずに明るく生き抜こうとする孤独な少女・宗方夕子(片平なぎさ)と
脳神経外科医・三村京介医師(田宮二郎)が織りなす愛の物語
夕子は頭蓋咽頭腫が原因で失明する5年前、手術ミスで母を死なせた医師・三村の顔を覚えていた
ある日、夕子は事故に遭い、病院に運ばれる
ところが皮肉にも担当医は三村だった」
…最後、三村は夕子に内緒で、ブラジルの病院で医師として働きに旅立つ
自分が夕子の母を死なせたの告白したか、忘れたので、誰か教えてクレ
一つハッキリ言える事:「沈黙が結果的に、憎悪を排し、夕子を救った」




ブラジルといえば、陽気なサンバの国にも人種差別は当然であろう
いちいち名前挙げないが、クラシック音楽家は白人系しか浮かんで来ない
セレソン、サッカー代表はかつて、黒人系が主力でも、主将は白人系に任されていた
銀行頭取の息子のカカ(嫁は、カルヴァン・クライン幹部の娘)みたいなのが少数派なんだけどね
一部地域で白人人口は半数を割り込み、「黒人」「混血」が過半数を占めた、黒人や先住民多い南米でこれじゃ
白人が主流となっての北米が面倒臭いのも無理からぬ話である




北米といえば
「モラール(士気)高揚のためなら、モラル(道徳)糞食らえ」
海外駐留米軍兵士があちこちでオンナ遊びして子供出来ちゃう一因である
ようやっと所在わかった白人父親から門前払い食らったニッポン息子いるかと思えば
父親が黒人で、母親はベトナム人や韓国人だと、両親どちらの国でもハンディ大きいらしい
ただし、皆が皆、楽しい思いして後はシラネでないも、腐っても米軍の名誉のために記しておく
例えば


経歴

ハンガリー人の母マリア・アレクサンドラ・ガスミッツとアメリカ陸軍下士官アフリカ系アメリカ人のハーマン・ワッツの息子としてニュルンベルクに生まれる。幼少の頃に母親から音楽の手ほどきを受け、フィラデルフィア音楽院でピアノを専攻。

9歳でフィラデルフィア管弦楽団ハイドンのピアノ協奏曲を弾いて脚光を浴びた。1963年にレナード・バーンスタイン率いるニューヨーク・フィルハーモニックと共演してフランツ・リストのピアノ協奏曲第1番を演奏し、一躍時の人となった。また、この年にはピーボディ音楽院に入学してレオン・フライシャーの薫陶を受けている。

在学中の1964年から1965年にかけてヨーロッパ遠征を行い、ロンドン交響楽団アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団と共演した。1967年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会に出演している。1969年に初来日。

Wikipediaアンドレ・ワッツより引用 )

かなりのステージママと一緒に渡米して、成育環境は悪くなかった
肥えたおっさんになる前の若い頃を見ると、両親の美味しい所取りした?イケメンでもあった




もっとも、一滴でも黒人の血が混じっていれば見た目は白人でも黒人と見做される合衆国だけあって
ワーグナー師匠格によれば
ある演奏会の最中、客席から「Nigger」が飛ぶや、たちまち凹んでしまったという
その頃には公民権運動が実っていたはずだけど
表向きの寛容であり、南部のダイナー(簡易食堂)に入ろうと思えば命懸けに変わりない時代だったんでしょね
現代日本人が南部を旅しても、独特の空気感じるというから
Easy Rider 1969 End
行く先々で沿道の人々の思わぬ拒絶に遭い、しまいにゃ命落とすイージー・ライダーの世界は現代にもかと




一言が、波紋を呼ぶ
と来れば、「白い黒人」の悲劇を扱った映画、↓も該当するかね




その前に
「白い黒人」、この言葉で検索すると
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B9
https://matome.naver.jp/odai/2138528640866306601
https://matome.naver.jp/odai/2150563311410605001
「ヘンペルのカラス」、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、つまり、肌が白い生き物が登場する
「全てのカラスが黒いわけじゃない」
人間の白変種の場合、狩りの標的となるので、うっかりアフリカ行けないわね




元へ戻ると
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白いカラス(2003年)

1998年、米マサチューセッツ州。名門アテナ大学の学部長コールマン・シルク(アンソニー・ホプキンス)は、ユダヤ人として初めて古典教授の地位に昇りつめた学者。だが勇退を目前に、何気なく発した言葉が黒人差別だと非難され、辞職に追い込まれてしまう。半年後。いまだ怒りのおさまらないコールマンは、湖畔で隠遁生活を送る作家のネイサン・ザッカーマン(ゲイリー・シニーズ)を訪ね、自分の屈辱の経緯を本にしてくれと依頼する。それには尻込みしたネイサンだが、孤独な二人の間には友情が芽生えていった。1年後。コールマンはネイサンに、恋人がいることを打ち明ける。彼女の名はフォーニア・ファーリー(ニコール・キッドマン)。義父の虐待、ベトナム帰還兵の夫レスター(エド・ハリス)の暴力、子供の死という悲惨な過去を背負った、清掃の仕事をしている34歳の女性だ。一方、コールマンも自身の出生にまつわる秘密を、長年連れ添った亡き妻にさえ隠していた。実は彼は白い肌に生まれついた黒人であり、社会でうまく生きていくためにユダヤ人だと偽っていたのだった。互いに深い傷を持つコールマンとフォーニアは、ネイサンの忠告を無視して、どんどん愛にのめり込んでいく。そしてコールマンがフォーニアに自分が黒人であることを告白した後、ふたりは交通事故死してしまうのだった。

https://movie.walkerplus.com/mv35107/




コールマンが講義をしていると、5週目というのにカミングスとトーマスという二人の生徒は欠席し続けていた
コールマンは二人のことを Spook(幽霊)と呼ぶ
カミングスとトーマスはアフリカ系であり、Spookは第二の語義で、黒人を侮辱的に指すものだった
コールマンは口語であり、欠席している事が問題と会議で訴える
しかし、現に抗議が寄せられたもあり、人種差別によって糾弾されてしまう




…日本もお気をつけ遊ばせ
ただでさえ、物言えば唇寒し、言葉狩りの時代を迎えている
フジテレビかしら、「老人」?、それが問題だとツッコミ来て謝罪したよね
アタシゃ口悪いから、ぶっちゃけ
そりゃま、高齢者と言い換えれば済むかもしんねえけど
障がい者、障害のある方、それら同様、持って回った表現が却って、失礼やいうのわからんのんけ

恐らく、障害者を身近に知らず、介護地獄もシラネ無病息災組、傲慢極まる恥的障害者やな
ワレ、慇懃無礼を辞書で引いて、幼稚園からやり直して来い

他人からの表現で自分自身に使うべきじゃない「シングルマザー」「意識高い系」「病んでる」
学業の成績と経歴が万能の弊害を受け、自己肯定力まで歪んでる時代だもんね




自民党圧勝した日本の未来は真っ暗~はさておき




白いカラス、映画館で観た(エド・ハリス目的)
素朴な疑問として、「ユダヤ人なら、出世の道ある」が浮かんだ




1944年、コールマンはイースト・オレンジの高校生だった
ボクシングの才能と学業の成績から、コーチがピッツバーグ大学に奨学金を貰って進学出来ると勧める
「ただ、黒人である事は言うな」
コーチのお墨付きなら、ユダヤ人で通るとも言われる
コールマンの父は、ハワード大学に行って医者になるようにと押し切って来る
そんな父が、列車の給仕の仕事中に倒れて亡くなった
息子は父の仕事を知らなかったが、母から父が知らせたくなかったのだと聞かされた
コールマンは黒人の古典教授は嫌な事から、身内はいないという事にした結果
母を守りたい兄から、二度と連絡寄越すなと絶縁宣言を受けてしまう
コールマンは白人にチェックを入れ、進学をせずに海軍に入る道を選ぶ
その後は、亡妻にも秘密を守り通し、「ユダヤ人」として初めて古典教授の地位にまで立身出世を果たした




…何で、敢えて使用するけど、「ユダ公」ならOKなのよ
J・D・サリンジャーの作品に、「ユダ公」と「湯蛸」が子供を悩ませ、波紋呼ぶみたいなのがあった
また
https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=Gentleman%27s+Agreement&ei=UTF-8&fr=mozff
エリア・カザン監督の‘紳士協定’(1947年)にも
ユダヤ人に成りすましたグレゴリー・ペックが、食事の席で自己紹介するや、空気変わる場面がある
彼が「グリーン」を「グリーンバーグ」と名乗っただけで、周囲の人々の反応が豹変する場面が次々だった
ユダヤ系が合衆国に一大勢力を張ってる事実には、ユダヤ系への差別も孕むのよね




だっちゅうのに、白いカラスでは、黒人がユダヤ人以下というのが、どうしても謎に思えた
白い黒人が掌返しを恐れ、友人、恋人、配偶者に偽り続けるのはわかる
しかしながら、コールマンがフォーニアに告白した後、仲良く死んじゃうのは、何か引っかかる
だって…




コールマンが亡くなり、彼が初めて大学で採用した黒人のキースが
彼は糾弾の時、味方出来ないと沈黙した事を終生消えない恥だと演説する
「コールマン糾弾のような事はあり得ず、コールマンはは社会から裏切られたのだ」
作家ネイサン・ザッカーマン(見事にわかりやすいユダヤ名前)
彼は葬儀で、コールマンの兄妹たちのうち唯一人、兄との関係を断とうとしていなかった妹から
コールマンが黒人である事を知らされる
コールマンの妹は、兄糾弾を聞いて

「人はどんどん馬鹿になり、独善的になるといいます

兄が真実を話せば、差別発言をするわけが無いと理解されたのにです」



…すぐに皆が理解するのは難しくとも、汚名返上の可能性は残されていた
沈黙を守り続け、言わば紳士協定に屈した事が、コールマン破滅の真実じゃないのかね