mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

黄昏るが故に、「Heil dir, Sonne ! Heil dir, Licht ! (太陽と光に祝福を)」

世俗の皆様、クリスマスと忘年会を〆たら、お次は、年越しそばとお節料理の準備に追われています?
ブラック企業戦士辞書には、休暇という単語が載っていない?
英国サッカーだって、高給貰える見返りに、年末年始も多忙なブラック企業的試合日程ですよ
mathichenさんのボルシア・ドルトムント監督から、これまたmathichenさんのリヴァプールFC監督へ
愚弟ユルゲン・クロップが「1年365日(来年は閏年?じゃ、366日ね)リヴァプール男だ」とのたまってますけど
クラブが冬の補強にカネ使えないらしいまでに、監督招聘のため想定外の支出させたとあっちゃ、働き罰当然ね
本日午前0:00キックオフの、青いフナ侍・岡崎慎司所属する、一丁前に首位のレスター・シティとの試合を観ると
「相手方のDFに、ロベルト・フート?2004年横浜での日本vsドイツに出場したよな??まだ生きてたの???
確かチェルシーで冴えず…チェルシーといえば、現レスター監督ラニエリが、やっぱ2004年に首飛んだよな~
CL準決勝敗戦後の半ベソ顔、『ロシアの油屋会長怖い~』?後釜のモウさんもとうとう命運尽きたからワロタれ
チェルシーが、我がRedsに3-0完勝したワトフォードに2-2、まだ下位に沈む惨状もな」
と嘲笑し、クリスティアン・ベンテケ(後半18分)得点により4試合ぶり勝利を見て一安心した賢姉である次第よ
2位ヴェンゲルさんチームよ、介護係チームが首位の足引っ張っといた感謝の印に年末年始も頑張るべし!
元旦には、ガンバ大阪vs浦和の赤組(レッズとは言いたくない)、大ッ嫌いなもん同士噛み付き合うを観たいけど




…記事のみならず枕部分も長いのは、基本シャベリなのに、汚宅警備員に忙しく人間との会話激減中の反動よ
ご清聴有難う御座いましたとスッキリした所で本題へ




リヴァプールの試合はですね、午前1:15まで、NHK-FMバイロイト音楽祭聴きながらの観戦でした
体力勝負の英国サッカー、長丁場のワーグナーを同時進行とは、ド突き回そうが簡単には死なんな?
実を申しますと、命を賭けたバイロイト鑑賞に挑みましたが、命やっぱ惜しいので喧嘩は受け付けま宣言!




過去何度も書いてますでしょ
「1995年1月17日の阪神淡路大震災以来
mathichenさんが、ニーベルングの指環第二夜♪ジークフリートを聴くと、天変地異リスク高まる
地震の他に、中国大使館誤爆、知り合いの飼い犬が介護必要なまでに弱ったetc.etc. 」
ここ数年は、年末にしか聴いていないかも
大震災からもうじき21年目を迎える現在も尚、滅多に♪ジークフリート聴かないの続行中であります




バイロイトの指環の現プロダクションは、フランク・カストロフ演出とキリル・ペトレンコ指揮による
ワーグナー生誕200年の2013年に新制作上演された
カストロフはベルリン・フォルクスビューネ総監督を務めるドイツ演劇界のヴェテラン演出家との事
旧東ドイツ出身なので、旧ソ連出身指揮者とのコンビって、シュタージとKGBの秘密警察コンビより何かと強硬?
ラインの黄金では、1950年代から60年代初頭の米国西部のモーテルが舞台
…序夜で早くも、頭痛が…アンソニー・パーキンスに刺されそうで怖い←映画‘サイコ’を思い出して~
ジークフリートに至っては、米国サウスダコタ州ラシュモア山国立公園もどき
公園にある岩壁に彫られたワシントン、リンカーンら4人の名大統領の像を模した像?
マルクスレーニンスターリン毛沢東…さすがは共産圏出身、どーせなら、紅衛兵に警備させろぉ!
盆が回ると何故か、旧東ベルリンのアレクサンダー・プラッツらしき広場へと変わるが





イメージ 1
ジークフリート」第3幕最終盤、ジークフリート(ランス・ライアン)とブリュンヒルデ(キャスリーン・フォスター)の愛の二重唱の場面。長大な「リング」の全作中でも聴かせどころのひとつである。アレクサンダー・プラッツで愛を語らう2人の背後に唐突に2匹の巨大なワニが現われる。ワニは交尾をした後、2人を襲おうとしているのか、どんどん近付いていく。そこに小鳥(ミレッラ・ハーゲン)が割って入るが、こともあろうにワニに食べられてしまう。ジークフリートは歌いながら、飲み込まれた小鳥をワニの口から引きずり出して助けたり、ワニにエサをやって手なずけながら歌い続けるといった具合である。目の前でこんな滑稽なシーンが繰り広げられていては音楽や歌に集中できるはずもない。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/classic_concierge/2013/266/index.html




今年2015年に題名役を歌ったのは画像の米国人ランス・ライアンでなく、ドイツ人シュテファン・ヴィンケ
ブリュンヒルデ役のキャスリーン・フォスターは、東京・春・音楽祭の♪ワルキューレに登場した英国ソプラノね
歌手ついでに書いとくと、アルベリヒ役が今年、ドイツの恥と言ってやる事故により交代した
http://jp.wsj.com/articles/SB10580876513169934209404580539371646390764
カザフスタン出身のオレグ・ブリヤクが、ジャーマンウィングスの格安旅客機乗客だったの
代わりに歌ったのは、2006~2010年の前演出では、2年目以降のヴォータン歌ったアルベルト・ドーメン
初年度に歌ったファルク・シュトルックマンが悪趣味系現代演出に嫌気さしてトンズラした後釜であった
ヴォータンとアルベリヒどちらも歌った歌手、録音ならば何人かいますがね、バイロイトではどーだっけ???




演出に戻ると
画像探したくもないのでペタリしないけど、第二幕に於いて、ジークフリートが初体験する
森の小鳥が食っちゃったんだって…Σ(゚д゚lll)

そうそう、ジークリンデといえば、森の小鳥に憑依したという説ありますな
森の小鳥はその特徴から、オケ・パートでは管楽器、クラリネットが中心になりますが
クラリネットという楽器、♪ワルキューレにおいては、ジークリンデの場面によく聴かれるためとの由
森の小鳥って実際、心配性のお母ちゃんみたいにピ~チクパ~チク
しかもジークリンデいうのが、まだ生んでもおらん息子の嫁から、息子の名前と、霊剣の破片を受け取った
母と胎児揃って命救われたし、母には、息子が嫁の所に辿り着けるよう恩返しせなアカン義務が課せられる
ブリュンヒルデの岩山まで道案内、これは、「嫁と姑の仲エエのは結構なこっちゃ」と心温まりますわ

【声、唯一つの武器だけが?否、男前と、天は二物を与えた】(2014年5月3日)

…駆け落ちした双子の兄妹から生まれた息子が、お母ちゃんとなんて、どんだけ因果な家系なの(=_=)
森の小鳥に関する仮説及び邪説はさておき
ジークフリートが筆下ろし済みなんて、第三幕と矛盾するのが困りますよね
「Das ist kein Mann !(男じゃない!)」
炎が燃え盛る岩山を物ともしなかったジークフリート
鎧兜姿で眠るブリュンヒルデを見て最初、男だと思ったので、男じゃない生命体を前に、初めて恐れを知った
中高年テナーが歌えば、「カマクジラ~」(女に使われるカマトトの同義語で、いずれも現代では死語と化した)
テナーの年齢に関係なく彼と、キログラムでなくトンで測りたい巨大カマトトに向かって、野次飛ばしたくなるも
男女双方初物という、現代ニッポンに於いては天井知らずの希少価値誇る組み合わせなればこそ
無邪気というか未熟というか故に、世界の滅亡を招くに繋がるのと違いますか




ここから先は、前にも引用したと思う、2013年8月29日ウェブリ休憩所【さまよえる答えのない質問】より
元記事に使用テンプレートの都合上、改行多くて、当記事がいつも以上に長くなると謝っといて



今年( * 2013年)のバイロイト音楽祭、♪さまよえるオランダ人
題名役のサミュエル・ヨン、第一幕のモノローグ怖かったやろ
過去のオンナどもが舞台にゾロゾロ登場するよね
ヨンさんがいくらメタボ腹とはいえど、全体的には小柄な韓国人
大柄な白人おねーさんにコチョコチョされながら歌うのは大変だ




幽霊船の船長のオランダ人は、呪いを受け7年に一度上陸出来るが
乙女の愛を受けなければ呪いは解かれず
死ぬことも許されずに永遠に海をさまよわなければならぬ暗い運命
オランダ人が何百年さまよってるか忘れた
7年ごとに上陸のたび、オンナに裏切られるのは事実
オトコが、どこのドラ猫の骨か知れん我が子を疑わないのに対し
オンナは入念に、オトコをATM代わりに、怪しげなデキ婚仕掛ける悪魔だ
永遠の貞操を誓いながらも、オンナなんてオトコ以上に悪賢いからねぇ
何処から流れてきたかわからんオッサンに自己犠牲捧げられるほど
親切に作られていない、浅はかで、貪欲な、見かけ倒しの生き物よ




それだけに、♪さまよえるオランダ人観聴きするたび、腑腐訃と笑える
「ちょいと幽霊船の船長さん、アナタ男前ですね」




そーでしょ?




第一幕では、「死ねるんやったら、どんなオンナでも構わへんわ」
7年ごとの裏切りに、もう救済を諦め半分以上
死ねるとして、絶世の美女でなくたって妥協する
オンナなんて光り物好きや、金銀財宝で釣り上げたれ
そんな厭世野郎であったはず、過去のオランダ人は




ところが、第二幕では、「このギャルに救われたい」
何なのよ、この平身低頭ぶりへの変身傾倒ぶりはさ
彼は、ゼンタが初対面の旅男にビビリもせずを見ると
「ワタクシに従えば、アナタは若さから何から全部犠牲にせねば
拙者のような甲斐性なしでも、愛情を捧げて下さいますでしょうか~」
てな気の遣いようまで見せる




第三幕に至っては、「アナタが免れた恐ろしい運命を教えたる」
オランダ人は裏切りオンナを地獄落ちにすれば
幽霊船を出帆させ、「7年待たなアカンけど、次行こう、次」に行ける
なのにオランダ人は自らの救済を永遠に諦め、ゼンタを救おうとする
時機を得たのか、ゼンタが、オランダ人を受け入れる真の乙女であり
おかげ様で、遂に呪いは解かれ、メデタシメデタシを迎えるけどね




一昨日( * 2013年8月27日)、FC2別館に、【さまよえる独逸魂のバラード】
その中に、♪さまよえるオランダ人について
「オランダ人の救済は、ゼンタの自己犠牲でなく
男のエゴ捨てたのが、乙女の殉愛を決定づけた
目に見えるギャルの飛び込みでなく
野郎自身が自己を克服した」




旧東ドイツ出身演出家ハリー・クプファーが
1988~1992年バイロイトでの♪ニーベルングの指環において
細かい内容忘れたけど、「男のエゴが、世界の破滅を招く」
と説明していたのを読んだことある




ヴォータンやジークフリートの破滅を思い起こすと、言えてる
ヴォータンは権力欲、己の野望が招いた身の破滅だし
その孫であるジークフリートは、祖父さんの隔世劣性遺伝かね
人の話を聞いてるようで何も聞かんオレ様の血を引いとるわ
その根拠として、以下の通り…




この二人の中間世代、ジークムント
ジークムントも息子ジークフリート同様
父ヴォータンによる遠隔操作育児を受けたものの
♪ワルキューレ第二幕、死の告知場面において
「ヴァルハラ城に行けば、ウェルゼ(ヴォータン)に逢えるのですか?」
見事なファザコンぶりを見せていたのに
「愛する妹ジークリンデと離れ離れになるくらいなら
ジークリンデの喜びと悲しみ持てる所なら
どんな忌まわしい地上であろうとも、ボクは残ります」
ブリュンヒルデに断言し、実行しようとしたぜ
仮の話、ジークリンデと地上に残るが叶ったとして
ヴァルハラに行きゃ、英霊として出世叶うのを捨ててまで
愛する女性のため、どんな試練をも受け入れ戦おうとするとは
YouTubeで歌ってるジェス・トーマスと並ぶ男前じゃねえか




Ortrun Wenkel als Erda Siegfried 3.Akt Teil 1
Ortrun Wenkel als Erda Siegfried 3.Akt Teil 2
ジークフリート第三幕
さすらい人(ヴォータン)が智慧の女神エルダを訪れる場面
え~と、ヴォータンさん、♪ラインの黄金で、神々の終焉を警告され
その後、エルダの元へ押しかけ、終焉の詳細を強引に聞き出し
男女がナニかする結果として、娘ブリュンヒルデお土産に持ち帰り
それ以来の顔合わせですかね?
ともかく、ヴォータンはエルダの変わりように驚いた
エルダに言わせれば、愛情を盾に迫られ、智慧が乱されたとか
何かね、すっかり世帯やつれして厚化粧も無駄な古女房の感じ
見た目はどうあれ、頭まで悪くなっちゃマズイでしょ
ヴォータンの期待外れには違いない
で、「寝とけ」と言われ、また寝ちゃう
(ちなみに、エルダは普段から寝て暮らし、夢で見た断片を
娘たちである運命の女神三姉妹が一つの形に紡ぐ)




Heil dir Sonne - Gwyneth Jones (Siegfried - Brunnhilde)
Siegfried - Finale - Manfred Jung & Gwyneth Jones
ジークフリート幕切れ
ブリュンヒルデ目覚めの場面、これは見た目ハッピーエンド
魔の炎に保護されて眠っていたブリュンヒルデ
果報は寝て待て、お待ちかねのジークフリート登場により起こされる
これ、mathichenさんの解釈では
お下品な表現で書けば、「ヤらせろ」「イヤよ」の展開とあって
権力者や体育会系の男に押し切られるのってさ
ブリュンヒルデは、母親と同じ道を歩んでいるに過ぎない
彼女は彼に智慧を吸い取られ、男に支配される女に成り下がる」




ヴォータンとエルダ、ジークフリートブリュンヒルデ
どちらも曲がりなりにも愛情成立しているから、始末に悪いんだよね




【極東の戦乙女、真夏の夜の神聖なる妄想劇】
アメブロ別荘で、ドイツ四部作以前に書いた中に

ヴォータンと智慧の女神エルダの間に生まれた
ヴォータン最愛の娘ブリュンヒルデ
彼女を文字通り『ヴォータンの娘』と解釈するせいで
神々の終焉に繋がる本質が見えなくなる
ブリュンヒルデを、『ヴォータンの花嫁』と解釈すれば
謎は一気に氷解する
フリッカだって亭主に言ってるじゃん
ブリュンヒルデが「あなたの望みの花嫁である」ってさ
娘を花嫁にかい?
駆け落ちする兄妹の親父やぞ
恐ろしか正妻おらなんだら、とうの昔に手を出しとるわ
米国の心理学者の著書に
ピグマリオン・コンプレックスの一例として挙げられてるんだけど
説明はアタクシには難しいので書かない
ただまるっきり的外れではないと思う
父娘は一心同体
ブリュンヒルデは、ヴォータンの意志を表現する媒体でもある
ただしヴォータンは自覚していないというか
娘が意志持つを認められない
娘の訴えを反逆と取るのは、言わば自己否定に走るに等しい
ヴォータンは我欲に呪縛され
ブリュンヒルデはヴォータンに呪縛され
世界の破滅を招くのよね

mathichenさんの独断と偏見によるものながら
ただまるっきり的外れではないと思う、どーざんしょ?




ジークムントとジークリンデ、彼らは双子の兄妹を抜きに
互いを襲った不幸の数々の中から、意志の疎通を見出した
男女それぞれの立場の違いはあれど、同等の存在であるのよ
ジークムントには、しょおもない出世欲や支配欲は微塵も見られない
何かドンパチする必要あるならば、それは愛する女性守るためにだ
親父ヴォータン、息子ジークフリートとは、地獄と天国の差以上ざます




さまよえるオランダ人から長ーく横道それたけど
どうあれ男を裏切ったと見える女を捨て去るか
自分は永遠に死ねなくても、愛する女を守るか
そこの所をオランダ人は試されてると、mathichenさんは踏んだ
オランダ人の救済というのは、先述の通り、「男のエゴ捨てたから」
女は悪魔であると同時に、男気見せられたら天使に変わるのよ
顔が文字通り美男ならサイコー、ただブサイクでも男前に見えるぞ



…どうオチつけよか、考えるのも嫌になったほど疲れた




Jean Cox and Berit Lindholm in "Siegfried" - Bayreuth,1970
Dúo de amor del tercer acto/ Love duet from the third act

Orquesta del festival de Bayreuth/ Bayreuth Festival Orchestra
Horst Stein, director de orquesta/ conductor
Wolfgang Wagner, director de escena/ director

24 de julio de 1970/ 24th July 1970




↑では、オンナの声に聴こえるものの
ベリト・リンドホルムの声って録音状態良くないと、オカマ声に聴こえる
「Das ist kein Frau !(女じゃない!)」と言いたくなる




輝く愛で微笑む死?
気のせいでなけりゃ、「揃いも揃って音程アブナイような~」(笑)☆ヽ(o_ _)oバタッ