mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

声、唯一つの武器だけが?否、男前と、天は二物を与えた

まだフラフラ気味ながらも、男前によって強引に気分転換と体力回復を兼ねました
従って、今日もひたすら記事長くなる予定は未定です




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・♪ニュルンベルクのマイスタージンガーより
『始めよ!』(試演の歌) "Fanget an!" Walther von Stolzing (Stolzing's Trial Song)
『朝はバラ色に輝き』(優勝の歌) "Morgenlich leuchtend" Walther von Stolzing (Walther's Prize Song)
・♪ローエングリンより
『私は固く貴女の誓いを信頼している』 "Hochstes Vertrau'n" Lohengrin
『遥かなる国に』(聖杯の物語) "In fernem Land" Lohengrin (Lohengrin's Narration)
・♪ワルキューレより
『父上は私に剣を約束して下さった』 "Ein Schwert verhie? mir der Vater" Siegmund
・♪ラインの黄金より
『恩を仇で返されるのが、いつも私の運命です』 "Immer ist Undank Loges Lohn" Loge
・♪リエンツィより
『万能なる父よ』(リエンツィの祈り) "Allmacht'ger Vater, blick' herab" Rienzi (Rienzi's Prayer)
・♪パルシファルより
『唯一つの武器だけが』 "Nur eine Waffe taugt" Parsifal
ジェス・トーマス(T)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァルター・ボルン(指揮)

ジェス・トーマスJess Thomas, 1927年8月4日 - 1993年11月15日)は、アメリカ合衆国テノール歌手。

歌手としてのデビューは30歳と遅かったものの、ワーグナーを主要レパートリーとする一級のヘルデン・テノールの一人として、バイロイト音楽祭などで活躍した。6フィート(183センチメートル)を超す長身と暗色のカーリーヘアの持ち主であったが、知的な才能と注意深い表現力を持ち合わせており、他のアメリカのテノール歌手よりもオペラの主人公にふさわしい歌手とたたえられた。

Wikipedia:『ジェス・トーマス』より引用 )





mathichenさんにとって、クラシック永遠の男前以上の男前ね
言っときますけど、セスクに似てるから好きなわけじゃないですよ
セスクがヴェンゲルさんに誘拐され、否、見出され、倫敦へ連れて行かれる頃どころか
バルサ下部組織に入る1997年以前の遥かなる以前より大好きでございます
当たり前でしょ。セスクなんて、まだ尻青いわ。と言えるまでの、人生約半世紀ですからし
と最愛のセスク酷評出来るほど、お慕いしております
そこで、ドイツ・グラモフォンに録音したワーグナー集、CDで聴き直してみました
ちなみに、LP画像持って来た理由を書いておくと
「CD画像、昔々、可愛いアノ子が死んじゃった時に会見したオッサンぽくて、思い出すのが嫌じゃ」
オッサンが誰か知りたい方はヤホー検索、その後amazonで比較どーぞ




一番気合い入れて聴くのは、ジークムントですかね
Die Walk?re (Richard Wagner)- Osaka, 1967 - Primeiro Ato (Erster Aufzug)
Die Walk?re (Richard Wagner)- Osaka, 1967 - Segundo Ato (Zweiter Aufzug)
Die Walk?re (Richard Wagner)- Osaka, 1967 - Terceiro e ?ltimo Ato (Dritter und Letzter Aufzug)
1967年大阪での、バイロイト音楽祭メンバーによる、♪ワルキューレ日本初演より
一昔前、共演したアニヤ・シリヤの英国での催し物において、映像の一部が現存するのは知っていたものの
数年前、全幕が米国でDVD発売されていたまでは、mathichenさん全然知りませんでした
YouTube見つけた直後、いつぞや?2013-03-22-Friか、FC2別館にて
NHK、よーく聞け
やっぱ、全曲映像あるじゃん!
YouTubeから消えたら困るッ
正規発売してくれ~
指環並みの呪いかけるぞ

内心で絶叫したものです(本館では、念には執念を込め、赤いデカ文字にしました)
呪いといえば
「題名役のシリヤがむくれるくらい、ジークリンデ役のヘルガ・デルネシュが拍手喝采を受けました
トーマスは、とても素晴らしかったですよ。なのに、客席はツンとすまし、一般の評価は低かった
アメリカ人だから、欧州志向強い日本のクラシック愛好家には軽視されたんです」
当時お聴きになられた住田先生の感想を聞き、ニッポン国民の一部にはすでにかけてあります
日本放送協会受信料を問答無用で消費税17%のボッタクリされろぉ」てな内容ね




ジークムントという役、バリトン上がりテナーが歌う事あるを思うと、音域は低めです
ジークリンデが、メゾ・ソプラノ上がりかメゾのままで歌う事あるし、双子でなくたって似合いの兄妹と言えます








最初に観た時、「セスクの30年後か~」、大真面目に考え込んだわ~と回想して
1983年のメトロポリタン歌劇場100周年記念ガラコンサートより
前年の1982年に現役を引退しているとはいえ、まだ56歳、いまのmathichenさんよか8個上なだけじゃん
現代のテナーなら、ようやっと一人前とか、還暦過ぎて年金受給世代とか、平気なツラ下げてまっせ
全盛期と比較すると力落ちているでしょうけど、輝かしさは残してますよね




その点、30代後半でのDG盤は一部ながら、録音も良質で、絶頂期の記録として貴重です
NHKFM音源残していれば、つまりステレオ録音による全曲が現存していれば
無論サイコーなのは言うまでもありますまい(執念深さの証明)




ワーグナー集聴いた後、カラヤン指揮の♪ジークフリートも一部聴いてみました
mathichenさんが♪ジークフリート聴いたら、天変地異起きるんちゃうんかい?はい。メッチャ高確率でね~
とはいうものの、世俗の皆様の楽しい休暇をお邪魔しても悪い。アタクシの自己犠牲で如何?
ワルキューレおたくのmathichenさんですが、♪神々の黄昏のブリュンヒルデの自己犠牲ばりに頑張りましょう




ワーグナー師匠格と昔々、「純朴なジークフリート歌うには、トーマス知的過ぎへんか?」
mathichenさん同様、知的な才能と注意深い表現力が邪魔をするという意味です
聴き直してみると、ルネ・コロの柔らかめの声質が合うと思うが故に、これは好みの問題かも
表現に関しては、もうちょいドイツ語が明瞭であればに目をつぶり、綿密に歌い込んでおり、上等の部類
育ての親である小人のミーメとの場面、20世紀有数のミーメ役者ゲアハルト・シュトルツェと拮抗する
大病後の復活であったシュトルツェが先のショルティ盤同様少々元気落ちるといったって、老獪には変わりない
師匠の聴いた1976年バイロイト放送、パトリス・シェロー演出初年度での、鍛冶屋仕事でのリズム音痴も無い
第二幕、森のささやき場面、見た事無い母を想う辺りなんて、天国のジークリンデ気分で泣いちまいました




そうそう、ジークリンデといえば、森の小鳥に憑依したという説ありますな
森の小鳥はその特徴から、オケ・パートでは管楽器、クラリネットが中心になりますが
クラリネットという楽器、♪ワルキューレにおいては、ジークリンデの場面によく聴かれるためとの由
森の小鳥って実際、心配性のお母ちゃんみたいにピ~チクパ~チク
しかもジークリンデいうのが、まだ生んでもおらん息子の嫁から、息子の名前と、霊剣の破片を受け取った
母と胎児揃って命救われたし、母には、息子が嫁の所に辿り着けるよう恩返しせなアカン義務が課せられる
ブリュンヒルデの岩山まで道案内、これは、「嫁と姑の仲エエのは結構なこっちゃ」と心温まりますわ
カラヤン、どーも好きになれんものの
劇的な♪ワルキューレや♪神々の黄昏はスカスカ、牧歌的な♪ジークフリートは上手いと思うだけに
指揮ぶりの功労、ベルリン・フィルの高度な技術力もあるでしょう




心寒くなる場面として、ブリュンヒルデ目覚め以降の不均衡、気になって困ります…
トーマスの妹から嫁に転向したデルネシュ、後年、高音障害起こし、メゾ転向するの無理なかったと書けば?
女性的な表現力は持つ(オンナだから当たり前の話、これが実は、大声大会のワーグナーでは難しい相談)
1967年の大阪でも、その翌年か翌々年の♪ワルキューレ第一幕EMI録音でも、評価出来る
ただ声量がずば抜けていない上に、本質的にメゾだと思うので、高音部が首絞められるニワトリっぽい
全体的に声の揺れなど不安定な所へ
Brünnhilde and Siegfried Declare their Love(聴き辛いのは許しておくんなさいまし)
第一幕からの長丁場でお疲れ気味のジークフリートに対し
ブリュンヒルデは、何しろジークフリート生まれる前から果報は寝て待っていたとあって
大体、最後の最後、ブリュンヒルデジークフリートに声で勝つのに
録音でジークフリートに負けちゃうようじゃ、舞台上演ではどうなるの?
…それだけ、トーマスが余裕綽々の力強さと輝かしさを聴かせくれるという事です
舞台で観たらさぞかし、例えセスクとのデート中でも放り出すほど格好イイと断言します




不具合はあくまで小康状態、再悪化したらメンドクサイ
今日はこの辺にしといたるわ(池乃めだか風に)。ただしオチは付ける哀しい習性として、以下の通り




【2014年への祈り:『旅の翼広げて、歌の殿堂巡りへ』 】の中に
「1963年バイエルン国立歌劇場再建記念公演演目、他のは確か
…映像残されていたって不思議じゃないですよね」
オットー・ヴィーナーの靴屋、頭ハG許すが、歌下手なのが耐えられんけど
クレア・ワトソンのエファ、オバちゃん風でも可愛げあるから許すが、キンキン声に頭痛起こすけど
トーマスの凛々しい騎士ぶりと、ハンス・ホッターの風格十二分以上のポーグナーが最高のため
Eurodisc盤を買い、何度も聴いたというのに
師匠がアタクシから借りたまま消息不明になっちまってさ(怒)
いや内情を暴露すれば、先日、2年ちょいぶりに向こうから連絡あり、生存とCD保存は確認出来た
「悪い思うんやったら、トーマスだけでも返せ~、アホボケカスッ」と、電話で怒鳴ったまではいい
が、新幹線乗る必要ある遠方なもんで、そう簡単には貸したカネと合わせた取り立てに行けないのが(泣)
…真剣な話、誰か、バイエルン放送協会の倉庫まで映像探しに行って下さいよ(布団の上に土下座)