mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

「生まれる権利と生きる義務」「生きる権利と生まれる義務」、それぞれの重み

courrier.jp

https://news.yahoo.co.jp/articles/d214b2b5f2cb4f020fd5f693b2d8fd4752078dec/comments

日本だったら問題にならないけど彼らにとっては「クリスマスランチ」だけ特別なのかもしれないから何とも言えないね。

文化が違うわけだし。

イギリス在住ですが、イギリスではクリスマス前の最後の給食には「クリスマスランチ」が出されますが、

これはあまりにもひどい。

普通ならローストターキー、野菜、ポテトの付け合わせ、デザートが普通です。

こんな冷たくなったものでなく、温かい肉が出されるはずです。

給食だから質的には最上のものとはいかないかもしれないけど、もう少し何とかなったはず。

食わされる餓鬼どもにとっちゃ詐欺に等しく、待ちに待ったクリスマスにクルシミマスw

 

 

 

 

 

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https://www.youtube.com/results?search_query=jamie+oliver+school+dinners+

ジェイミー・オリバー の スクール・ディナー(学校給食) – 西洋アンティーク雑貨や英国MINIパーツの販売なら|マーズスピード

イタリアへの『Jamie's Great Escape』で、イタリアの給食のオバちゃんどもが呆れていた

最初の英国編に、子供が喜ぶからと家でも出していたオカンが実態を知り「何これ?キモイ!」

ジェイミーの持ち込んだ螺旋状のソーセージもどきが、食い意地張ってるイタリア人にゃ未知との遭遇レベルの代物だもの

 

 

 

 

 

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美食同源 - 雑記

前。はYahoo!の前ココ管理人であり、ビールと超辛いモノだけで生きてるっぽい偏食ぶりを示したと説明して

「給食制度は問題多くても、廃止したらダメ

家庭が食育出来ない時代、給食が最後の砦」

同感

家は小池さん級ラーメン生活強いられる窮乏ぶりでも、学校へ行けば栄養取れる子供もいるでしょ

それで思い出したのが

 

 

 

 

いや、その前に

 

 

 

 

mathichen.hatenablog.com

画家がコンクール当落発表会場に出向き、見に来たネロとパトラッシュを保護しとけば

ネロがコゼツ旦那の落とした金貨、2000フラン入った袋を拾わず、散々イジメてくれた村に天罰下ったものをw

雪解けを迎えると袋も姿を現すだろけど、袋だけで、金貨は誰かにドロボー猫済みでねww

拾ったのがアタシなら、200フランだけ残し、1800フランを懐に仕舞い込んで雲隠れwww

冗談抜きに、ネロは全ての希望を失い、夜逃げというより餓死へ向かった

ジェハン祖父さんが骨付き肉を買って帰った日、どう見たって肉端付き骨なのに

パトラッシュ相手に喜ぶネロを見て、祖父さんが「骨付き肉入りスープなんて久し振りだからな」

恐らく、朝昼晩とも、固いパン、具がほとんど無いスープ、その程度を繰り返す超ボンビ~なんでしょ

コンクールに優勝すれば、皆に認めて貰える望みの他に、奨学金等が(・・?

画家が後見人となり、ネロもようやく学校に通えるようになれば、朝昼晩まともに食事出来るようにもなっていたのにね…

 

 

 

 

という所で、学校給食に戻ると

 

 

 

 

 

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mathichen.hatenablog.com

https://gunnereds17.blog.fc2.com/blog-entry-4735.html

昔は本当に、みんなビンボーでしたね。

私の友人達の中にも、本当に家計の一部の為に

新聞配達や牛乳配達をしたり、クズ拾い等を

している子供が、ごろごろしていました。

だからこそ? みんな心は暖かく、自然に

お互いを助け合い、庇いあっていたように思います。  

ちびまる子ちゃんと同じ昭和49年の小学3年生ですが、

この辺の世代が日本にもド貧乏社会あったを知る最後の世代でしょうか

 

ウチは幸い無縁でいられました

 

が、池田理代子さんの初期中編漫画も記憶にあり…次のような内容です

「給食室改装中のため弁当持参の数日目、ド貧乏少女が同級生の弁当を盗んだ

給食が目的で登校していたから、空腹にたまりかねて

クズ拾いで生計立てるのに疲れ切った病弱な母親、ある夜ガスの元栓ひねり…」

給食費未納をへとも思わない飽食育ちのバカ親増殖の昨今とは隔世の感ありますね 

mathichen.hatenablog.com

 

 

 

 

『ごめんなさい…』、週刊マーガレット1971年(昭和46年)5月23日21号に掲載された60頁の短編である

アタシが最初に読んだのは1976年頃、池田理代子長編ないし中編のコミックスに併録でだ

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兄妹が妹に届けられた給食パンを巡って争うほど

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学校の給食施設が休止期間中、その間、水だけで食ベ物は無いほど

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戦争も無いのに空腹を抱える者が、漫画でなくても昭和の世に存在したを示す秀作だよ

ま~平成と令和の時代にだって、大人が失業したり続出するコロナ禍以降特に、少なからずと思われる

 

 

 

 

尚、平成の世には、Ahoo!知恵袋に憂鬱気分を抱える質問者が現れた

都内の私立小学校で、調理実習の時間に、朝食メニューを作ることになり

何グループかに分かれ、生徒達だけで食材調達にの結果、1人1800円の朝食出来上がりグループ出た理由が

「リーダー格の子が、毎日デパ地下で買い物する家庭育ちで、卵はヨード卵光しか食べない」

ヨード卵光の最新価格を見ると350円(税込378円)(前週比:± 0 )、とにかく昔から高い罠

その子にとっては「普通」であっても、私立校なんて夫婦共稼ぎしてまでの分不相応家庭がいるし

質問者は「家庭科の先生が食材費の上限決めておかなければ、金満の子に金満でない子が合わせる羽目に陥り、不公平ダー」

分不相応とはいえそれなり高い経済力家庭が嘆く憂き世なんて…

 

 

 

 

やすえは病弱な母親が生活苦のため絶望した結果、ガス心中で命を落とす

 

 

 

 

松谷が山田家葬儀の場で涼子に、「結局…本当にその人の立場にならない限り、ただの上滑りの同情に終わってしまうんだね…」

山田家に生活保護を受けるよう勧める民生委員の父親を手伝っていた松谷でさえ、無力感を覚えた

 

 

 

 

一方、涼子は?

やすえと涼子の違いは「貧富の差」

自分の生活が普通だと思って暮らす涼子は、やすえの生活を知ることによって貧富の差があることを知る

やすえに優しく接し、理解しようと努める涼子だが

彼女の行為は「優等生としての義務感」であり、やすえに悪意持たないが、自己満近くに留まる

松谷は、やすえの弟が上級生どもから首に縄を括られ「バタ屋」と嘲笑され教室の窓から吊り下げられるを救うが

涼子も男子どもからボコられたりするやすえを守っていたはずなのに

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「バタ屋母娘」、拾った屑を乗せたリヤカーを引く母親とリヤカーを押すやすえの姿かね?

涼子が貸してくれる色鉛筆をほとんど使わずチビた鉛筆で描く

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これだっけ(・・?

やはり色鉛筆を使わずジェハン祖父さんとパトラッシュを描くネロの絵に通じる

それを涼子が、フトした瞬間に「あんな虫ケラけらみたいな人」と叫んで、破り捨ててしまった

たかだか小学校内展覧会での特選ながら、優秀作品は、全国児童画コンクールに出品されるため

やすえのたった一つの希望を、涼子が破り捨ててしまった…

 

 

 

 

フランダースの犬』は最後、時既に遅しだけど、コゼツ旦那が自分の非を認めるね

『ごめんなさい…』は最後、やすえの位牌に向かって、明日、教室で、皆の前で、自分が絵を破り捨てたと告白を約束する

イジメ故に頑なで心を開かず暗いやすえに「こんなに優しくしてあげてるのに」

やすえに優しい松谷への片想いに基づく嫉妬心

それが、やすえの弁当泥棒をきっかけとして、自分の考えていた「普通」が普通でないを知り、「同じ人間なのよ…」

やがて、松谷の言うように「ただの上滑りの同情」であることに彼女自身気付いてしまう

『ごめんなさい…』を、池田理代子が得意とする、社会問題を背景に少女が成長する物語の一つとお薦めしとく

頭が柔軟な人格形成期に読むのが最良だけど、子や孫に教育する年代でも遅くないよ