mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

【Hatena版】禁断の果実には、生きる厳しさ、そして死の宿命~悪魔が来りて笛を吹く~

緊急事態宣言延長と五輪開催へのこだわり、なぜこの国から「保留癖」と「玉虫色的決着」が無くならないのか(大濱崎卓真) - 個人 - Yahoo!ニュース

「玉虫色的決着」の文字を見て

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悪魔が来りて笛を吹く』と加藤嘉が浮かぶの、アタシだけ(・・;)

 

 

 

 

 

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ジジィの遺品だ

手前の『悪魔が来りて笛を吹く』DVD、これはアタシの物

ジジィのためにVHSへのコピーしてやった(複製不能表示でも可能だったりする)

MBS版が東映版より先とあって、東映版の加藤爺を見ると「堕落した華族を悔い、仏門に」と思っちまうのもアタシだけ?w

 

 

 

 

 

如何にも性格悪そうな午前様(玉虫伯爵)は

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人良さそうに見えるが狸親父てな、東映版の小沢栄太郎

 

 

 

 

悪魔が来りて笛を吹く - Wikipedia

悪魔が来りて笛を吹く (1954年の映画) - Wikipedia

横溝ミステリーの中で、設定が映像化毎に変わるっぽい作品だね

mathichen.hatenablog.com

https://gunnereds17.blog.fc2.com/blog-entry-381.html

Yahoo!元記事とコメント欄を読むと今だに混乱するものの

 

 

 

 

名前に相応しく「玉虫色」の伯爵がある意味、真犯人と言えまいか

 

 

 

 

元記事での返信に

秋子夫人が東太郎を出産した件は、時代的に致し方ないのでは?

大正末期だと、明治期に制定された堕胎罪が有効だったはずです

医院と製薬会社と旅館が結託し大規模な堕胎手術のような抜け道はあったものの

秋子夫人の生命賭けるリスクと共に、華族や旧家の体面を傷つけるリスクもあって

赤子を第三者に鼻薬効かせて内密に的かもです

 

 

 

 

赤子を養子に出す先を間違えたね

河村辰五郎(かわむら たつごろう)

堀井駒子の父。植木屋の親方を務める植木職人で通称「植辰」。

玉虫伯爵の別荘に出入りし、近隣の旅館・三春園でも働いていた。

玉虫家の別荘で駒子が妊娠した際、

胎児の父が新宮利彦であるのを知ると東京の玉虫家まで出向いて多額の手切れ金を請求した。

駒子の口から新宮兄妹の人倫に背いた関係を聞いており

公丸から託された里子・治雄の出自を察して

伯爵から口止め料を強請る「金づる」にする目的で引き取り、強請りとった金で遊び暮らした。

植木屋の株を「植松」に譲って板宿に移っていたが、

空襲のさ中、酔っ払って褌1つで家の外に飛び出して直撃弾により死亡した。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

金田一耕助シリーズの「悪魔が来りて笛を吹く」で、

犯人である河村治雄はたとえ小夜子が自殺せずにお腹の子を堕胎し治雄と別れる道を選んだだけだったとしても、

「お前達のせいで俺は小夜子と別れざるをえなかった、全部お前達のせいだ!」と考え、

近親相姦の末に自分を生んだ利彦・秋子兄妹や自分を死産だった事にして

辰五郎のもとに養子に出した玉虫伯爵に復讐したと思いますか?

昔に読んだので、具体的な理由を書くのは難しいけど、

小夜子に迷惑がかからないという条件なら、復讐を遂げたかもしれませんね。

小夜子があの一家の経済力を頼りにしていたり、新しい人と幸せに暮らしていたら、

復讐を遂げなかったのではないかと想像します。

河村はそういう男だった印象です。

 

小夜子が堕胎したら子供への罪の意識に苛まれて河村と共に復讐をしたかもしれないし、

河村と別れてから堕胎をしたことを悩んで結局は自殺してしまうような気もします。

 

 

 

 

辰五郎に口止め料を払うのはいいとして、 赤子は事情を知らない真っ赤な第三者に託すべきだったんじゃね

強請り屋にとって一生金蔓になる秘密は自分の胸一つに仕舞っておくもの

自分が養子を察している治雄から素性について尋ねられても怒鳴るだけで答えない

けどダンマリが有効なのは、辰五郎の実娘・駒子に小夜子がいない場合じゃん

 

 

 

 

治雄と小夜子は戸籍上、叔父と姪に当たるが、両者とも治雄が養子を知っている

ててなし子であるが母娘仲の良い小夜子は、温かい家庭の味を知らない治雄の境涯を不憫がっている

両者とも実父を知らない点で似た者同士、また年齢も近い

好いたハレタの関係になるのも自然な成り行きだ

「新宮兄妹の秘密」「駒子が利彦のお手付き」が隠蔽されても、異母兄妹がごく身近にいる環境ならNGじゃん

 

 

 

 

椿子爵邸で第一の犠牲者となったのが、玉虫伯爵

治雄にとって敵は実両親、淫靡極まる新宮兄妹であり、大伯父に当たる伯爵の殺害予定は無かった

人一倍家名を気にする伯爵が治雄の素性を知って青菜に塩状態となったままならね

自分への殺意を含んだ敵意に気付き、気が変わって絞殺した

それやっぱ、伯爵の初動ミスへの復讐に思える

良くも悪くも、日本には「根回し文化」がある

伯爵で貴族院議員なら事前調整に長けると思うのに、醜聞=失脚を恐れるあまり、中途半端な手を打った

治雄(と小夜子)を理不尽な悲劇へ追い込んでおきながら、治雄に殺意を含んだ敵意を向けるとか

そら因果は巡る自分の末路にとばかり必殺仕置きだっての

 

 

 

 

あ”、椿子爵を自殺にまで追い込んだ真犯人も、玉虫伯爵かしらん

椿邸は自分実家なのに、自分両親との同居許されず、義兄一家そして義伯父とその妾が乗り込んで来た

大人しく居候してくれればともかく、新宮兄妹と玉虫伯爵は横暴で、婿養子状態に置かれる

そもそも、伯爵は何故、女々しいと見下している子爵に可愛い姪を?

治雄が現れ、新宮兄妹と玉虫伯爵の黒歴史を聞かされ、子爵は当て馬もどきに選ばれたを知ったわけだから

屈辱に耐えかねた子爵の自殺も、玉虫伯爵が間接的に殺したようなものでしょ