mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

呪縛の響きを奏でる太鼓~魔王~

「アレ、ひょっとして…」と思って

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下階へ降り、探したら果たしてその通りだった👇

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ブリキの太鼓』DVD持ってる気がしたら、ホンマに持ってるわw

 

 

 

 

ギュンター・グラス原作は文庫本で読んで、そちらは処分したらしい

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フーゴ・フォン・ホーフマンスタール『影のない女』欲しくての中に『ブリキの太鼓』が入ってるもんで

 

 

 

 

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【推奨の意味で閲覧注意】見世物小屋復活を祈る笛太鼓 - 映画、音楽、文学

原作と映画の双方、今だワケワカメだけどね

ドイツ人による、ドイツ人にしか描けない、ベベちゃんの言う気持ち悪い世界というのは独逸乙女が保証しとく

アタシにゃ難解の他に、言葉で説明し辛い肌感覚的なモノが理解出来るか?

ドイツであろうと、日本であろうと、パプアニューギニアであろうと、肌感覚持ってないと困難な思考や物事ってある

ブリキの太鼓』、これは、ドイツ人自身にハードル高い内容だし

 

 

 

 

ブリキの太鼓』と対極に位置するのが、👇?

filmarks.com

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魔王(Der Unhold)~人心を魅了し、やがて食い尽くす鬼~ - 映画、音楽、文学

原作者ミシェル・トゥルニエは名前の通り、フランス人

本がドイツで出版された時、ドイツ人評論家が「ドイツ人には決してこの本を書けなかっただろう」

褒め言葉だよ

ドイツ人には、自身の罪という雑念が邪魔し、過去と対峙するのは非常に困難な作業である

フランス人が持つドイツ観に貫かれるも、この場合、「無垢が救済」と言える

ちなみに

監督のシュレンドルフは

「1939年3月31日、ヴィースバーデンで生まれた

1956年に一家でフランスに移住

パリで経済学と政治学を学んだ後、高等映画学院に入学した

その後、ルイ・マルジャン=ピエール・メルヴィルアラン・レネの元で助監督を務めた」

1960年代後半から1980年代前半まで巻き起こったドイツの映画運動ニュー・ジャーマン・シネマ

その代表的な監督が近年は、魔王を始め第二次世界大戦に関連した歴史物を製作している

ドイツ人にしかわからない事(主観)、外国人の視点で見る事(客観)の複眼思考が出来る強味でしょね

 

 

 

 

「ドイツ人には、自身の罪という雑念が邪魔し、過去と対峙するのは非常に困難な作業である」

それ可能だったのが、ギュンター・グラスじゃないかね

15歳で労働奉仕団員や空軍防空部隊補助員を務め、17歳で武装親衛隊の第10SS装甲師団に召集入隊した後、敗戦を迎えた

終戦時ほとんど大人なので、戦後のジジババ世代みたいに「受け入れ難い黒歴史への抵抗」あったと思う

でも乗り越えた

 

 

 

 

一方、フォルカー・シュレンドルフは、17歳から国外生活送るも、終戦時に7歳が微妙だ

mathichen.hatenablog.com

だとすれば、監督がヴォルフガング・ペーターゼン、ドイツ人だからかい

絶対悪とも言い切れない側面持つ鉤十字の時代に生まれ育ったじゃん

終戦時まだ4歳、しかし人には「原風景」っちゅうのが侮れない

3歳上のポール・ヴァーホーヴェンを見いや

幼少期を第二次世界大戦下のオランダのハーグで過ごした

オランダ人の味方であるはずの連合軍がナチスの軍事基地があるハーグを空爆

死体が道端に転がっているという日常を過ごしている

死体ゴロゴロが、4歳くらいでの「原風景」だってよ

スターシップ・トゥルーパーズに、軍靴に踏まれてっぽい投影が感じられるわ

シュレンドルフもまた「ドイツ人による、ドイツ人にしか描けない」世界観あって不思議じゃない

だから『ブリキの太鼓』が描け

ドイツ人にしかわからない事(主観)、外国人の視点で見る事(客観)の複眼思考が出来る強味により

フランス人が持つドイツ観に貫かれる『魔王』も描けたと考える

 

 

 

 

 『魔王』も、アタシにゃ今だ難解ながら

画像左下、パンフレットに載ってる原作者と監督のインタヴューが印象に残っている

Yahoo!記事の

監督は何でも、「ナチスを美化する形は危険過ぎる」と友人から忠告されたという

ドイツ家族の肖像 - 映画、音楽、文学

乳母様への返信に

「シュレンドルフの‘魔王’東京試写会で、戦争期に10代をすごしたゲスト某女史が

『これは理屈では…体験しないと理解困難』と説明お手上げ風でした」

戦時下あるいは不穏な時代の空気を肌身に受けねば、理解困難なんでしょ

少なくともアタシを心地良くさせたんだから、シュレンドルフの試みは成功したと言っとく

>>ふうちゃんP4さん

魔王は難解な映画ですが、右手挙がる心理は理解出来ますよ

後世の者が過去の戦争犯罪などを告発するのは、それが悪だとわかってるから簡単です

しかし、過去の者が何故そういう状況を許したかを実感するのは困難ですよね

他人によって流されない観客の知性に賭ける面大きくてリスキーながら

ナチスを清める」が、負の歴史を受け入れ正しく清める意味合いだったか

ナチス美化の形は間違ってなかったでしょう

 

 

 

 

特定の時代をリアルタイムで知らない世代はね、「わかんな~い」「関係ねーよ」と言わず

それらしいモノを感じ取ってみる方法が最善じゃね

 

 

 

 

という所で、肝心要の場面が見つからないため、Yahoo!記事と同じく

いや、Yahoo!のそれは現在再生不可のため、別ので


Soldatenlieder - Deutschlandlied und Horst Wessel Lied

ドイツ国歌付きの旗を高く掲げよ - Wikipedia

あと、皆冷静に分析して聴けるんだったらのステレオ版👇

www.nicovideo.jp

ニコ動名物の字幕、これらの連中どーせ

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この程度のノリ連中だろけどね

(尚、コレでしこたまパパから絞られ、『シンドラーのリスト』鑑賞命令受けたハリ~であった)