mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

縁の下の力持ちながら主人(後篇)

前篇から続いた
 
 
 
 
素敵な鬼女様記事に登場するコトメ、誰か連想させるよなとウ~ンと唸った結果
 
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ロッテンマイヤーさんが登場した
 
 
 
 
【人生行路の光明を教えて~】
 
ところで、ハイジの物語に登場するオバハンといえばもう一人、ロッテンマイヤーさんがいる
有産階級当主から留守と病弱なお嬢様を任されるだけの才媛
髪を引っつめ、地味な服を纏い、「Adelheid!」と洗礼名に拘る、眼鏡おばさん姿は一見、鬼婆
しかしよーく見ると、案外若いと知れる外見ですわな
物語後日談によれば、クララ主治医、ナイスミドルのお医者様に惚れちゃうとか、オンナ現役だしね
40歳は越えない、30代半ばと見る
 
 
 
 
いろいろ調べてみた中に
・Fräulein(未婚の若い女性)
Frau(既婚女性) 
ロッテンマイヤーさんは、Fräulein Rottenmeier
・昔は女性は適当な年齢で結婚するのが当たり前で、それ以外の選択肢は無かった
・女性を大別するのに、「既婚」か「未婚」しか必要が無かった
ま、要するに、ロッテンマイヤーさんは死語である英語のOld Miss(行かず後家)に相当する
 
 
 
 
ロッテンマイヤーさんの高評価点を挙げると、「ゼーゼマン家の女主人」
執事セバスチャンと女中チネッタが「嫌なBBAだね」とよく愚痴り合ってるけど
・クララの母亡き後、女主人不在のゼーゼマン家
・おばあさまは別居しているため、他家の者的な存在
・ゼーゼマンさんの留守宅をを守り、使用人に指示を出し統率するのは、ロッテンマイヤーさん
クララの教育係ではあるが、クララの家庭教師は別に雇い入れているし
雇い主であるゼーゼンマンさんと、見えない一線を挟んでながら対等に話せるし
英語のlady's companionに近いと見た
上流または富裕な女性に雇われ、そのお相手をする生まれ育ちの良い女性だとしたら
保育料稼ぎの無駄なパート主婦ども、ド底辺が過ぎた真似をと平伏せよに尽きる
 
 
 
 
 
‘ファイアーライト’(1997年)
女性が自由に職を選べなかった時代の1837年
いまは裕福だが、妻にも母にもなれない出来事が起きるかもしれない
エリザベス自身は最後ルイザの母として迎えられる人生も、何がきっかけで、ルイザの人生破滅するやら
家庭切り盛りが女性にとって一番の職業ながらも、行使するかは別に保険としての教育は重要
ルイザは、貧しいエリザベスが高額な金を得るため代理母となって産んだ子である
視点変えると
エリザベスが例えルイザの実母でなくたってルイザに厳しく接する事で
貧しいが故の知性と教養を持つエリザベスによって、ルイザが救われたと言えるね
 
 
 
 
lady's companion、女家庭教師、私立女学校経営、文筆業
 
これら以外の職業選択肢ほとんど無い時代のおひとり様が、生きるか死ぬかの厳しさを知っており
年金暮らしのママンが飯作る実家住まい的な現代おひとり様と比較にならないほど超優秀かもね
ロッテンマイヤーさんも、眼鏡取ると美人だし、上に含まれよう
 
 
 
 
ん?私立女学校経営??眼鏡???といえば
 
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ミンチン先生を忘れちゃならな~い
 
 
 
 
バーネット原作では、ひたすら我利我利亡者婆
アニメ版では、原作者が震え上がりそうなセーラいびらー
ですがね
 
 
 

小公女セーラ】ミンチン先生の過去とその後悔を紹介!
 
・ミンチン院長は幼い頃に両親を亡くし、働きながら妹を育てて、学院設立まで漕ぎ着けた苦労人
・セーラの人気者ぶりが彼女のコンプレックスを刺激し、彼女が落ちぶれると虐めるように
・セーラがダイヤモンドプリンセスとして復活してからは、自分の所業を深く深~く後悔する
 
 
 
 
アタシゃ、6日後に53歳現在、ミンチン先生も大好きなのよね
ただの陰険糞婆ならラビニアと並べて張り倒したいが
母親代わりの姉に逆らえないアメリア先生がセーラに詫びる場面観たら気が変わった
セーラの弁護士から渡される10万£小切手を手に気が遠くなる場面では
「先生の被った損益を遥かに超えるカネ渡す=先生、一生掛けても稼げないでしょお?」
原作の性格悪いセーラが現れ出て復讐してると映る
 
 
 
 
一説によれば
セーラとラビニア、大人になったら、またまた立場逆転するそうよ
・セーラ:19世紀後半で既に黄昏つつに属する成金小娘
・ラビニア:成金としても合衆国を牛耳る階層に属し、末永く発展するとの事
 
 
 
 
倫敦の寒空の下に叩き出されたけど、元御者のピーター他が庇護してくれるセーラ
本当に没落したセーラが、ミンチン先生のような苦労を乗り越えられるか怪しいと妄想したまでよ