mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

作られた偶像

アルプスの少女ハイジ51話より。立った立ったクララが立った
立った立ったクララが立った、はハイジではなくペーターの台詞だった。
『名シーン「クララが立った!」 実は2週前の放送で既に立っていた』
https://matome.naver.jp/odai/2139962839805557901




実は、そーなのよね(同時刻放送の宇宙戦艦ヤマト裏番組を観ていた、1974年の小学3年生)
目撃者であるクララのおばあさま、アルムの山まで訪れたゼーゼマンさんに、「確かに見たのよぉ」
んで、立った上に歩いて近寄って来るクララを前に、母子揃って腰ぬかす展開を迎える




アルムおんじだけが、クララの可能性を早くに見抜いていた
「あの子の介助して、身体や腰の使い方を見ると、立って歩ける可能性を感じますよ」
孫娘が立って歩けたら幸福だわと語るおばあさまに伝える場面がある
もっとも事の本質を見抜いていたのは、おんじでなく、ペーターかも
TVアニメ版では、クララが訓練の苦しさに弱気となり、納屋に仕舞った車椅子を頼ろうとして失敗に対し
劇場映画版では、ペーターが車椅子を谷底へ落とすかして壊した
・仲が良かったハイジがクララと遊んでばかりいて自分とちっとも遊んでくれなくなったのでクララに嫉妬した
・「こんな物があるから、クララはいつまでも頼っちゃうんだ!」、ワザと取り上げ、クララが頼れなくした
どっちだったか、記憶曖昧許せ
ロッテンマイヤーさんのお嬢様命ぶりを見ても、周囲の大人がクララを本当に心配し、親身に思い
それが却って仇となり、クララから車椅子を取り上げる事は出来なかった
ハイジやおんじもクララの臆病を見抜いてはいたけど、車椅子を壊すような事は出来なかった
間抜けじゃない歯抜けのペーターに、山田君、座布団じゃなく干し肉を希望枚数持って来て♪☆




何が言いたいって?





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新しいリハビリテーション (講談社現代新書) 新書 – 2004/2/19

「つくられた歩行不能」とは何か?
車いすに頼る生活に陥ることなく
新しい能力と生き方を創り出す現代のリハビリテーションの考え方と方法を具体例で紹介する




車椅子が絶対必要な状態の被介護者は別にして
車椅子偏重って、乱暴な言い方すると、介護者のやりやすいようにのエゴと言える面あると思う
訓練すれば、杖、伝い歩きで何とか自立可能なのに、下手して大怪我されると困るみたいな意味よ
責任問題が怖い施設介護がとりわけ、毎日ビクビク、取り扱い要注意なんじゃね
先月、鬼婆特養に東京土産届けてやった時、機能訓練中だったが
必要以上に弱らず、尚且つ、残ってる機能充実を図るといった、微妙にネガティヴ思考の現状維持に映った
ま、ココだけの話
「ジジババや障害者にあまり長生きされたくなけりゃ、施設介護の選択は最悪と言える
ド素人が担う在宅介護は、サーヴィス行き届かず、被介護者が勝手に弱り…
一応は専門家が担う至れり尽くせりの施設介護だと、医療発展し過ぎと相俟って、100歳超えが怖い」
なんだけどね




「後手後手、保身に走らない」
アルプスの少女ハイジ一つを取っても、欧州の福祉に対する考えが、19世紀の昔から大人では?
・寝たきりを、当人が善しとしない倫理観が浸透している
・施設は最晩年の最後が基本であり、寝たきりは作らない
・ボケ老人だろうがギリギリまで自立させる奥義を究め実践している
・人間モノを口から食えなくなったらハイそれまでよ、経管や胃痩といった医療処置などを虐待と見做す
「自立志向にして、ダメな時は死ぬだけさ」
発想からシステムから何から何まで
北欧やドイツが先進国であり、何事もスローガンだけ立派な見掛け倒し大国日本は大幅に立ち遅れるでしょ
「ドアから手を離してお待ち下さい」
電車やバスの車内でコケるのは、吊革にぶら下がるサル餓鬼みたいな奴の自己責任だっちゅうのに
JR西日本アナウンスを見てわかるように、鉄道やバスの会社が、低脳クレーマー対応してるしね




今日は、三本立てでやんす
17分後記事へと続く