mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

偶像崇拝を打ち壊し、奇跡を起こす必殺仕事人(後篇)

前記事から続いた





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ヘレンとサリヴァンの半生は『The Miracle Worker』として舞台化および映画化されており、日本では『奇跡の人』という邦題で何度も上演されている。英語の「The Miracle Worker」には「(何かに対して働きかけて)奇跡を起こす人」といった意味があり、サリヴァンのことを指すが、日本ではヘレンのことと誤解され、「奇跡の人」がヘレンの代名詞として用いられることも多い。サリヴァンはヘレンの初訪日直前に病没しているため、日本ではサリヴァンを知る人がごく一部しかいなかったことが誤解の原因とされている。

Wikipediaヘレン・ケラーより引用 )





サリヴァン先生を招いたケラー夫妻もある意味、奇跡の人と言えよう
夫妻ともに合衆国南部の名家の出身である
娘と意思疎通を図れず、躾出来ない事にお手上げだったものの
「1887年、ヘレンの両親は
聴覚障害児の教育を研究していたアレクサンダー・グラハム・ベル
(電話の発明者として知られる)を訪れ、ベルの紹介で
マサチューセッツ州ウォータータウンにあるパーキンス盲学校の校長マイケル・アナグノスに手紙を出し
家庭教師の派遣を要請した」
サリヴァン先生招聘は、経済的に無問題で、有力者の紹介状を貰える、中流以上家庭なればこそ
前記事に貼ったShe Can't See or Hearを見れば、両親ともに絶望感に襲われたろうに、逃げなかったしね
経済的に厳しくてという場合は、子を手離したって情状酌量の余地持つが
日本には、最初から養育放棄され、施設に放り込まれた妄聾唖児がいるを思えばね
自分の産んだ子はまず親が責任取れ?シラね!と精神年齢低い世代の親を持つ子供は気の毒だね




ついでに嫌味をかます
乳幼児はすぐ発熱とかするし、発熱が原因で、ヘレンのような障害を負う子供は少なくない
即行で病院に駆けつけるとか、片方の親が仕事辞めて家庭専念して介護するとかに迫られる
0歳保育だの、貧乏共稼ぎだの、尻軽シンママだの、無責任の極みとして心底軽蔑する理由の一つでもある
…文句あるなら、自分が産んだわけじゃない弟の養護学校時代から障害児を知るアタシに勝利してみろィ
健常者同士から障害者産まれる事あるすら、学校で教わらないってんで
熱でギャン泣きする赤ん坊を前に、「そんなはず無い!」とギャン泣きがオチの、腐れお受験脳に出来るかい?
子供やジジババから逃げてる無病息災組こそ、何でも知ってるつもりで図々しい、頭が恥的障害者だよ




最初から養育放棄され、施設に放り込まれた妄聾唖児
現在10代後半の少女で、生まれながらの三重苦という
それで思い出すのが、当所にやたら名前出て来るガラスの仮面
北島マヤ姫川亜弓がヘレン役オーディションを受ける
数人に絞り込まれた中に、名前忘れたけど、実際の三重苦少女の映像を研究するのがいた
やっと覚えた人を呼ぶ合図する仕草みたいなのがモニターに映されている
…意思疎通問題が本当、盲聾唖者にとって、超難関よ




2016/4/7(木) 午後 6:51【死ぬまでにしたい10の事の中に、システムが生きてる間にやるべき1個】

『視力失う難病の女児、法王に謁見 願いかなう』
http://www.afpbb.com/articles/-/3083203
視力と聴力が失われるという事は、とてつもなく孤独という
「家にいても、家族と会話することもできず、テレビやラジオを楽しむこともできません。
点字を知らない人は、本を読むことさえできないのです。
このため、『私たちにとっては、1日は24時間ではありません。40時間も50時間にも思えるつらい毎日なのです』
と言っている人もいます。」
http://www.jdba.or.jp/deafblind/top.html

人生に自分の責任ではない制限持つ者ほど、目的意識持てる
ジー嬢には、やっておきたい事、可能ならば他にもいろいろ、思い出作りして欲しい

視覚障害者が耳遠くなったり、聴覚障害者が老眼進み過ぎたり、どうなるのか
年を取ると、視覚や聴覚が衰えるから、普通の人でも似た状態になるが考えられる
要するに、リジー嬢タイプの障害者には、誰しもなる可能性ある
自分は無事だが、子供や孫がの可能性も無論




いまは見えて聞こえるリジー嬢タイプも、将来に備え、意思疎通手段を学ぶ早急性が認められる
暗黒と沈黙に覆われる世界がどんなものなのか、想像に苦しむけど
盲目の役柄を演じた合衆国TV女優の、役作りのため、眼帯?着用しての日常生活感想によれば
「朝起きてもね、真っ暗なんです」
目が見えへんのやったら当たり前やんと言うなかれ
一日中、そして永遠に、真っ暗
これは、視覚による情報入手が奪われるを意味する
聴覚障害の場合は、音による情報入手が奪われるを意味する
英国の音楽家エヴェリン・グレニーのような、10歳過ぎまで聴こえていた聴覚障害者ならば
エヴェリンは絶対音感持ち主であったを差し引いても
話法を完全マスターしており、楽器や舞台の振動を体感する音聴き取りが可能であるし
生後18ヶ月で麻疹に罹り、右耳の聴力全てと左耳の聴力の80%を失った、オスカー女優マーリー・マトリン
彼女も、目は見え、耳も18ヶ月までの記憶が生きていたならば、言葉体得は不可能じゃなかった
盲聾唖でも後天性だったら、外界と繋がる光ほのかになのよ




先天性の盲聾唖には、情報入手源が無い
両親に捨てられた少女は、周囲の物事をどう捉えているか、周囲も理解不能
詳細は割愛するけど、少女はボケ老人と同じ仕草で自己表現したほどである
施設院長以外、この子を教育するのは無理だ、諦めようという空気が圧倒的だったという
院長が粘り強く指導続けた事が実り、少女は現在、それなりの安定した日々を送っている
施設で行われる音楽会にも、音楽なんて無論意味わからないものの、院長と並んで参加する
世界はわからない事だらけながら、院長が、女性なので、母親的存在を理解し信頼しているからよ




ガラスの仮面での、奇跡の人本舞台、亜弓がヘレンを演じる日、先生を演じる亜弓の母・歌子の台詞に
家庭教師の話を持ち込んだ人物への質問として、「その子(ヘレン)は、生まれつきじゃないんですね」
1882年、1歳半の時に(現在では猩紅熱と考えられている)高熱に伴う髄膜炎に罹患したヘレン
1歳以前に、舌足らずながら「Mom」(「Mammy」?)を言えた
それだけ頭の良い子を考えると、「Water」を含め、18ヶ月までに覚えた事は結構数に違いない
三重苦以降も、使用人の少年とかしら、アウトドアの遊びに興じる好奇心を持っていた
発声に関してはある程度克服したので、ヘレンの妹の孫によれば、抑揚は無いものの話す事が出来
ヘレン役当時のパティ・デュークが、存命中のヘレンの家に招待された折なんて
「赤い色が好きなのよ」、赤い靴を履いて出迎えた
両親に捨てられた少女と比較すれば
サリヴァン先生と出会うまでのヘレン・ケラーは、マーリー・マトリンに近い盲聾唖者と見る
外界への理解力は高かったという事よ




見えない聴こえない話せないなりに、いろんな情報を溜め込んでおり、発信意欲に溢れる
表現して伝達する手段が、無い
暗黒と沈黙に封じ込められている諸々の「爆発する瞬間」が求められていたのね
ガラスの仮面では
マヤ:幼児の手にするヨーヨーが弾け散るを見て
亜弓:濡れた手で触れた電源ケーブルによる軽い感電によって
とにかく、ヘレン自身、それこそ雷さんに打たれるが如きの衝撃を受け
「知っているのに、知らない」とでもいう世界に、彼女を孤立無援に封印していた何かが消え去った
サリヴァン先生から教えられる指文字の意味を理解し、「Teacher」を示す事で感謝を捧げたであろう




19世紀であっても、無知蒙昧どころか、「作られた障害者」を救済する方法あったんだよね
だったら、21世紀現在の無理矢理車椅子に乗せたり投薬したり、余程ヒトデナシじゃね
成人以降に盲聾者となった後も、使えるサーヴィスを最大有効利用し自立する者が
周囲の迷惑だからの声に対し、「一日何もしないでジッとしてろなんて、生き甲斐奪うのか」
大人しい飼い犬のポチでさえ、散歩に行けない日々じゃストレス溜り、寂しく空吼えする
赤ん坊じゃあるまいし、盲聾以外は健康な人間が日がな一日ジッとして、他人の言うがままになるなど?
書き忘れてたけど
ヘレン・ケラーは、嗅覚に頭抜け、相手の体臭で誰かわかった
障害者って、正常な機能、どうにか使える部分が特化されるもんなのよ



人間は考える葦なら、人間の足も小さな一蹴りから大きな世界への扉を開く
そーでしょ?




クリスティ・ブラウンの父の場合、息子を罵倒しながらも飯はちゃんと食わせていた分
チョーク場面に、パディ・ブラウンが本当の意味で、クリスティの父になるが描かれるという事よ
障害児産んだ妻を一方的に罵倒し、「関係ねーよ」、愛人作って逃げる類の糞親父
子供が健康に感謝しないで、遊び呆けたり、離婚して新しい玩具(後妻との子供)にかまける青二
男失格・親失格・人間失格の三拍子揃ったモノノケどもと比較すれば上等過ぎる
女失格・親失格・人間失格の三拍子揃った「女も自立を?社会の寄生虫が!」の小娘どもも言うまでもあるまい
ジジババ、社会福祉、最新家電が無ければ、何一つ満足に出来ない健常者の方が障害者である証明終わり!