mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

適応の心理は寡黙、不適応の真理は自己確立

昨夜、ラーメン屋に入り順番待ちしている時、店のTVをフト見ると
フジテレビ系‘奇跡体験!アンビリバボー’が流れていて
それ眺めながら、順番待ち、食事、腹ごなしで小1時間過ごしたのですが




今朝、昨夜からの予感が的中しました





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【適応の心理は寡黙、不適応の真理は自己確立】(2011年12月12日ウェブリ休憩所)
ついでに、【悪魔にもシカトされるかと】(2009年8月31日本館)




この記事、北九州監禁殺人事件、そして‘完璧な犠牲者’で、ウェブリ休憩所最高の検索数を誇るのが
フジテレビのおかげ様により、小ぶりなウェブリが、スポナビ様新着記事かよ級アクセス数を稼ぎ出しました
これこそ、奇跡体験!アンビリバボーざます




コリーン・スタン事件に関しては、上のリンクをお読み下さいまし
簡単に書けば、ヒッチハイク中の女性が誘拐され、7年間監禁されていたという、何ともおぞましいお話
ただ昨夜、TV出演者に向かって腹の中で、「アンタら日本人だから、事の本質わかってないね」




1981年に一度だけ実家に帰れるなど、逃げる機会ありながら逃げなかった
これは、監禁について話したら家族の命も頂戴するぞとの、犯人キャメロン・フッカーの言葉の威力ですが
同伴したキャメロンを婚約者と紹介され、「そうかそうか」と受け入れ、娘(きょうだい)を再び送り出すのは
基本、成人した子供の生活には出来るだけ関わらず、両家顔合わせ食事会や結納などメンドクサイ行事ない
個人主義の根づいた欧米文化だからでしょうが




もう一つ、コリーン、犯人の妻ジャニス・フッカーについて、肝心要の部分に触れられなかった
まァ小1時間の番組に凝縮するには、わかりづらい部分は省けなのでしょう
しかし、女性たちの信仰心に触れないでいると、事件を読み解く鍵が見えません




コリーン、ジャニスそれぞれの観点から書きましょう




(その一)コリーンはどうやって、正気を保っていられたのか




1979年暮れ頃、コリーンはジャニスから、贈り物をもらえるとしたら何が欲しいかと尋ねられました
コリーンの記憶では、クリスマスプレゼント。ジャニスの記憶では、誕生日プレゼント
( コリーンは、1956年12月31日生まれ。クリスマス、誕生日、または両方のいずれにも取れる )




結果的には、どちらの日にも贈り物もらえなかったのですが
1980年1月11日、コリーンがもらえるなら欲しいと答えた贈り物、聖書が渡されました
一日最大23時間、身動きままならぬ暗闇に閉ざされた箱の中で、どうやって読む?
食事の他、雑用で出された時、許可が出れば、トイレの中で読めたのですよ
箱の中に戻される時には、神様の言葉も一緒に入ってくる
1984年、仕事につくため開放状態の際には、「外へ出られたのは、百万遍もお祈りしたおかげだ」
とにかく、祈りが、孤独で絶望的なコリーンを何とか支えたのですね




(その二)ジャニスは何故、7年間も、夫の嘘につき合え、コリーンに沈黙を保てたのか




女性を支配することに執念燃やし、打ってつけの獲物嗅ぎ分けるに長けたキャメロン
ウェブリに書いたように、ジャニスもコリーン同様、『従順で没個性的』であったのは大きい
コリーンみたいに外界と遮断されれば、ジャニスもまた、嘘八百の女性売買システムを信じたでしょうよ




俺が神だ的な夫におびえる妻が、1984年8月9日、遂に「全部、嘘なのよ」とコリーンに告白した背景としては
コリーンと友情を結び、夫の許可を得て、教会通いを始めた結果です
司祭様のお説教を拝聴するにつれ、夫が彼に都合のいい聖書解釈しているに気づいたのです
キャメロンに都合のいい解釈とは、神様を利用しての女性支配とでもいえば?
司祭様との落差に気づき、ジャニスの夫への忠誠心もどきが崩れていったわけです




しかし、これだけでは
最終的には、良心の呵責、そして娘たちも成長後には父親から?の恐怖により、勇気を振り絞れたが
7年間の沈黙は説明つきませんよね?
この答えは、原作にも明記されていませんが、よく読めばすぐ理解出来ます




キャメロンの女性誘拐は実をいえば、コリーンが初めてではなかった
コリーン誘拐の前年、1976年1月末に、マリー・スパンヘイクという19歳の少女が被害に遭っており
マリーはその日のうちに命を奪われていた
キャメロンがマリーの命を奪ったのは、不手際から収拾がつかなくなり、捨て鉢になったらしい
これらをすべて目撃していたのが、妻ジャニス。直接手は下さずとも、彼女は共犯者の立場
逮捕される恐怖と、娘たちと引き離される恐怖が、口を閉ざす一因だった




コリーン、ジャニスに共通している点は、もう一つあります
米国の偉い心理学者さんの言葉
「恐怖にさらされた人間にとっては、開いたドアが開いたドアでなくなってしまう」




コリーンは、司法による制裁がなされた後、下の引用を‘完璧な犠牲者’に寄せています




人の内側のものと心とは深いものです

しかし神は、矢を彼らに射かけられるので
彼らは、不意に傷つきましょう

彼らは、おのれの舌を
みずからのつまずきとしたのです

旧約聖書詩篇 64:6-8 )




解放直後には、同じ詩篇からの引用を、フッカー夫婦に贈っています




神よ。私の嘆くとき、その声を聞いてください
恐るべき敵から、私のいのちを守ってください

悪を行う者どものはかりごとから
不法を行う者らの騒ぎから、私をかくまってください

彼らは、その舌を剣のように、とぎすまし
苦いことばの矢を放っています

全き人に向けて、隠れた所から射掛け
不意に射て恐れません




聖書に詳しいわけじゃないアタクシにも、何か興味深い引用ざますわねぇ




絶対的倫理観と、信仰深き者に、永遠の祝福をとだけ