晩夏の挽歌～ベニスに死す～ - mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

「夏に見たい映画・ドラマ・アニメ・バラエティ」

夏休み後半の時期で、映画なら

トーマス・マン原作もだけど、晩夏に近い時期の保養地での物語じゃん

晩夏なりにまだ暑い時期にダラダラ流れる汗で厚化粧が落ちるしは置きw

タジオのモデルとなった少年とその姉妹達及び友人

1911年、トーマス・マンに出会ったまさにその夏のヴェネツィアで撮られたモエス男爵（中段左側の少年）

この写真当時の男爵は11歳の誕生日を迎える直前でまだ10歳

一方、映画でタジオを演じたビョルン・アンドレセン

オーディションの時点で既にほとんど15歳

ヴィスコンティ爺も最初、「タジオ役には大き過ぎる」

それでも

10歳に見えなくもないトコが認められよう

貴族の気品を漂わせるトコもね

ついでに書くと、タジオの母役シルヴァーナ・マンガーノ、英国人母を持つ彼女も同様で絵になるわ

黙役あるいはほとんど台詞無い役ほど、観客の目を惹きつけて離さない存在感がベラベラ喋るだけの大根より勝る

そりゃヴィスコンティ爺の件を考えりゃ複雑ながら、ビョルンちゃん自身は今更欠席裁判起こす気サラサラなんだから

男女どっちもMeTooの類じゃかましィ過ぎるわ

ヴィスコンティ映画を今後一生観ないだの、一度も未見なのに断罪するだの

物事を現代基準でしか捉えられない無知性無教養の無駄に意識高い系糞餓鬼どもガー

この映画を鑑賞したあるハリウッド・メジャーの社長は、

「今度の新作映画では、マーラーにテーマ音楽を作らせよう」と語ったという

（マーラーがとうに没した大作曲家であることをその社長は知らなかった）。

それだけ作品に効果的な音楽を選ぶ高い知性と教養を、貴族階級育ちのヴィスコンティ爺が備えていたを意味する

ホテルの楽団が演奏してる曲なんて

唇は黙して愛を語るんやでw

『ベニスに死す』に使われたアダージェットに匹敵する、映画に使われた効果的なクラシック音楽は恐らく

『2001年宇宙の旅』で使われた、導入部の後は皆(・・?の交響詩『ツァラストラはかく語りき』

それと

最近視力落ち過ぎてシンドイけど

原作読むよりゃ映画観るのがラクなはず

8月最終週頃、熱帯夜がマシになれば、DVD持ってる『ベニスに死す』を観る予定は未定でやんす