mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

First, Do No Harm…誤審とミスリード

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菩提寺まで春の施餓鬼会、早い話、御布施の徴収されに行ってキタ━(゚∀゚)━!

春秋の施餓鬼ともコロナ禍前は

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寺の奥で寿司が供されたが(持ち帰りもOK)、今は持ち帰り専門となった(吸い物が懐かし屋)

今夜のツマミとなる(んで、道中のLAWSONにてレモンサワー、ついでにモヤシを買った)

 

 

 

 

外出ている間にも、映画の「看板」について考えていた

看板というのは作品題名やキャッチフレーズの意味よ

 

 

 

 

 

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題名が悪いのでなく、作品の出来も良い

キャッチフレーズが悪い

八つ墓村』を手掛けた野村芳太郎を監督に据え、オカルト・ホラー的趣向で製作された

予告編での惹句も、「新しい恐怖映画」と銘打たれている

少女が悪魔と旅に出たなんて、ビビリにゃ、悪魔憑きの『エクソシスト』みたいに勘違いしちゃうじゃないの

実際、客足と興行成績が伸び悩んだ

npn.co.jp

そりゃトラウマ映画として超ド級だけどね

悪魔は「破傷風」、原作者が自分の娘が破傷風菌に感染した時のことをモチーフとして描く医療ドラマやがな

オカルト・ホラー的趣向とか、流石は『八つ墓村』で「探偵はオカルトに要らへん」を立証した野村監督だけあるw

 

 

 

 

蛇足ながら、松竹版八つ墓村でトラウマを挙げると

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山崎努が最恐(次に、洞窟内でモノノケと化す小川真由美

この両名に仕掛け無しで勝ってしまいそうなのが

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『横溝正史シリーズⅡ』 あざみの如く棘あれば - YouTube

ドイツ系の血が妖しく映える、ハプスブルク家末裔の鰐淵晴子w

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

映画題名で厄介な点:「外国映画の邦題」

『ウエスト・サイド・ストーリー』は旧作『ウエスト・サイド物語』との区別化だけど

60年前の旧作が「物語」でなく「ストーリー」でも何とか(・・?

1960年代の『サウンド・オブ・ミュージック』『マイ・フェア・レディ』といったカタカナ題名を思い起こすべし

むしろ現代の原題をカタカナに置き換えただけ、日本語化していない外国語の邦題がわかり辛いわ!

原題からかけ離れている邦題が悩ましい

昔々大昔、旅愁、哀愁、離愁、悲愁、あるいは、旅情、慕情、欲情など、日本の洋画配給会社ってウマシカの一つ覚えみたいに芸が無かった

『哀愁』『旅情』、この2作品は、作品の持ち味を活かし、情緒を感じさせ、合格であろう

原題が「ウォータールー橋」「サマータイム」、日本人には素っ気なく映る

ただの「メロディ」、役名を、『小さな恋のメロディ』に変えた担当者には、ちょいと山田君や、あるだけの座布団持って来て~

「明日」が入る邦題で明暗分かれた、それは『俺たちに明日はない』と『明日に向かって撃て!』

「ボニーとクライド」「ブッチ・キャシディサンダンス・キッド」、どちらも原題は主人公の名前で、日本人にピンと来ない

俺たちに明日はない』こちらが、邦題で作品を言い表している

ボニーの家族とのピクニック場面で、ボニーのママがクライドに「逃げ続けるしかないよ」

銀行強盗から足を洗おうとお先真っ暗を指摘している辺りを思い起こすべし

一方、『明日に向かって撃て!』では焦点定まらず明後日の方向にとしかw

 

 

 

 

ここ四半世紀の邦題でヤベエと思ったのが

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少年ロビーが激しい発作に襲われ、母ローリは息子を病院へ連れて行った

ロビーはてんかんと診断され、薬による治療が行われた

だが、今度は副作用に見舞われることとなり、それを抑えるための薬が出された

薬の量が増えて行くのに疑問を感じたローリは、とうとう行動に出た…

 

 

 

 

上段だけ見ると、病院が診断を誤って患者を不適切な薬漬けにと映るね

誤診 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

皆さんおっしゃっているように誤診ではない

てんかんで苦しむ子どもが 食事療法で救われたお話

 

他の兄妹は学校生活を送らなくてはならないし 親も仕事がある中での 幼い子の入院は どんな病気であっても大変

アメリカの医療保険の問題も 家のローンのことも出てきた

この映画では そういった側面も 観ていて辛かった

 

実話ですが 演じた人たちの中にも てんかんでこの食事療法を実践した人たちがいたとゆうことが紹介され 2度びっくりしました!

病院視点で見ると、善意の治療を続けたと言える

この母親の大胆な行動は偶然全てがうまくいっただけよね

病院から子供を勝手に連れ出してもし死んじゃったらいったいどうするつもりだったんだろ

 一つでも上手く行かず、子供が死んでいたら、感動の実話とならないどころか母親が法のお裁きを受けたかも知れん

 

 

 

 

ロレンツォのオイル/命の詩 - Wikipedia

これも実話だからモデルが存在する

映画では言わば「悪役」としてのニコライス教授のモデルは

詐欺師やインチキとまで批判されたロレンツォの両親を、最後まで支持し擁護していた医師

実は一人も悪人が登場しない

『誤診』の内容が通じるとあって

当記事題名が浮かんだ

first do no harm 意味 at DuckDuckGo

「何よりもまず害を為す勿れ」

 ヒポクラテスの誓いが、『誤診』の原題だっての

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