寝ながら見る夢って、何十年後も鮮明に記憶するものあれば、一度忘れたらボンヤリ程度で詳細思い出せんわな
この間
辛気臭いベートーヴェンは嫌いやのに、悪役ドン・ピツァロが好きだからか、この歌劇の夢見た
そこで、適当にYouTube検索を始めた
結果
ベートーヴェン:フィデリオ (ベーム, 1970年)【全曲・日本語字幕】
レーザーディスクもお持ってないから今度観よ
あ、日本で歌ったCDはまだ持ってる
Karl Böhm: Fidelio; LIVE in Japan [STEREO] (1963) Ludwig, King, Neidlinger, Greindl
東京都調布市まで新幹線日帰りしてフラフラの夜中に、NHK-BSでミラノ・スカラ座2014-2015シーズン開幕公演
ほとんど記憶無いんで5年半掛けてようやっと辿り着けた気分だ
ハGは元々だが白髪になってるのが笑える
だって
Fidelio, Act 1.1 - "Jetzt, Schätzchen," "O wär ich schon"
Fidelio, Act 1.2 - "Mir ist so wunderbar," "Hat man nicht auch Gold"
Fidelio, Act 1.3 - "Gut, Söhnchen, gut," Marsch
Fidelio, Act 1.4 - "Ha, welch ein Augenblick!"
Fidelio, Act 1.5 - "Jetzt, Alter, jetzt hat es Eile!"
Fidelio, Act 1.6 - "Abscheulicher! Wo eilst du hin?"
Fidelio, Act 1.7 - "O welche Lust"
どお頑張っても全体の幕切れ部分が見つからないから
DVD再生して写メを撮ったと説明して
2000年にはハGなりにまだ黒々してるじゃん
いやそれより、カーテンコールのためだけに血糊塗るってw
尚、↑画像が
…フロレスタン殺害計画による罪を問われるのは当然として
ピツァロに弁明すら許さない大臣と民衆、何様よ?
2000年のニューヨーク演出に於いては、ピツァロがリンチ受けた姿で最終場面に現れたのを見て
何となく、1989年クリスマスの夕刊一面、公開処刑されたチャウシェスク夫妻の写真思い出したわ
ドン・フェルナンドがフロレスタンの友人で、「友の敵は、己の敵」、これはわかる
「餓死を待つよりは、一突きされて死ぬのが幸せだ」
ロッコ、金貨受け取りと自らの手を汚すは断ったといったって、ピツァロに加担した事には変わりないだろ
フロレスタンに続いて殺されるにせよ、保身あるが、牢番のくせに囚人を見殺しにしようとしたんだからな
ピツァロが好きな理由↓
ロッコは命令に従ってピツァロのために警報を鳴らし、現れたピツァロは準備が整ったか尋ねる
しかしフィデリオは、物陰に隠れる
ピツァロはフロレスタンに、彼の殺人を告発したのは自分だと明かす
最後の行、「彼の殺人」はフロレスタンが殺人犯ちゅう意味だよね
告発したならば、免責(隠蔽)されたとして、政治活動仲間は犯罪を知ってるはずだ
「我が友よ」と呼び掛けるドン・フェルナンド、お大臣様もね
ピツァロは彼が暴君であるという告発の調査のために、大臣が抜き打ちで明日来所すると警告されていたが
警告の手紙が実は罠であった可能性無かったっけ?
ピツァロに支持者がいる可能性は考えられる
20年ばかり前、北欧の小劇場演出では、追放されるピツァロに追従する者がぞろぞろ現れたという
英国『Opera』評、つまり英語評のため、演出の意図など細かい内容は頭に入っていないが、興味深くね?
しかし、明日来るはずの大臣が今日来たなんて、二重スパイが暗躍してピツァロが嵌められたんじゃないの
そお考えれば
『フイデリオ』の完成までに、『レオノーレ』の第1稿と第2稿が存在する
レオノーレの完成度:「これやったら、フィデリオ聴く方が我慢でけるわ」
断捨離いうのか、音楽面では、レオノーレが整理整頓されてのフィデリオという意味よ
フィデリオでアカン点、それは演劇面
フロレスタン、ピツァロの扱いといえば、♪レオノーレの結末が納得行く「ピツァロが刑務所内で民衆からフルボッコにされる勢いなのを、フロレスタン夫妻が命乞いしてやり
民衆とフロレスタン夫妻の両者譲らず、お手上げになった大臣が、国王の裁量に任せる」
ピツァロが罪科免れないとしても、裁判を受ける権利は持つ
ピツァロをその場で蹴り飛ばしてギッタギタに料理したって許されるであろう者が、ピツァロの権利守るを見ると
「人間には赦せる事と赦せない事が多いけど、赦せない相手にも何か許してやる事は出来る」
↑取り消すわ
悪はフロレスタンとピツァロお互い様として
『レオノーレ』結末なら、国王が、ピツァロを無実にする可能性がある
ピツァロに弁明の場が与えられるか不明な『フィデリオ』結末なら、黙って葬られる可能性があるでしょ
それまで数ヶ月間、刑務所の劣悪な環境を見て来たレオノーレが
地下牢の想像を絶する酷い環境、息絶え絶えに近い囚人を目の当たりにして、強い衝撃を受け
「あなたが誰であろうとも、救い出します」
自分の夫で無かろうが、「赤の他人にも、彼を待つ家族や友人がいる」に思いを馳せたとは?
「何が起こったとしても、どうか神の思し召しだということをお忘れなく
そう、何が起こったって、神の思し召しなのです」
夫婦愛から無意識のうちに一気に人間愛へ、そして人間を司る神への愛にも昇華したというか
それは信じてあげるけどね