mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

三密の危険ながらも妖しき香り

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盆回向初日に出かけたら

「コロナさんでお客さん少なくて、アタイ寂しかった頃な」🐶

ピ~ちゃんが毛玉に見えて暑苦しかったワンw

 

 

 

 

横に何で、ピ~ちゃん以上に暑苦しいブジョルがって?

この手のフェイスガードがま~だ開放的で暑くねーよなと考えながら、受付担当の坊さんに同情したの備忘録まで

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コレに眼鏡掛けたら三重苦っぽい暑さちゃうw

 

 

 

 

ところで

寺から帰った後、YouTube検索によるワーグナー祭りしてる時

コロナさんで何かとガーガー言われる「三密」が何故かワーグナーと繋がった件の備忘録もしとく

 

 

 

 

昨日1本目記事で、1976年初演のパトリス・シェロー演出『ニーベルングの指環』に触れたね

バイロイト音楽祭100年記念演出として有名だが、初年度には、賛否両論真っ二つに分かれた

演出にブーイングしたフランス人客、近くの演出支持同国人から「非国民め!」と袋叩きに遭った

(シェローも、指揮のピエール・ブーレーズも、フランス人)

最終夜『神々の黄昏』の日など、アンチは笛太鼓鳴らして抗議したってよ

(年末恒例のNHK-FMで聴いたワーグナー師匠格談)

それが年々、演出手直しも効果あって評価上昇し、最終年の1980年最終上演では1時間半くらいのスタンディングオベーションを受けた

“Best production ever in the history of the world.”

 “Exactly ! ”

なんだけど

 

 

 

 

実の所、「それは、アカン」の箇所が一つ…『ワルキューレ』第一幕第二場よ

 

 

 

 

第一幕は、豪族フンディングの館を舞台に描かれる

戦いで負傷し嵐の中を逃れて来たジークムントが館に辿り着き、フンディングの妻ジークリンデが水を与えた

そこへフンディングが帰宅し、彼はジークムントの顔が妻と瓜二つであることに気付く

ジークムントの名乗りを聞いたフンディングは、ジークムントが敵で、今晩のみは客人として扱うが、翌朝には決闘することを申し渡す

…便宜上、最初からジークムント、ジークリンデと書いたけど

Siegmund、Sieglindeは、双子の妹ちゃんがお兄ちゃんと自分に命名した名前wと追記して


Die Walküre, act one

 

 

 

 

登場人物が3人だけ、そこがワルキューレ第一幕の醍醐味と言えばわかるかしら

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Die Walküre - Actos I y II (Barenboim, Kupfer)

バイロイトの『チェルノブイリ・リング』、1988年に初演されたハリー・クプファー演出より

解釈と設定どうあれ、「食卓に着く主人と客人、彼らに給仕する主人の妻、それぞれの心理と思惑が絡み合う」場面だ

フンディング家に使用人わんさか雇われていようと、舞台に現れたらお邪魔虫となるのね

 

 

 

 

それが、シェロー演出だと↓

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トネリコの樹とジークムントの背後に見える顔、これ、何人か数えてないがフンディングの家来どもだ

黙役であり、主人帰宅と共に登場し、主人に付き従って退場する

退場前には1人が黙ってジークムントに今夜の寝床である毛布を放り投げて寄越す

…密室空間での心理劇にギャラリーとか緊迫感に欠けて無粋やろぉ

 

 

 

 

ギャラリー登場するワルキューレ第一幕演出は他にも見られるものの

演劇畑出身で第一級のオペラ演出家であるシェローさんなのに不覚を取ったっちゅうか、サルも木から落ちるw

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イザベル・アジャーニより男どもが綺麗やった点に免じて許しとくガー