mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

【Hatena版】迷宮の扉を開放して断絶から解放される勇気

新型肺炎コワE、外出ないならボケ防止要る

世界史おさらいしとくわ(日本史にほとんど興味ねーの)

迷宮の扉を封印する勇気 - 心の旅路

迷宮の扉を開放して断絶から解放される勇気(前篇) - 時空と想念の交錯

迷宮の扉を開放して断絶から解放される勇気(後篇) - 時空と想念の交錯

【アメブロ版】迷宮の扉を開放して断絶から解放される勇気 | mathichenの徒然なるままに

Hatenaを仲間外れに出来ねーし

 

 

 

 

 

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1000日のアン - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

7人と8回結婚したエリザベス・テイラー含む4人と5回結婚したリチャード・バートン

彼が、6回結婚したヘンリー8世を演じた男優の中で最凶に極悪非道やろ

ヘンリー自体が極悪非道?

英国はフランスやドイツと違ってサリカ法典と関係無く、女子の王位継承権あるのに

嫁頃すほど男子誕生に執念燃やしたしな~

 

 

 

 

6人の王妃は順に以下の通り

キャサリン・オブ・アラゴン:婚姻の無効

アン・ブーリン:処刑

ジェーン・シーモア:産褥死

アン・オブ・クレーヴズ:婚姻の無効

キャサリン・ハワード:処刑

キャサリン・パー:亭主より1年半余り長生き

 

 

 

 

ヘンリーは、キャサリン・オブ・アラゴンの侍女メアリー・ブーリンと関係を持っていた

メアリー・ブーリンの2人の子はヘンリーの子である可能性がある

…姉妹丼で話拗らせる見地からも、無茶なおっさんやw

誕生した男子は、ジェーンの産んだエドワード6世庶子のヘンリー・フィッツロイ (初代リッチモンド公爵)

結局、最初とその次が産んだ娘たち、メアリーとエリザベスが女王の座に就いた

 

 

 

 

姉妹にとって、キャサリン・パーが、救いの女神様である

キャサリンは教養深い女性であり、エドワード王子の教育を任され

また、継娘たちを庶子の身分から王女の身分に戻すよう夫に嘆願し、異母弟の下位ながら王位継承権を復活させた

キャサリンプロテスタントであるが、3歳しか違わずカトリックのメアリーと宗派を越えた信頼関係が結ばれていた

昔誰かが、「アンの怨念というか執念が、女王誕生へ導いたのやら」

かもね

5人の王妃が念飛ばしてキャサリン・パーを招き寄せたと見るアタシである

 

 

 

 

ところで、最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴンいうたら、スペイン生まれのカタリーナ・デ・アラゴン

次姉は後のスペイン女王フアナであり、その息子で共同統治者であるカルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)は甥に当たる

ということは、カタリーナから見て、娘メアリーの夫フェリペ2世が姪孫に当たる

(以前書いた通り、自分の兄弟姉妹の孫は男子でも甥孫と呼ばない)

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…いつ見ても、却ってボケそうなくらい複雑怪奇な相関関係図と頭痛起こして

スペインはスペインで、アプスブルゴ朝、スペイン・ハプスブルク家の近親交配が知られるね

オーストリアの宗家が中欧に属し、王子や王女の結婚相手探すのにさほど苦労しないに対し

欧州西端で海の向こう側にはイスラム世界が広がる分家は

・厳格なカトリック政策で、プロテスタント正教会の王侯との結婚が出来ない

・欧州屈指の名門であり、家格の低い諸侯との結婚が出来ない

・結果、縁組出来るのはフランス、ポルトガルボヘミアハンガリーポーランドリトアニアの王家他

オーストリアの同族のいずれかに絞られた

しかし、その後、各家の事情が重なり過ぎて、ハプスブルク家同士での近親婚が繰り返されるようになった

フェリペ2世の最後の結婚なんて、三親等、伯父と姪の叔姪婚よ

それも恐らく、一般のそれ以上に複雑に入り組んで血の濃い関係でね

 

 

 

 

あ、そーだ

FC2、アメブロの記事に、フェリペ2世の息子ドン・カルロスが登場するね

ヴェルディ歌劇ドン・カルロスでは、カルロスと婚約していたフランス王女エリザベートが、フェリペと結婚する

フェリペはフェリペでも、17世紀の4世が、これまた凄まじい

妹マリア・アンナを溺愛しており、その妹が生んだマリアナはフェリペの息子バルタサール・カルロスの婚約者であったが

彼が早世したためその父フェリペ4世の2番目の妻、つまり、伯父と姪の結婚がまたまた組まれる運びとなった

フェリペは再婚であり、計13人の子供が誕生するも

血の濃さを増す再婚からカルロス2世誕生が、スペイン・ハプスブルク家にとって運の尽きだった

 

 

 

 

 

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アプスブルゴ朝最後の当主カルロス2世は出生時から病弱であり、知障も併発していたらしい

肖像画なんて画家が盛って被写体より綺麗に描くものだから、実際は超ブッサイクだったと推測される

一説によれば、王としての責任感は備わっており、後継者作り(嫁貰ってナニかしないと)の努力したとのこと

だとすれば、男系一択の家系に誕生してしまう男子って超不幸と思わんかい?

自由無いは言うに及ばず、無能の自覚していようと問答無用で総領やらされるのよ

…スペイン引っ張り出してまで、ヘンリー8世への嫌味わかったかしらん

 

 

 

 

何でこんだけ、欧州の王侯貴族がややこしく繋がっていくのかに触れると、「血」に理由が込められている

結婚が、自由恋愛は悪てな家同士の結びつきには変わりない

財産分散阻止目的で同族結婚繰り返すもあろう

ただね、家社会を守るための結婚でも、昔の日本が余程緩やかな面を持っていた

「借り腹」という言葉が示すように、女の血筋は別に重要じゃなく、妾腹の子が後継いだりしていたでしょ

娘だけの家なら入り婿、結婚の形どうあれ小梨なら養子迎えて跡取りとするなどもね

欧州王侯貴族の場合、家柄及び家柄に見合う血が重要だった

名門に生まれ、名門に嫁ぐ

欧州随一の名門ハプスブルク家に生まれ育ち、ブルボン家に嫁いだというだけで

中身は平凡なマリー・アントワネットが無駄なくらい誇り高かった理由の一つである

 

 

 

 

英国は幸い、男系一択じゃないおかげ様で、とりわけ女王の時代に盛り上がることになっている

スペインも男子優先ながら次は女王であり、その頃にはアタシ逝ってると思うけど楽しみだ

 

 

 

 

スペインには、というよりスペイン・ハプスブルク家には、生き残る機会あったのにねを捧げたい

フェリペ2世とカルロス2世にはそれぞれ、異母兄フアン・ホセ・デ・アウストリアがいた」

16世紀の彼には、Donがファン・ホセの前に付く

異母兄たちは庶子であった

王侯貴族の庶子は、認知を受けても嫡出子と同等になれないが、有能ならば高い地位が用意される

フェリペ2世の異母兄ファン・ホセは、ネーデルラント総督を任され

スコットランド女王メアリー・ステュアートとの結婚計画まで(ファン・ホセの死で消滅)

カルロス2世の異母兄フアン・ホセは、王母と仲悪かったものの

摂政を務めるほど有能で、女優の母方の血が功を奏したのか、イケメン健康体でもあった

 

 

 

アフリカのどっかの部族では、定期的に他所の部族との婚姻を行う

外部の血を拒み続ければ、心身ともに弱体化し、衰退の一途を辿る真理に起因する

人類がアーリア人だけになれば世界滅亡の危機を知らなかった鉤十字総統さんおバカの証明

…スペイン・ハプスブルク家も然りというオチよ