mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

この広い空、あの流れ星、いつか見たような気がするの(後篇)

17分前から続いた





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概要

人物の入れ替わりを扱った作品。山口百恵演じる孤児・若杉京子は東京地検の検事・吉野信人の生き別れの娘であるが、偶然から証拠の品が入れ替わり、元殺人犯・島崎栄次の娘・直子として引き取られる。代わりに、吉野いづみとして引き取られたのは、同じ孤児院で育った青山圭子だった。

検事と元殺人犯という対照的な親に間違えて引き取られた娘を中心として、家族の絆を描く作品。また、島崎栄次も単なる悪人ではなく、「太平洋戦争に徴兵されたことで運命を変えられた」という悲劇的な側面も与えられている。

なお、本作はシリーズのフォーマットとしては珍しく、オープニングの前にオープニング・ナレーションが設定されており、伊勢湾台風の被害規模と、それにより吉野家が生き別れになった経緯が説明されている。伊勢湾台風のことを設定に取り入れたのは、山口が生まれた年の大きな出来事として採用されたものである。キャストのクレジット順としては、三國は当初は中ほどに位置していたが、それまで「留め」の位置にあった山村美矢子(弁護士)役の有馬稲子が降板して以降は最後尾となった。最終回直前の第27話「愛するがゆえのわかれ」では三國が登場しないため、山口が「留め」となっている。

キャスト
Wikipedia赤い運命より引用 )

伊勢湾台風については↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E6%B9%BE%E5%8F%B0%E9%A2%A8




以前ネタに取り上げたものの、台風キター記念に




志村喬の降板理由を追記したいし↓
赤いシリーズ前作、赤い疑惑とほとんど同じらしい」
疑惑でのモモエちゃんの母親役で、八千草薫渡辺美佐子へ交代した

八千草が第6話にて降板し、第7話からは渡辺に交代した(冒頭にて、ブルーバックによる字幕テロップで演者交代の断りが流れたが、第6話での次回予告で、既に渡辺が登場していた)。なお、途中降板した理由は、当時の山口のスケジュールが過密で、背中だけ写した山口の代役相手に演技をさせられることなどに八千草が憤慨した結果と言われている。が、山口は後に自著の中で、この件に触れ、八千草の名前こそ出していないものの、「スケジュールを組んだのは私ではないのに、自分に腹を立てられても困る」と反論している。

Wikipedia赤い疑惑より引用 )

志村爺もモモエちゃん待ち的スケジュールに参った模様
んま、そのおかげ様で、52歳現在でも尚ウエ~ン泣ける場面が出来上がったので許す
Wikipediaのストーリーに、「父・剛造は衰弱死」
厳密に言えば、ショック死よ
孫娘入れ替わりを知らされていなかったため、知らぬとはいえ、実の孫娘である直子に冷たく接していた
17年ぶりに見つかった孫娘・いづみを将来、義理孫・俊介と結婚させたいと願っており
俊介が直子と相思相愛、俊介の実父を殺めた島崎の娘である直子が受け入れられなかった
息子の行方不明嫁・吉野世津子、現在の大竹由美子の現夫・大竹修三から真実を知らされ
「何故、黙っていたんだ!」
「ワシは、孫が可愛いんだよ(可愛がってやるどころか…が、悔やまれるんだよ)」
息子を難詰し、たまたま部屋に入って来たいづみにも厳しい口調で追い払うなど、ショックを受けた
そこから老体ガックシとなってしまい、程無く、死の床に就く
最期の願いは、「一目でいい、直子に会いたい」
となれば、流石は宇津井健
翌年の赤い激流では、「人殺し、それがどーした!」、前田吟だっけを説得したスーパージャイアンツとあって
こちらも真実を知らされていない直子を、説明抜きで無理やり吉野家に連行し
「お父さん、本当のいづみですよ、お父さんの実の孫娘ですよ」
直子が呆然とするのも無視して、老父に冥土の土産持たせる
…祖父さんは言葉にならぬも嬉しそうに旅立つ表情がね
京王プラザ飛び降り直後に放送されたフジテレビ大奥での沖雅也最期の演技と同じくらい泣けるのよ…




どんだけ、赤い運命好きやねんとな?
改めて書き起こすのメンドクサイので、↓から推察して

2012/01/23 08:17 ウェブリ休憩所 【道化師にも喜怒哀楽が秘められている】(一部省略)

大作映画一本出来そうな豪華キャストですね
モモエちゃんの相手役が未来の旦那さん三浦友和でなく
同年の映画‘エデンの海’でも共演する南條豊に変わったのは
新鮮味を与えるためだったようです(結局、次の‘赤い衝撃’でモモトモ復活)
総体的には、熟練俳優が若いモモエちゃん(当時17歳)を支える形のドラマでした

異端というか気難しい三國連太郎が、ご都合主義的大映ドラマ出演
不思議に思われるでしょうけど、出演理由がわかっています
『モモエちゃんと共演したくて、自分から島崎役を買って出た』
翌年(1977年)、映画‘霧の旗’でも共演しました
モモエちゃんの女優としての才能を認めていたのですよ

島崎栄次は確かに殺人犯であり、心はすっかり荒んでいる
「もう身体ガタガタで働けねえ俺を養わせるためよ」
出所後、逃げた女房が捨て子した娘を探し出した理由、何ともヒドイ
「俺の子かどうかも怪しいんだよ」と悪態つくわド突くわ
1976年当時、10歳の小学5年生だった当所管理人
そりゃもお小学生から見たら、「モモエちゃん虐める怖い親父~(怒)」でした

島崎栄次という人物を誤解していた。若気の至りでした(当たり前か)
1994年頃、夜中の再放送を観ているうち、島崎の繊細さに気づいたのです
島崎の背景を調べると、戦争で上官から虐待され心に傷を負った過去がある
根っからの悪人でなく、理不尽な経験から人間不信に陥った孤独な男
邪険に扱われても「わたしのお父さんですから」と慕う直子を見て
「俺に何で、こんな出来た子が」、それでも嬉しくて情にほだされ
ちょっとしたアクセサリーを買ってきたりなど娘孝行しようとする優しさを持つ
それだけに、娘入れ替わりを知った時の反応は…
殺人容疑で収監中、大竹修三から「実の娘(いづみ)がいいに決まってるだろ」に
「俺の娘は、直子だよ」と言い放ち、監獄の中で「直子ーーー!!!」と絶叫
…TVの前で涙止まりませんでした(場面思い出したら、現在でも涙の海)

気を取り直し

絶対的悪役ではない、弱さを秘めた人間を演じるのは
真の演技力持つ(人間観察力持つ)役者でないと至難です
島崎の実の娘であるいづみ、この役にも当てはまります
いづみは元来、明るい子、ただ軽薄な所が見受けられる
孤児院育ちから上層中流階級令嬢へで有頂天になり、我侭な言動が始まった

吉野家の養子、つまり血縁関係の無い兄への想いから
俊介と相思相愛の直子への嫉妬、そして「人殺しの娘」との偏見
とにかく直子を罵倒するわイビるわ
いづみを演じた秋野暢子が、休日に街を歩いていたら、罵声や石が飛んできた
それくらい見事なイビリ役ぶりだっただけに
真実(自分こそ、人殺しの娘である)を知り、絶望して飛び降り騒ぎを起こし
悔悛して、小さな飲み屋を営む実母を手伝い、地道に生き始め
彼女の将来を思って俊介を譲る直子に、「本当に、いいの?」とオドオド
優しさが全面に出ていた直子とは違った魅力を、17年前発見しましたね

余談ですが

秋野暢子は大阪出身、大阪市内の偏差値高い某女子高に通っていました
mathichenさんは実をいえば、秋野さんの担任教師を知っており
朝から竹刀の素振り千回、トンカツと甘味を同時にの、ハゲ国語教師は置き
ある時、トンカツわんさか食べながら、秋野さんは努力型ではと尋ねたら
先生もトンカツにかぶりつきながら、「学年一の成績やった」
学年一の成績、これ、スゴイ話ですよ
高校時代にはすでに、大阪でとはいえ女優活動始めていた
多忙な中、ちゃんと勉強して、人並み以上の成績収める
現代のその辺のポッと出アイドルなんかに真似出来ますか?
‘赤い運命’ではイビリ役に徹するも、内心はヒロイン演じたかったかも
若い女の子だったら自然な話でしょ?
我欲を抑え、与えられた役を完璧にこなす
日常で培われた根性の賜物なのでしょうね




結局、何が言いたい?




そりゃま確かに、赤いシリーズ大映テレビ、ご都合主義のトンデモ設定ドラマであった
しかし、運命が他の赤いシリーズと比較して現実離れしていないのは
ヒロインとしては影薄いモモエちゃん含め、出演者の皆、現場にスッタモンダ起きても
トンデモ設定を恥ずかしがりも軽視もせず、プロとしてやるべき仕事は果たしている点が大きい
伊勢湾台風はあくまで物語の発端に過ぎないが
若い母親と産後間もない赤ん坊が行方不明になったって不思議じゃない惨劇を信じさせる力もね




アタシゃ正直
昨日の京都駅で、あのクソ高い天井が暴風雨食らってガッシャンガラガラ~の惨状
関空が世界初の水没空港に
その映像と画像が余程、きょうびのドラマや日本映画と並んでリアリティ感じへんわ
ま、それはさておき
世俗の皆様、災害は忘れた頃にやって来るもんだ
それを、京都駅と関空と赤い運命からほれメモメモ