mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

おお神よ、我に、お上を睥睨する勇気と力を与え給え

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エド・ハリス:これほどヅラ(鬘)が似合わない頭は珍しい

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ゲーリー・オールドマン:小学校音楽室の肖像画と比べ、顔が良過ぎる




世の中ウマイ事行かないわねと大欠伸して





昨日、某所にコメントするため、7年前のYahoo!DaysにペタリしたYouTubeを探し出した




第二次世界大戦中の1945年3月12日
ウィーン国立歌劇場が、連合軍の爆撃により舞台が破壊され、建物は火災に見舞われた
モーリツ・フォン・シュヴァイエのフレスコ画のあるホワイエと正面階段、連廊、それに喫茶室は焼失を免れたが
120作のオペラ上演のための舞台装置と大小道具のほぼ全て、15万着もの衣装が失われた
このため国立歌劇場は
ウィーン・フォルクスオーパー(1945年5月1日~6月14日)
アン・デア・ウィーン劇場(1945年6月18日~1955年8月31日)
を仮の拠点とした
また、従来ウィーンの上演と連携したプロダクションを上演していたザルツブルク音楽祭
これにより独自のプロダクションを作るようになった
再建した客席数2,200名の劇場は、1955年11月5日に再開した
再び総監督に就任したカール・ベームの指揮によるベートーヴェンの♪フィデリオが、再開記念演目だった




それからちょうど半世紀後の、2005年11月5日には
歌劇場と縁深い演目抜粋をガラ・コンサ-ト形式で、再開50周年記念を祝った
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E6%AD%8C%E5%8A%87%E5%A0%B4%E5%86%8D%E5%BB%BA50%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88-DVD-%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%90%E3%82%B9-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF/dp/B000HIVS10
フィデリオからは、小澤征爾指揮による序曲とフィナーレ


ポルトガル語なんて面倒だから、今夜、人に録って貰ったNHKハイヴィジョンDVDを観ようっと
(BS-2でも放送されたが、BS-1でのドイツW杯観るのに忙しかった)




フィデリオへの私見は↓
2015/3/16(月) 午後 8:34 【赦されざる者への人間愛】
2015/3/18(水) 午後 6:17 【白と黒の織り成す人間革命】
勧善懲悪、ね
世の中、水戸黄門様や遠山の金さんみたいに、白と黒がハッキリ分かれるほど単純かえ?
一見まともに見える人間の中の愚かしさをあぶり出す教訓劇としての存在は許すけどね




歌劇場再建記念演目に選ばれた理由として

ドイツ第三帝国時代には「ドイツ精神を高揚するオペラ」として盛んに上演された。トーマス・マンは、内容的にはナチの思想に合致しないはずの『フィデリオ』が、ナチ支配下で盛んに上演された不思議さを友人に書き送っている。

また、フィデリオ』は「自由を勝ち取る」「解放の」オペラ(Befreiungsoper)とも呼ばれる。オーストリア第二次世界大戦ナチス・ドイツに併合された形で敗戦を迎える。ウィーン国立歌劇場終戦直前の1945年3月、戦火に焼けた。(爆撃した操縦士が駅と間違えたという説明がある。)1945年5月8日には正式に終戦となるが、すぐに国立歌劇場の再建が始まる。終戦と共にイギリス、アメリカ、フランス、ソ連の4ヵ国に占領されたオーストリアは1955年10月26日にその4ヵ国との平和条約調印により中立国として占領軍から「解放」されて「自由」になる。(Österreich ist frei!) 翌月5日にその祝いをも兼ねて国立歌劇場は再開し、戦後初めてのオペラ上演となる。オーストリア共和国再建国・国立歌劇場再開の演目にベートーベンの「解放のオペラ」『フィデリオ』が選ばれたのである。1955年11月5日、4ヵ国占領から「自由」になったウィーンで、戦後再建されたウィーン国立歌劇場で『フィデリオ』はカール・ベームの指揮によって上演された。

Wikipediaフィデリオより引用 )

ヒゲの総統閣下の祖国は、墺太利だ、国民の多くが迎合したし、あんまし被害者ぶるなよとツッコミ入れたいわ
まァ、「最高権力者の圧制を耐え抜き、メデタシメデタシ」、新装開店にお誂え向きと許しといて




ウィーン市民が、戦後の食糧事情厳しい中、配給より大事と歌劇場再建を望み
「何とかしろ」とお上を突き上げ、お上は世界銀行にウマイ事言って再建資金を作り
戦後10年目にようやっと完成のはず
ウィーン市民にとって待ちに待った日、それだけで十分な公演かと




と、某所に書いたが、当所にて補足すると




世界銀行に提出したカネ借り入れ理由:「戦後の復興に不可欠であるダム造ります」
芸術が社会や歴史、生活、精神の中心に位置している国というか町
そんなの、世界でも稀を通り越し、ウィーンくらいよ
匹敵するのは、ポーランドの首都ワルシャワ
ドイツ軍に乗り込まれ、建物が怪獣に踏まれる勢いでグッチャグッチャの壊滅状態に陥った
同じ事が他の国で起きれば、ピッカピッカの新調に生まれ変わるであろう
土建屋が跋扈するニッポンなら間違いなく、税金無駄遣いによる、元の建物の面影全く無しにしちゃう
某国のような、一部の者だけが潤う不正義まかり通るなど、ポーランド人は良しとしない
元の建物に付いていた壁の傷まで復元したほど、文化遺産を大事にする
共産政権時代には、オペラと演劇どっちか忘れたが劇場を造る資金を作る目的で
市民が率先して、「パンの配給遅れたって構わん、どないか早く劇場頼むわ」




文化果つるところならぬ、文化熟するところ
そういう所って、目先の利益でなく、後世にもウマーなものを残す目利き出来るんだね
お上は大嘘吐きな生き物っちゅうんだったら
国民の皆様が喜んで、そして進んで納税してくれるほどの、素ん晴らしい詐欺師っぷり見せたら~
お上だけがウマーな議員年金復活させようとする某国の目には
永遠に指をくわえて眺める高尚な世界とオモタ次第