mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

恋とオペラ解釈は野の鳥、気まぐれ気ままよ、法も理屈も無しよ

17分前から続いた





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カルメン(オペラ)については↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3_(%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9)
レコード録音だけで、何十、何百だろね
映像も前記事に挙げたもの以外に、舞台上演がわんさかだよ
星の数ほどの中より↓





このCarmenの顔、どっかの映画館で見たって?
あるでしょね
レベッカ・ホールRebecca Hall, 1982年5月19日 - )
父親は舞台演出家・映画監督のサー・ピーター・ホール
母親は『カルメン』を得意としたオペラ歌手(メゾ・ソプラノに近いソプラノ)のマリア・ユーイング
お父ちゃん好みの顔を持つお母ちゃんの舞台映像である
お父ちゃん好みの顔?
前妻が、フランス出身女優レスリー・キャロン(ウォーレン・ビーティーに寝取られた)
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%B3&ei=UTF-8&fr=mozff
小柄でも顔のパーツは大柄の女がお好きなようで~




カルメン歌手は、メゾの印象強く、実際メゾにとって大事な飯のタネである
例えば
本格的なオペラの記録映画としては最初の作品となった1967年映画
指揮者カラヤンが、ヒッチコックの真似して、端役で登場する
第1幕のエンディング近くで、カルメンの逃走を助ける「謎のジプシー」を実に楽しそうに演じる
ストーリーの展開に積極的に関わっている所に、目立ちたがり屋の俺様主張が感じられる
(ベルリンのフィルハーモニーホール、あそこの構造、指揮台が中心に来るように設計されたんだってさ)
ところで、この映画でカルメンを演じたグレース・バンブリーは、メゾだった
映画の数年前、RCA録音したウィーン・フィル盤に起用したレオンティン・プライスは、ソプラノだった
どちらも黒人である歌姫たちの共通する役は、R・シュトラウス大先生のサロメ
ちなみに、インディアンの血を引くユーイングもサロメ歌いで、亭主が素っ裸にした舞台映像が存在する
Maria Ewing - Tanz der sieben Schleier (Salome)
BBCNHKの放映では、踊りの最後が別アングル版と説明して
カルメンいうのは声域的に、メゾとソプラノどっちでも歌える役なのよ
高音域に強いメゾ、低音域に強いソプラノと言えばかしらん
(ソプラノ音域を兼ね備えていたバンブリーの場合、元々メゾと言い切れないかも)




声域のみならず、カルメン解釈も、歌手の数と演出家の数だけ様々見られ、絶対的な定番は無いような




♪セギディーリャの場面を観てると、悪いオナゴが純朴な伍長さんを誘惑と映る
しかしながら、正攻法のアピールじゃ煙草工場勤務ジプシー女工に望み無く、得意芸でとも考えられよう
計算しないで、純粋な気持ちから、ドン・ホセに惚れた可能性も否定出来ない


LDで観た折には、客席の拍手喝采が長過ぎて、腕疲れないかと心配したもんだじゃなくて
カルメン闘牛士を「ヲ♪」と、目が留まる辺りもね




終幕なんて
「闘牛場の前にエスカミーリョとその恋人になっているカルメンが現れる
エスカミーリョが闘牛場に入った後、1人でいるカルメンの前にドン・ホセが現れ、復縁を迫る
復縁しなければ殺すと脅すドン・ホセに対して、カルメンはそれならば殺すがいいと言い放ち
逆上したドン・ホセがカルメンを刺し殺す」

Placido Domingo, Julia Migenes-Johnson Bizet's "Carmen"

Placido Domingo and Julia Migenes-Johnson;
the death of Carmen from Bizet's "Carmen" Francesco Rosi

カルタ占いにより、自分の行く手に暗い運命を予期していたカルメン
ホセを挑発するのだって
・殺す根性持つくらいなら、故郷捨てておきながらマザコン野郎の甲斐性無しじゃねーやい
・別に命惜しくないわ、どうしても殺される運命だったら、一度は惚れた男に刺されるのが本望よ
さて、どっち?
まだ、せいぜい20歳前後の小娘だ
本気で刺す覚悟のホセを見て取って、怖がり、「死にたくない!」だって考えられる
刺された後のカルメンの心情については
「そこまで、アタシを想ってたのね」「殺したいほど、愛されてたのね」
現代じゃ博物館行きだけど、1960年代パリ・オペラ座に於いて、斬新で画期的とされたが
もちろん、「(・д・)チッ」、男見る目無かった自分が惜しまれ、無念極まる最期を迎えるとも




魔女なんだか無邪気なんだかの首切りサロメといい
歌唱面は楽勝でクリアしたって、女優としての難易度はエヴェレスト頂上級でしょね
「デミルの指導でリアリズム演技に目覚めた(ジェラルディン)ファーラーは
後に舞台で共演したエンリコ・カルーソーを本気で殴ってしまい一悶着あったとか」
舞台が血祭りに盛り上がらなけりゃイイ話




…血祭りで、思い出した
Rinat Shaham Neil Shicoff Carmen finale
ホセ役のニール・シコフ、顔は情けない、しかし舞台に上ると盛り上がるタイプ
同じユダヤ人歌手シャハムでなく、ロシア人のエレーナ・ザレンバとの共演舞台なんて
演技に熱入り過ぎ、ホントに刺しちゃったとの事
ファーラー、シコフ、どちらも合衆国出身をも魅了し、常軌逸しちまわせるまでに
カルメンの舞台となるスペインが情熱半島なのやら




なお、↓の方も、ギリシャ人と思われてるけど、合衆国出身ざます


オペラ本編自体はやってないのに、歌う名女優の一人でござい~
パゾリーニ映画に、歌わない王女メディアとして出演したを備忘録しとく)