mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

心が盲いた者:「非情という暗い闇夜が見えない哀れな存在」

ピーコさん、片目失い“見えた”こと 27年前に眼球を摘出
西日本新聞 12/20(火) 11:02配信

 左目にメラノーマ(悪性黒色腫)というがんを患い、27年前に眼球を摘出したタレントのピーコさん(71)。片目では遠近感がつかめず不便を感じることが多い一方、新たに気付かされたこともあったという。ラジオ収録のために訪れた福岡市で取材に応じ、視覚障害者のホームからの転落事故などを受け「もっと声を掛け合う優しい社会になってほしい」と語った。

-1989年、44歳でがんが見つかった。
 「原稿を書こうとすると、升目の横の線が見えない。左目で物を見ると、右目の半分の大きさ。専門医に診てもらったら『1・4センチのがんで眼球を取らないと命にかかわる』と言われ、摘出を決心したの」
-手術は成功し、アクリル樹脂製の義眼を特注した。

 「今の義眼は一つ10万円ぐらいの負担で済むけど、当時は保険が効かず30万円もかかった。右目と違和感がないように黒目や白目の大きさや色を調整するから高いのね。それも手術から1年間は、義眼を入れる所の形が変わっていくから作り替えなきゃいけない。そしたら映画評論家の淀川長治さん(故人)が『おしゃれ目の会』を作り、芸能界の友達に1人1万円で募ってくれて、300万円も集まった」

 「黒柳徹子さんは『義眼に300人の名前を入れましょう』とか、永六輔さん(故人)は『せっかくだから日の丸みたいにしよう』とか冗談を言うから、深刻にならずに済んだの」
-家族の支えも。

 「手術後半年ぐらいは、(一卵性双生児の弟の)おすぎがほとんど仕事を代わってくれた。あの人はもともと優しいから。家族も友達も、いつもそこに居てくれたのが大きかった」

 「私はそれまで自分一人の力で生きていると思っていたの。人の悪口をよく言う結構、嫌なやつだった。でも多くの人に支えられていたんだと病気になって初めて気付いたの」

-価値観も変化した。
 「道端の小さな花に気付いたり、暑くて大嫌いだった夏の風を心地よく感じたり。空もよく見上げるようになり、片目を失って見えてきたものがあった。東日本大震災の被災地でシャンソンを歌ったり、講演したりするボランティアも、そんな自分じゃなかったらできなかったよね」

仕事や生活に影響は。
 「テレビのプロデューサーが『目が気持ち悪いという投書があったからサングラスをかけてくれ』と言うの。断ったら『番組を降りて』と。でもゲイでいろいろ言われた時期もあったから、自分さえしっかりしていればやっていけた」

 「遠近感がつかめないから、失敗はしょっちゅう。階段は端に色が付いていないと、同じ高さに見えて転ぶ。人にビールをつごうとするとグラスの手前にこぼしちゃう。5、6年前に駅のホームと電車との間に、体がすっぽり落ちたこともあった。脇のところで引っかかって、お客さんに引き上げてもらったけど、恥ずかしくて頭を下げるのがやっとだったわよ」

視覚障害者の転落事故が相次ぎ、ホームドアの設置が必要という議論がある。
 「周りの人が声を掛けて、手を差し伸べるべきね。目の不自由な人はつえを持っていたりするから見たらすぐ分かるのに、スマホの画面ばかり見ていて無関心なのよ。気を配っていれば起きない事故。みんなが少しずつ優しくなれば、もっと住みやすくなると思うの」

●チャリティー番組で体験談
 ピーコさんは「目の不自由な方へ音の出る信号機を」を合言葉にラジオを通して募金を呼び掛ける「KBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン」(24日正午~25日正午)に出演し、体験を語る。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-00010005-nishinp-soci
白杖を煩いと言ったり、乍らスマホで自分がぶつかっておいて罵声を浴びせる、赤ちゃんが泣いている事に怒る。
こんな世の中でなく、もっと人との関わりを大事にする人が増えるといいのにね。
多くは不自由になって初めて気づくことが出来ると思うけど、こういう影響力がある人がその体験をどんどん発信していけば助け合える社会になっていけると思う。
>>目の不自由な人はつえを持っていたりするから見たらすぐ分かるのに……

これ、手を差し伸べてあげたいのだけど、ご本人が何を望まれているのか分らないのでどうにもならないんだよね

例えば、全盲の方とピーコさんのように見え方のギャップがある方では、望んでいることが違うんだと思う
その辺の個々の思惑がもう少し他人に分るようになると、協力する方もやりやすいと思うんだが
人に優しくすればいつか自分にも返ってくる。
人に冷たくすればいつか返ってくるのと同じ。
不思議だね。どっちがいい?
視覚障害、私たちと見える世界が違うけど、私たちより見えてるものがあったりする。そんなお話しをするのが楽しいので電車やホームで良く声をかけて同行できるとこまでついて行っちゃったりします。迷惑がられる事って無い。声をかける人が無い冷たい社会に成っちゃったなと最近思う。スマホのせいもある。
今まで柵がなくてもなんとかなったのは人がよかったからなんだろうね…ちょっと悲しい世界。





見える事、手に取って理解出来る事だけを過信する者、想像力を持たない者
介護や面倒から逃げたりする宇宙人系無病息災組の末路は、記事題名の通りを強く望む
己の愚を知るべく、不慮の事態に見舞われ、あらゆる地獄を見るべし