mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

生きてゐる人間の思ひ上がりの醜さ

前記事から続いた


 


Privilege (1967) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p]

イギリスの若い流行歌手スティーブン・ショーター(P・ジョーンズ)は、アメリカ巡業から帰ると、全国民の熱狂的な大歓迎をうけた。彼はいまや、世界中の若人のアイドルである。この爆発的な人気はすべて彼をとりまく連中によって計画された組織的宣伝の成果だった。宣伝担当のアルビン、マネジャーのクロスリー、楽譜出版者のジュリー、音楽監督のフレディ・K、さらに銀行重役のバトラーなどが加わって、スティーブン・ショーター企業会社がスティーブンを教育し、宣伝し、人気を盛り上げて莫大な利益をあげていた。スティーブンの出演する舞台は、若いエネルギーの、はけ口を求める青少年たちの狂態の場となる。そして彼の人気は事業団体をはじめ政府にまで利用される。ともすれば自己を見失いがちなスティーブンの心を理解できるのは、文部省から派遺されて彼の肖像画をかいている女流画家バネッサ(J・シュリンプトン)だけだ。やがて、イギリス国教会までがキリスト教改革運動週間の一環として、スティーブンを舞台に立たせた。信仰を失った英国民に、彼をとおして、信仰心を取り戻させようとしたのだ。スティーブンは大観衆を前に、キリストにすがって罪の許しを乞う歌をうたい、大成功に終った。しかしその後、バネッサと二人きりになったスティーブンは神のようにおだてられ、自己の人格を失ってしまった口惜しさをぶちまけるのだった。二人は急速に親しくなっていった。大会の二週間後。レコード会社のパーティーでの席上、スティーブンは“自分は神ではない。ただの人間だ”と怒りをこめて訴えた。しかし、彼ほどの立場にある者の発言としては許されないことだった。ファンの愛情は一瞬にして憎しみへと変っていった。翌日のテレビは彼を、人気におぼれ、特権ある地位に甘えた、わがままな行動として非難した。そして今後、舞台・テレビへの出演は禁止されたと伝えた。こうして、マスコミの力で人気の絶頂に立ったスティーブンは、同じマスコミの力によって栄光の座から叩き落されたのである。

http://movie.walkerplus.com/mv13779/

この映画にも、♪イェルサレムが使われたね~と備忘録しといて
あ、前記事題名の中にある「蜜の味」「怒れる若者たち」、トニー・リチャードソン監督からも付記しといて




アタシが何故、五輪にまるで興味持たないか、わかった?
「サッカーのW杯にも言えるけど、雑魚を自己満足させる側面が見られる」




2012/7/26(木) 午前 4:34 【感動の夏の反動の夏にならないため】
2013/6/16(日) 午後 3:34 【感動の夏の反動の夏は勘当の夏】
3年前の夏、青いフナ侍がオーストラリアと引き分け、ブラジルW杯出場を決めた夜
お揃いの青いシャツ纏った茶髪金髪の小娘青二才どもがウッキャ~状態
2010年夏、負けてるのに渋谷交差点を混雑させるに腹具合悪くなったパラグアイ戦以来の気分いくない場面
街角の様子を映すニュースを、旧堺東MargaritaのTVで観ながら、哲平ちゃんと二人頭痛起こしたもんだ

それもコレも…
直前に電話予約しながら、「ありゃ、騒げないのか?帰るわ~」
20代後半会社員野郎コンビが、店来といて恥ずかしげもなくドタキャンしやがったせいじゃッ
そないにお祭り騒ぎしたけりゃ、早くからパブリックビューイングでもスポーツバーでも予約しとけぃ
有給取って、埼玉スタジアムまで行かれへんかったのか~
「おねーさん、アカン、もお店つぶれるわ、何とかして~」との嘆きを聞き入れ
青い代表なんかどーでもエエのに、午前2時閉店直前、1時半過ぎまで頑張ったアタシを見習えーーー

…哲平ちゃんともども、「一般市民なんて、祭り騒ぎやりたいだけなんよね」
特にサッカーファンでない、向かいのカレー屋さんが、真剣に観戦し、ミスも指摘していた
本当にジックリ試合観たいなら、小ぶりな空間でも楽しめるはずなので
一人が始めたら右へ倣えの国民性も大きいが
別にサッカーの質はどうでもいいから、出来不出来に関係なく騒げる




ゴールネットに球蹴り込んで得点決めるすら知らない爺さんが、アテネ五輪男子予選当時に実在した
「何かようわからんけど、日本が勝つ、日本は強くて偉い、それで世界は万事OK♪☆」
食文化と帰属意識は刷り込みであり生来のものじゃないがわからない
他者の栄誉に乗っかって、「国を愛し支持するオラ最高だぜ」てなセコイ愛国心もどきに酔う
五輪やW杯に盛り上がる一般国民なんて、そんなもんよ




「すべての宗教はひとつである」のような預言的言葉を残したウィリアム・ブレイクの眼には
工場だけではなく、大英帝国という国家システムとそれを支えるさまざまな出張所が
人間の血と汗を葡萄の汁のように搾り取る「闇のサタンの工場」のごときものに見えていたかも知れない
…スポーツの祭典にも、選手と応援団の間に同じ事言える気がする
メキシコ五輪銀メダル獲得した君原選手に感想を聞いてみたいよ
結婚を機に鮮やかな復活を果たし、4年前の無念晴らした彼だけでしょ、円谷選手に共感出来る者は




直下型大地震とか日本国経済破綻とかの大惨事発生しない限り、56年ぶりの東京五輪が実現する
それなりの成果挙げれば、またまた傷だらけのアイドル誕生するのやら