mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

ところで、緊急連絡係の孤独死を知らせる緊急連絡網は?

昼下がり、固定電話が鳴った
流行らんリサイクルショップの無能な売り込みかと思いつつ
施設入所が複数人いると緊急連絡が怖く、スルー出来ない哀しさよと受話器取り上げたら
ビンゴ★




和歌山病院・重症心身障害児(者)病棟に長年入院していたオッサンが昇天した
これで、ベッド1床、空きが出る
待機者リスト上位組、緊急度次第で順番抜かしが合法だし、色めき立つわな
2007年12月から2008年1月にかけ、4人抜かした敏腕ケアマネもどきの本音を吐いといて




電話は、あゆみの会(親を中心に入院者家族で構成される)連絡網のお願いであった
「お香典は会が出すので、個人では不要との事を、他のご家族さんに伝えて欲しい」
一度切った後にすぐ、ウチの次の家が、その次の家に連絡回すかを、確認入れようと思い
最初の連絡は副会長婆さんからだが、何故か会長爺さん宅に電話を掛けた
運良く自宅にいて、老嫁から取り次がれた会長爺さん
「亡くなった事だけ伝え、香典は言わなくて結構ですよ
家族葬とか身内でひっそり弔うのが普通になって来た時代に、香典などで他家さんに踏み込むのもねぇ
会とは別に、故人と個々で繋がり持つ人なら、会が指示しなくたって包むでしょうし
訃報を聞いた聞かないのスッタモンダ回避のための連絡網です」




んで、連絡網でウチの次に記載される家に掛け、訃報を伝えると
婆さん声が、「あ~、ウチの次の人に掛けてくれる?」
ちょいとゲスパーmathichenの勘が働いたので、快諾し、ウチの次の次に掛けた結果として
3軒連続、不在(3軒目は、留守電)、これまだイイ
4軒目、ウチから始まる連絡網最後の、大阪市周辺の市外局番家が

お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません





小中学校のPTAじゃないから、許す
義務教育終了したら解放されるPTAと違って、あゆみの会に属するは無期限だからね
障害児(者)が昇天する時が、あゆみの会卒業式なのよ
LINEの既読や未読でモメ、仲間外れするような、家族内ですらLINE頼りの小娘青二才連中でなけりゃ
無病息災でアホな親戚に悩まされ、連絡絶ってまで関われない事情あるという方向にしとく




今年49歳迎えるウチのお坊っちゃま、40歳で入院した
施設や病院に入ると、管理行き届き、長生きし過ぎる傾向にある
あゆみの会方面も何十年続くのやら
乳幼児の時期に入院してみ、軽く半世紀を越えるよ
障害児(者)介護はジジババ介護と逆に、介護者が被介護者より年長、それが普通
親でなく、兄姉でも、そーでしょ
親だったら、子供の年齢上がれば上がるほど、自分自身が介護必要な年齢までに老いぼれる
見事なまでの後期高齢者親が、ボケと無縁みたいな元気良さを見ると
子供は自分の手で育てるのが常識世代であり、成年後見を担ってるジジババ親もいるし
「親が子供より先に倒れたり逝ったり、そうなれば、誰が後始末を?」の緊張感からと伝わる




とはいうものの
入院後は知らぬ存ぜぬの家庭が見られる
遠方(入院者は、近畿全土から集まる)、家庭の事情などにより、頻繁に関われないも見られる
何年か前、御坊から和歌山へ向かうきのくに線車内で、ババ親3人組と同席した折
「○○さん?あの家に会費払えの電話入れたら、何かケッタイな雰囲気の家のようやったな」
ババ同士、親仲間の品評会始めたわ




○○さんの興味深い場面、それは、「婆さんが、毎日、病棟を訪れて介護する」
アタシが直接話した時には、「家が近いのよ」と説明していた
その婆さんについて、事実確認した者はいないものの、入院するトモゃんの母親じゃない模様
トモちゃんに慕われ、婆さんとは相思相愛のため、退職後も世話する元看護婦らしい
トモちゃんを何くれとなく世話する立ち居振る舞いや手捌きを観察すると、確かに玄人級である
トモちゃん家族は健在ながら、親より馴染んだ看護婦がトモちゃんの絶対的信頼を得てるのかね?




ジジババ親は大半















右側画像、病室入り口扉のガラスに映る爺さんと同じだろうよ




流産食い止める薬が仇となり、先天性の障害を負って産まれた娘
爺さんは奥さんと一緒に、20年間、自宅で娘の介護した
奥さんの無理利かなくなりつつの時点で、施設を探し、それから何十年?
「高いカネかかるけどな、娘がもお喜ぶよって~♪」
毎週、面会に訪れ、子守歌を披露する
大阪市内から2時間半以上要する長距離のため、道中よほどヒマなんでしょ
帰りの車中、一度、アタシを同席に誘い、飲め♪食え☆
「アンタ今晩時間あるんやったら、このまま大阪市内へ出て、ワシと飲みに行けへんか」とまで
日頃は、奥さんと一緒に、娘介護時代には出来なかったハワイ旅行に出かけたり
しかも、常に赤ら顔とは、どんだけ元気な爺さんなんだ!?




いや元気でヨカッタと思うよ
自宅でやれる所まで、親の責任を果たした
親が遊んでいいのは、育児現役中は子供優先の原則を守った上で生まれた自由時間に
それすら許されなかった
自分自身と奥さんの介護要るという意味での老後が心配にせよ
遅ればせながらも骨休めを思う存分楽しむ権利許される




ホント、あくまで一部だが、ジジババ介護に悲鳴上げる連中に見習わせたいよ
ぶっちゃけ
「45歳とか55歳まで、思い通りじゃなくても自分の人生歩めたの、誰のおかげ様?
親の生活介助必要になったくらいで、福祉わかったつもり、悲劇の主人公気取り、見苦しいわ!」
介護デビュー前の育児世代には
「子供って熱あると保育所に預けられず、大変だよね
ところで、今日は元気な子供が、明日には障害児デビューしたら、夫婦揃って外での仕事行ける?
共稼ぎ続ける場合にも、それが適う環境を整えてからの話だ
そんな簡単な事知らないのであれば、いくら高収入稼ぎ出そうと、有事には赤ん坊以上に泣き喚くだけよ
いくら泣き喚いたって、ジジババの援軍得られるとして、仕事を盾に責任逃れは許されないを肝に銘じとけ」




さて、宵の口辺りに、昼間連絡取れなかったジジババ親に電話入れるか
「どうしても連絡取れない家、それは深追いしなくて結構ですよ」
会長爺さんの言う通りだけど、再挑戦くらいしとかないとね
やる事やっとかないとね、やる事やらないでグルメ旅連中と同じの穴のムジナに堕落しちゃうもん