mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

辛抱という深謀遠慮がもたらす美味い話

よく足を運ぶ某所へのコメントとして

実親だろうと重大な理由で絶縁したい子供が多くいる
つまり、長年暮らした血族同士でさえ上手く行くと限らないので
配偶者の血族に過ぎない姻族ならもっと多いでしょう

実子の介護義務は強制じゃないですよ
子供が遠方に住んでる場合、親が倒れたり生活保護申請したりの時
地元の役所から支援の連絡来ますが、意思確認です
役所が越権行為して話こじれる事ありますが
一応、ようやく離れた毒家族など明確な理由示せば拒否出来ます

それでも、同居継続がマイナスなのに家出られない事情抱えるような人が
姻族との折り合いつける努力せず、単にワガママな嫁などを見れば
姻族関係終了は不公平な制度に映ると思います





『姻族関係終了届』
配偶者の死後、配偶者の血族との縁を切りたい場合に提出すると、簡単に縁が切れる
相手の了解などは不要、本人の意思だけで自由に決定する事が出来る




ブログ記事には
「血族との縁が切れるという事は、介護義務もなくなるという事になりますね
勿論、親の介護の義務は実子が基本ですから、他に兄弟が居るならば
夫に先立たれた嫁に義理親を介護する義務はないも同然ですけどね」
介護義務者というのは正式には法律に無く、正しくは、扶養義務者であり
介護労働の義務は無いけれど、介護が必要になった親族の扶養の義務は在ると民法で定められている
管理人さん自身は、旦那さんのお義母さんを毎週通い介護してるもあって
「もし旦那が親より先に亡くなったら、私もその届提出した~い」「私はその届を提出しました」
といった、介護未経験である世俗のオナゴどもの声に、ちょっと驚かれたそうな
mathichenさんへの返信にも
「お嫁さん側だけに決定権のある姻族関係終了って、なんだかやっぱり不公平な気がしますね
世間では姑を嫌う嫁は多いですが
我慢しているのは嫁だけではなくて、姑だって我慢しているのかも知れませんからね




「オンナの敵はオンナ。友情酌み交わすのは永遠に不可能」、嫁と姑の関係の基本である
駄菓子歌詞だ、旦那の存命中、孫守りだ何だにBBAを利用したタイプの嫁の場合、因業極まると言えよう
良い嫁と悪い姑いれば、悪い嫁と良い姑いるし、嫁と姑どちらも悪い、あるいは、どちらも悪くないも見られる
姻族関係終了届は、面倒嫌いで権利意識だけ一丁前の現代オナゴを増長させる側面持つんでないかい?
舅姑介護免れた所で、自分の意志で実家に帰れば、パパンとママンの介護地獄免れるまでは許されない
なのに、旦那死んだら即行婚家と縁切りなんて、遺産貰ったってんなら余計、女の浅はかさに反吐が出るよ




【巡り合うためには、藍より青く澄んだ信心】(2015年9月5日)
「母子家庭の兄弟が成長後、それぞれ嫁を娶った
弟が急死した事で、母親と兄がアホな提案をした
兄夫婦は兄の男性不妊原因による小梨夫婦なのに、兄嫁を離縁して弟嫁を貰うとぬかしやがる
弟には息子が一人、つまり母親から見ると、兄が種無しのため唯一の孫を、『跡取りだから』繋ぎ止めたい
兄は兄で、甥は両親揃った成育環境に育つがベストを盾に、若くて綺麗な弟嫁に執心する(以下省略)」
他にも、膿家が悪質な手口を用い、後家さんを拘束する事が考えられる
世の中には話し合い出来ない相手いるため、合意要らずの姻族関係終了届にも利点大きい
姻族関係終了の制度はあっていいし、存続させるべきだ




しかしながら、「ジジババから見れば、嫁は他人だが、その子供は血族である」観点に立つと
後家さんが婚家を離れるのはいいとして
実家へと戻ったり再婚したりに当たり、元婚家とは完全縁切りを選べば
まともなジジババが、ワガママ後家さんのせいで、息子の忘れ形見である孫ちゃんに会えなくなる理不尽かもよ
ウチの隣家爺さんが男寡だけど、そのババ親が、娘亡くした嫁親に孫会わせなかったを思い出したわ
実家依存症とか永遠の小娘嫁はびこる時代に、配偶者の一方的な権利いうのはやっぱスッキリしないよ





土師の時代が終わりに近づいた、紀元前1030~1010年の、古代パレスチナ周辺
カナン一帯を襲った飢饉のため、ユダヤベツレヘムに住んでいたエリメレク一家は、モアブに移住した
エリメレクの家族構成は、夫エリメレク、妻ナオミ、長男マフロン、次男キルヨンの4人
大黒柱エリメレクが亡くなった後も、モアブでの生活は続き、息子たちは現地の娘を娶った
兄嫁はルツ、弟嫁はオルパ
息子たちが結婚して10年間、モアブの地で皆仲良く暮らしていたが、息子たちも亡くなってしまう
母ナオミにすれば、異郷でとうとう一人ぼっちの寄る辺無い身
故郷ベツレヘムに戻る決心を固め、嫁たちには現地にある実家に帰るよう強く説得した
ナオミが超優良姑だった証拠に、嫁たちは「トメさん、我々も一緒に行く」と主張した
「嫁子ちゃんたちが亭主とBBAに良くしてくれた事で十分よ。娘同然のアナタ方の再婚と幸福を願ってるわ」
ナオミは改めて説得し、オルパは、渋々同意して実家に帰って行った
ルツはというと、説得に応じず、キッパリ言い放った
「貴女の行かれる所へワタクシも行き、貴女の住まわれる所にワタクシも住みます
貴女の民はワタクシの民、貴女の神はワタクシの神です」
この時すでにルツは、ナオミの神を真の信仰として受け入れていたわけね

嫁に押し切られた格好のナオミが已む無くルツを連れてベツレヘム帰還した頃
ベツレヘムでは、4月上旬を迎え、大麦の刈り入れ時が始まった
「貧しい人や在留異国人のために、畑に落ちた麦の穂を畑の持ち主は集めてはならない」
このモーゼ律法が、貧しい在留異国人であるルツに使える
ただし特権行使には、謙虚さが必要であるばかりか、自尊心を捨てる勇気が求められる
ナオミはルツに特権行使を求めなかったが、自分の意志で移住した嫁だ、ルツ自ら進んで畑へ向かった
ルツは他の貧しい人々を見習い、麦を刈る人たちの後たちについて落ち穂を拾っていた
そこへ、ルツが落ち穂を拾わせて貰う畑の持ち主ボアズがやって来て、ルツを目にする
ボアズは裕福でありながら、貧しい人や弱者を労わる心優しい人であった
姑の故郷までやって来た心清い異邦人嫁の噂を聞いており、すっかり感心していた
ボアズはルツに水や食物を与えた
さらに、雇い人たちには、ルツのため束からわざと穂を抜き落とし、拾い集めやすくしておけと指示を出した

ボアズの寛大な計らいにより、ルツは大収穫を家に持ち帰る事が出来た
ルツがナオミの縁続きであるボアズの畑に行っていたを知り、ナオミは驚く
ボアズがナオミにとって、請戻しの権利を有する人物である
「これは、神のお恵みだ」と深く感謝し、数日後、ルツならボアズの良い嫁になると確信
ルツを自分自身の代わりに請戻させるため、ある作戦をルツに授け、ルツはその指示に従った
小綺麗に身繕いしたルツが、ボアズの就寝時間に、彼の裾をまくり上げ、そこに寝る
早い話、夜這いですがね、これは当時、結婚の申し込みであったから、不純な想像した奴全員罰当たり!
逆プロポーズにボアズは驚いたものの、正直、とても嬉しかった
まだ年若いルツがその気になれば、同世代イケメン獲得楽勝にも拘らず、中年のおっさんを選んだ事
ルツが信仰深く、律法に従い、彼女自身と彼女の愛するエリメレク一族への保護を願う、思慮深さを持つ事
町の人々がルツに好意を抱いている事
据え膳食わぬは男の恥、是非とも嫁に貰いたいとボアズは願う
ナオミが考えるような最も近い親戚に当たらないため、請戻しの権利を持つ者に交渉する
町の長老10人を証人に立て、ナオミの土地を購入する意思を確かめた
権利者は土地購入には興味あるが、同時に嫁娶らなければならないのであれば無理と答えた
権利者は、ボアズがナオミの土地を購入し、ルツを娶りなさいと勧め、ボアズに異存無しで取引成立
町の長老たちが取引の証人となり、ボアズはめでたくルツを嫁に迎え入れた

若後家さんが、姑への愛と忠誠により、新しい旦那そして子供を手に入れる幸福が叶った
ルツから生まれたオベデは、エッサイをもうけ、このエッサイから後にユダヤ全土を治めるダビデ王が誕生
ダビデ王いうたらその末裔が、イエスである
ルツは異邦人ながらも、イスラエル人の神に付き従い、メシヤ(救世主)の先祖となった
神は、不遇な老女ナオミを、真の神を信じたルツが慰め、寛大なボアズを用いてルツを祝福した
信仰誓う者ならば、神が、人種、国籍、性差を超越する存在の証明と言える
ルツの生まれ育ったモアブの地のルーツを辿れば、神の寛大さが知れよう
背徳の限りを尽くしたソドムとゴモラ滅亡の際、神のお導きにより山の洞窟へ逃げ込んだロトと娘二人
「こんな山中じゃ、行かず後家だわ。でも子供欲しいね。そーだ、お父ちゃんを酔わせて…」
娘たちは男の子を一人ずつもうけ、長女の息子が、モアブ人の祖となった
と、由緒正しいといえば正しい、正しくないといえば正しくない、世俗の評判芳しくなかったモアブ人
そんな彼らも心清ければ祝福受ける権利保証するとは、やっぱ神さんアンタが一番偉いわ~




【巡り合うためには、藍より青く澄んだ信心】に書いた、旧約聖書のルツ記再登場ね




ナオミが超優良姑だったと思うが、モアブでの同居中、嫁たちと全く波風立たなかったの?




長く接してると、元は赤の他人だ、モメゴト起きたって不思議じゃないよね
同胞相手ですら折り合い付けるは難しい、異邦人相手なら無問題なんて神業に近い
「郷に入っては郷に従え」「異郷では、息子たちが同郷出身嫁見つけるのが困難」、現実的な問題あるとはいえ
由緒正しいといえば正しい、正しくないといえば正しくない、世俗の評判芳しくなかったモアブ人の地で
ルツがナオミの神を真の信仰と受け入れたのが何時か不明だが、嫁入り時に改宗と仮定しても
信仰深いナオミがよくま~モアブ人嫁を認めて受け入れたもんだと感心する
オルパはルツほど信仰に筋金入らなかったから、姑の説得に負け、実家に帰っちゃったんだろうけど
亭主死んでしまえば何の義理も無い姑に、「トメさん、我々も一緒に行く」と主張したのは
嫁たちいずれとも、姑を自分たちの母親と受け入れ、誠心誠意尽くしたからでしょね
それには、まず、姑側の懐深さが重要ポイントとなる
イビリ倒した嫁に介護して貰おうという姑が、姻族関係終了届をウマ~と見る嫁と同じくらいアホの証明よ




姑を説得する格好でベツレヘム移住したルツとて、全く不安持ってなかったと言えるか?




「実家に帰って、必ず再婚出来る保証無い。ただし、自分の地元という安心感は確保される」
モアブの女にも三界は無いかどうか知らんが、ひょっとすると、家に帰れない事情も考えられる
ナオミ自身、金満未亡人じゃあるまい、故郷での生活に不安感じる
ルツがいくら信仰深く、ナオミを母親として受け入れようと
若い娘が、自分のためのみならず、しがない老女のために、自尊心を捨て畑仕事など酷な話だ
故郷には二度と帰れないであろう未知の遠隔地行くよりゃ、地元に残るのが安心よ
それでもルツが不退転の決意を持って旅立ったのは
「血縁とか同国人とかを頼りに出来ない相手と築く信頼関係ほど、強固な関係は無い
亡き旦那が良い旦那であったら、出来る男を産み育ててくれた姑に感謝せよ」
信仰抜きに、我欲にガツガツしない歩み寄りの精神を持ち、若くして人間出来ていたからよ




ルツなら、「お義母さん、娘同然のワタクシから生まれた子供だったら、お義母さんの孫ちゃんですよ♪」
ナオミの権利請戻した上に、実孫いないナオミにオベデ抱かせてお祖母ちゃんの権利もあげたんじゃないかい
「旦那さん死んじゃったけど、その後もトメさんに尽くした
トメさんが困っていれば、何か希望持っていれば、助けたり叶えたりしてあげたい
大地主さんを新しい旦那さんにしなさい?トメさんの推薦に絶対間違いないもん、喜んで嫁に行く!
再婚したら幸福になれた、御礼しなけりゃならない
今度はトメさんが幸福になる番でしょ」
…泣けて来るわ…




ちょいと文部科学省、ルツ記を学校教科書に取り入れ、オナゴ締め上げるのが、厚生労働省に役立つかもよ
介護担い手不足は施設だけでなく在宅でも深刻だ
姻族関係終了の制度利用者減らすのが、在宅介護絶賛推奨に適ってると思うぞぉ