mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

Who knows ? People's eye knows.(誰が知っている?人々の目が知っている)



蝶の採集が趣味の孤独な銀行員、フレディー
ある日、内気な彼はクジで手に入れた大金で、地下室のある大きな古い離れの一軒家を購入する
前から気に入っていた美術大学に通う女性ミランダを誘拐し、地下室に監禁する




結末はジョン・ファウルズ原作ともに、ミランダは死を迎える
日記を遺しており
「時々深い絶望感にとらえられる
私がまだ生きている事を知っている人は一人もいない
今頃はもう死んだものと思われ、死者の数に入れられているかもしれない」
日記はフレディーが処分してしまい、死の証明すら叶わなくなった





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『宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作』(高沢皓司・新潮文庫
http://alkali.gooside.com/books/albk0318.html
第14章【生存の証明】
監視下に置かれる外国人の北朝鮮での生活環境では、外出機会はごく限られる
外貨商店での買い物にさえ、監視の目が行き届いている
しかし指導員の目にも隙は生まれ、外国人観光客に黙ってサッと手渡すくらいの可能性はある
消印と切手から見てポーランド人であろう相手が誠実に投函してくれた
一切の手がかりも無く生死も不明のままだった欧州からの失踪者たちが、どうやら生きているらしい
北朝鮮という未知に近い国からいきなり消息知らせる手紙に、日本の家族たちは戸惑うも、安堵は得た
しかし一瞬の安堵であり、帰国する見込みがまるで感じられず深刻な不安の日々が始まるが
手紙を送った側にすれば、生存を証明する滅多に無い機会が訪れ、一か八か賭けであり、切実である
一人がある日、招待所から忽然と姿を消した
残された者たちは、消えた一人の行く末を、自分の身に重ね合わせたのだろう
いつ自分たちも、どこかに連れて行かれたまま行方不明になる日が来るかも知れないという危機感に襲われる
家族や友人は今でも、自分たちが欧州から失踪したのだと思っているに違いない
もしそうなれば、まさかの北朝鮮に連れて来られた事実すら誰にも明かされないままとなってしまう
淵の無い寂寥感、自分の存在すら溶解してしまいかねない深い絶望
敢えて危険を冒してまでも、生存証明する手紙を書かせた本当の動機と考えられる




…枕部分だけで長くなって申し訳だけど、昨日、介護カテ巡り中に浮かんだ事の備忘録よ
何でまた、介護カテ巡り中に?

 


介護施設でのブラックな事件があまりにも多いので、真面目な施設が気の毒になる
人員ギリギリで回してる所なんて、職員が介護して欲しいくらいの激務と思う
もっとも在宅組から見ると、手薄な施設環境でさえパラダイスに映るかもとも
施設は在宅と違い、全くの孤軍奮闘じゃないんだもの
在宅組にも同居者や親族の協力体制整っている家庭も少なくないが
横関係である兄弟姉妹は大抵、他人の始まりとあって、押し付け合いや丸投げしたり
親戚類は火の粉を避け、一人っ子が両親介護していようと知らんぷりしたり
血縁:「巡り合わせで、プラス要素絶対保証無し」
他人:「信頼関係が大前提」
遠くの親戚より近くの他人の根拠が実演されるのが世の常とはいうものの
介護人がどのような状況に置かれるか見ずにいるくせに
ジジババに非常事態起きれば、それが不可抗力の事故であろうと、介護人を悪者にするなど
理不尽なケース多過ぎるから胸糞なのよ




在宅介護は、家庭という、他者から閉ざされた世界だけに、非常事態発見手遅れになりやすい
身内でも行政でも、介護に直接手を出さずとも、推移を見守る複数の目が早急に求められよう




当記事投稿カテが、『おひとりさま』の理由

こんばんは

ある男性タレントが実父の言葉として
「若い時期にはカネ稼ぐ以上に、友だち作っておけ。年取った時の財産になる」
現実には、各々事情から頻繁な交流難しくなります
一人でもたまに連絡し合うなら良し、持ち駒多くしておけという意味でしょうね

年々交流少なくなるトシヨリの場合、子供いないと、孤独死発見手遅れあるはず
年齢関係なく、誰か一人でも電話くれるうちが花ですよ
そこがわからないから
親始め身内の介護にぶつかれば、社会と縁が切れ、無縁仏の恐れあるのに
生涯おひとり様OKと言える若年層増えたのでしょう





生涯おひとり様OKという若年層について、相手さんは
「現在の自分しか見ていない、窮屈ではなく楽しければいい、と
老後の寂しい自分を想像する事が出来ないのかも知れませんね」




おひとり様OK層だけじゃない
アタシゃ虫唾走るほど大っ嫌いな、シンママと横文字で自己紹介するような連中もだ
改めて書いとくと、納得行く事情が認められれば、子持ち離婚がダメとは言わない
女手一つでの力量を買う企業増えたを絶賛し、「主婦でなくたって生きられるわ」と言うシンママのように
アナタ、そして可愛い子供の老後を、本気で考えた事無いから言えるんだろタイプに虫唾走る
ファミリーサポートと美化した言葉で親を頼り切ったら恩返し義務を課されるが
必ずや破綻する介護保険が破綻した近い将来に介護デビューする世代であれば
自分が仕事しなけりゃ食えないシンママに背負い切れるのかね
親の介護問題避けられたとて、誰がアナタの介護してくれる?
子供も自分の生活で精一杯の時代に、女手一つで育て上げた恩を売る気か?
まァ恐らく、何やかんや言うても、子供がママを背負う羽目に陥るんだろうけど
家庭環境によっては子供が地獄過ぎるの、わかってる?
「私にいざという時、子供の頼れる場所が奪われ、子供が根無し草となってしまった…」
夫と離婚でなく死別した女性ですら、実家無く、婚家から切り捨てられたせいで、厳しい人いるんだよ
ったく、出来ないのにデキると勘違いさせるゆとり教育受けたのかみたいな永遠の小娘ども撲滅すべく
「男女それぞれの天分と領分をわきまえさせてこそ、真の女性権利向上に繋がる
育児は男女共同作業の大原則に則った法的差別化を施行せよ
どんなに不利な状況をも切り抜ける才に恵まれる者だけが福利厚生受けられるようにしてくれ」
と言いたい




上段、おひとりさま万歳組にも当てはまる部分多いの、わかるわな?
連れ合いも子供も無いおひとりさまの方が、社会と完全無縁の恐怖大きい
人間皆が皆、自分の家庭持てるものじゃないけどね
不利な状況を見据えた上での入念な人生計画に基づかない独身人生ならば
四の五の並べず、成功するかはさておき、パートナー探しに努力しろよ
努力したくたって許されない者から見たら、飽食小皇帝としか映らないクズ揃いと断言してやるわ
まずは、自分もやがては日常の行動すら危うくなるジジババと化すを想像してみよ
「カネはたんまり持つかもしれないが、介護を人手に頼もうと思うと、アッという間に素寒貧一直線!
最期の最後には人を雇えず、行政も頼れず、汚部屋に腐乱死体発見がオチ」
という具合にね




記事題名は、Who knows ? God knows.(誰が知ろうぞ?神のみぞ知る)をヒネった
神さん一人がおひとりさまの最期を見届けたって、人間の目に触れなけりゃ、やっぱ野垂れ死にじゃん