mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

人生行路の光明を教えて~

昨日の夜、デーテ叔母さんについて考察した
アルプスの少女ハイジ’に登場する、ハイジを無理やりフランクフルトへ連れてった憎まれ役をね




本当に、憎まれ役か?
違いますね
ハイジを救う神と言える




もしもハイジが一度もアルムの山を降りなければ、どんな将来を送ったか考えてみなされ
トシヨリっ子は三文安という
ジジババがしっかり躾出来れば問題無いが、世のジジババ大半は孫甘やかすのが仕事である
ハイジを学校に行かせない、そもそもデルフリ村へ行くを嫌がる祖父さん、あれ虐待やろと思いますが???
デーテ叔母さんが3年後、クララの遊び相手条件には厳しいハイジを強引に連れて行った背景には
姪を然るべき場所でちゃんとした教育与えたいを常々考えていたのが知れるし
ハイジとの縁がきっかけで、ゼーゼマン家の外の世界を知ったクララが立った♪
結果的に、おんじも亡くした際のハイジが路頭に迷わぬ後見先確保と、皆が万々歳☆
ちゃいますかね




デーテ叔母さんは、ハイジの母親の妹
叔母さんといっても、まだ30歳になるかならない若さと思う
姉夫婦が亡くなり、孤児となった幼い姪を引き取ったものの、働かないと生活出来ない
自身の生活と姪養育のため働きに出るには、姪を他人に預けるわけだが、預け先への報酬も馬鹿にならない
ウルゼルお婆さんの下から、疎遠であったアルムおんじの下へ預けたのは
条件良い職場に移るためにはやむを得ず、また孫養育なら無料の算段であろうが
同時に、「自分ばっかり貧乏クジ引く」への怒り爆発であった
デーテ叔母さんにはデーテ叔母さんの人生守る権利が認められる
アニメ第1話、おんじに悪態ついて、ハイジを半ば捨てる格好で去ったのも、十二分に理解し得る




ところで、ハイジの物語に登場するオバハンといえばもう一人、ロッテンマイヤーさんがいる
有産階級当主から留守と病弱なお嬢様を任されるだけの才媛
髪を引っつめ、地味な服を纏い、「Adelheid!」と洗礼名に拘る、眼鏡おばさん姿は一見、鬼婆
しかしよーく見ると、案外若いと知れる外見ですわな
物語後日談によれば、クララ主治医、ナイスミドルのお医者様に惚れちゃうとか、オンナ現役だしね
40歳は越えない、30代半ばと見る




女中奉公が関の山であるデーテ叔母さんと、家政婦長のロッテンマイヤーさんでは、格が違い過ぎる
それでもこの二人が、19世紀に生きる独身女性を表す好例と思うの、mathichenさんだけ?








‘ファイアーライト’(1997年)
女性が自由に職を選べなかった時代の1837年
英国を訪れたエリザベスは父の背負った多額の借金を返済するために、ある地主の男性の面接を受けた
仕事の内容は、その男性チャールズの子供を妻の代わりに出産するというもの
出産から7年が過ぎ、エリザベスはその間ずっと子供の事を気にかけていた
エリザベスは調査の結果チャールズの事を突き止め、住み込みの家庭教師として彼の家に入る
娘ルイザは過保護なチャールズに甘やかされて育った
チャールズの妻エイミーは落馬事故で寝たきりで、ルイザは薄々、エイミーが実母でないを知っていた背景から
大人を試すような非常にわがままな子供になっていた
チャールズはエリザベスに子供と会わない約束だと話すが
後任の家庭教師とエリザベスの働き口が見つかるまで1ヶ月間は、彼女がルイザの躾を担当する事になった
エリザベスは、自分の思い通りにならないと気に入らない性格のルイザに敢えて厳しく接し
チャールズがいなくなった後も自立して生きていけるように躾け直そうとする
チャールズはそんな彼女の躾を見てルイザに優しく接するよう伝えるが
逆に甘やかす事と愛情は別物だと言い返され、チャールズ以外にはエリザベスは好評となり
ルイザが反発する中でエリザベスは愛情を持ってルイザ覚醒させるべく躾け続けて行く…




この映画を引用した理由
「エリザベスが家庭教師、要するに雇い人であるが故に、生意気極まる態度取るルイザに
『そうよ、家庭教師よ。そうしなければ、生きられないからよ。ルイザあなただって、いつそうなるか?』
いまは裕福だが、妻にも母にもなれない出来事が起きたら?
エリザベス自身は最後ルイザの母として迎えられる人生も、何がきっかけで、ルイザの人生破滅するか?」




デーテ叔母さんとロッテンマイヤーさんが、それなりの家庭婦人に収まる人生掴めるかは不明
先行き見えないおひとり様人生はお先真っ暗、これは21世紀に通じる
そういう意味では、保険として、女性の高等教育は重要なんですよね




もっとも、以上は、男女がそれぞれ自分の領分わきまえる前提での話




ニッポンには本当、戦後の似非民主主義のせいで、糞生意気な小娘増えました
旧帝出身でも正社員歴少ない派遣なら、高卒後20年叩き上げの信頼と実績上司の下で働くのは当然なのに
あーだこーだ文句並べる、所詮は行かず後家ほとんど決定軍が実在するという
紙切れ上の学歴は、特に女性の場合はなまじっか権利意識高い現代だと、何様よ?までに思い上がらせるだけ
男女共通の人権以外、女に男と同等の権利与えてはならんよーな
この際、女性の高等教育は思いっ切り、後退させませんか?
いや待った、男にもピンキリだ
男に男の領分と責任意識持たせるためにも、男女とも厳しく教育改革どーざんしょ?
高校までは、誰でも無料か安価に受けられる公立校での義務教育に変更
私立は本来の、上流階級限定国家エリート養成所の他に必要ならば、アホの子の行く底辺校の二極化
庶民はカネ積んでも入れん雲の上の世界へ
ちなみに、イェール大学裏口出入りしたブッシュJr.や、安倍ちゃんみたいな極楽トン坊は、底辺校へ行かせろ
とにかく高卒時点で篩にかけまくり、天才級以外は専門学校に留めて、それぞれの領分と責任を叩き込む
…無理な相談ですかね~




後編に当たる記事へと続く