mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

迷宮の扉を封印する勇気

昨夜、滋賀県に震度4の地震発生したの、mathichenさんが♪ジークフリート聴いたせい?
年末年始に物騒な話、バタバタ忙しい世俗の皆様にすればハタ迷惑だから、気になるわ
今年の仕事納めが26日と例年より早く、亭主族にはさぞかし大変じゃないかしらん
実家依存症嫁が9連休を取り、亭主実家に年始行かないだと、嫁vs姑の闘いが激化と思うもんでさ




さよう、アタシの年末は例年通り、世俗のバタバタを火事場見物するほどお暇である
当記事も、刺激少ない今日この頃を憂い、若年性ボケ防止すべく頭の体操よ










年越し蕎麦が、今年も30日に届くのが怖い
あるストレスの一端を担ってるんだけどね、今年はもっと大変なのよぉ
蕎麦自身に罪は無く、モッタイナイオバケ怖いから、スルツル頂くものの
世帯主ジジィ勘当したため、アタシが礼及び状況説明せなアカンのが頭イタタタ…




蕎麦を送って来るのは、ジジィの義姉さん、とうの昔に昇天した長男の嫁
義弟が勘当された事、まだ知らないでいる。知れば、3人も健在である小姑どもと一緒にビビるであろう
知った所で、高知のド田舎から何時間もかけて飛んで来られない高齢だけどね




上段、何か変だ?ジジィだけ何故、大阪にいるの??実家からも勘当されたわけ???
1行で書くと、「大阪が、実家。高知は、生家」
生家の末っ子が、生後すぐ養子に出されたのよ
アタシゃ、高知は未踏の地。実の祖母さんの声を電話で聴いた事ある以外、何も知らんに等しい
2週間前までは




2週間前、頭丸めた坊さんアレルギーながら野暮用あるため、チャリで10分の寺へ
寺から数分の場所に、ジジィ勘当先がある。寺出た後、ちょいとジジィの様子を見に寄った
適当に愚痴を聞き流してやり、さて帰ろかと立ちかけると、「ONの事、知っとるか」
ON、王&長嶋に非ず。ジジィ生家を指す
急に、何を言い出す気か?時間は売るほどあるので聞いてやった結果




「ウチは、犬神家の一族か。いっぺん聞いただけでは混乱するっちゅうねん」

「暇やろ。横溝ミステリー必須アイテムの家系図を宿題に出したる」





ジジィが話を切り出したきっかけ、ひい祖母さんの素性であった
ひい祖母さん、1966年旧成人の日つまり1月15日に昇天し、来年、五十回忌を迎える
ちなみに、元料理番ババァが市内の実家へ里帰り出産中、毎日、「産まれたか。まだか」の電話攻撃したそうな
執念実らず、出産予定日にお呼びかかったというが、そんでヨカッタんじゃないの?
2月1日に存命していれば、期待していた男子でなく女子に落胆し、寝込み、就寝中に…よりゃマシじゃん




話を戻すと、ひ孫は当然、ひい祖母さんを知らない
写真撮られると魂抜かれる世代であり、肖像画すら残しとらんし、どんな顔かも知らない
ウチはどっちかいえば女系なので、ジジィに、「ひい祖母さんも、家付き娘やったんかい?」
「いや、嫁やった。ひい祖父さんの後妻さんやった」
先妻さんは数人の子供残して亡くなり、ひい祖父さんにすれば、家政婦兼継母求む格好の再婚という
ひい祖母さんにも何人か子供産まれ、大勢の異母きょうだいが出来上がった
もっとも平均寿命が長くない大正から昭和にかけての頃とあって、成長したのは半分
ひい祖母さんから見れば継娘に当たる次女が、商家の跡取り娘となった




この跡取り娘が


丁稚であった祖父さんを婿養子に迎えたの
身分違いではあるものの、従兄妹婚ならば、縁続きであり不釣り合いじゃない
祖父さんはロナウジーニョ的風貌に相応しい遊び人で、大店を没落させちゃったが
根は優しく、基本はカカア天下に服従する、亭主の鑑でもあったから、ま、大目に見よう
恐ろしくて書けない最期も、宿命だったと草葉の陰で達観のはず




それはともかく、祖父さんと祖母さんに関して、ジジィは、「本人らは嫌やったろ」
祖母さんの性格上、実子による跡取りの考えは、ひい祖母さんに無かったよう
何らかの繋がり持つON家からカネ契約による養子迎えた所を見ると、計画的な財産分散阻止結婚でもあった
王侯貴族が政治権力や外交、財産を守るため、身内で結婚繰り返す
洋の東西問わず見られ、一般市民でも富裕層にはそう珍しくないよね
迎えた養子が現在、どう見ても発達障害には溜め息ついて置き
さらに血を濃くしなかったのは正解だった




と思ってたら、ジジィが2週間前、思わぬ追加情報を出してきおった
「ひい祖母さん、ONから嫁入りしたんや」
ON、ジジィの生家から嫁入りした、これすなわち…
「ひい祖母さんと祖母さんは、生さぬ仲。しかし、ひい祖母さんと孫のアンタには、血縁関係あったんかい?」
「そういうこっちゃ」
…いつ頃か忘れたけど、ジジィは昔、アタシの顔が「ひい祖母さんに似とるわ」
ジジィが養子を知ってるだけに、何故似てるか不思議でならない
要するに、長年の謎が解ける瞬間を迎えたわけよ




以前聞いた話によれば、大叔母さんも従兄妹婚し、他にも血の濃いカップルいた模様




縁続きで一番コケた話は、数軒隣にいたババAの素性か
ババAは自営業を畳んだ後、頭半分が別世界ながらも株式の鉄人という猛者
そのババAが、2007年秋口、ババBと立ち話中のアタシの前に現れた時
それまで気づかなかったけど、改めて見ると、顔が…思わずゾッとした
「おいジジィ、ババAな、縁続きと思うけど、あれ何者やねん?」
「祖父さんの姪や」
「祖父さんの姪?ほな、アンタから見て、かなり年長の従姉やんけ」
「そういうこっちゃ」




ジジィの話した相関関係はもっとあるが、ホント、血縁と地縁が入り乱れ、金田一さんですら推理に悩みそう
以下の感じよ




【天使も許さぬ絆であるが故に】(2013/09/04 19:26 ウェブリ休憩所)

あくまでド素人考えながらを前置きして




三親等以内の、血の濃い組み合わせから子供生まれると?
遺伝的リスク大きいにしても、100%劣性遺伝と限らんでしょ
相手の意思を無視した暴力的な性関係などは別にして
近親婚の繰り返しが血の濃さを深める、そちらが深刻に見える




『ハプスブルク家における近親婚』
結婚生活とフェリペ2世の家族
・マリア・マヌエラとの子供
ドン・カルロス(1545年 - 1568年)
エリザベート・ド・ヴァロワとの子供
イサベル・クララ・エウヘニア(1566年 - 1633年) - オーストリア大公アルブレヒト
カタリーナ・ミカエラ(1567年 - 1597年) - サヴォイア公カルロ・エマヌエーレ1世妃
・アナ・デ・アウストリアとの子供
フェルナンド(1571年 - 1578年)
カルロス・ロレンソ(1573年 - 1575年)
ディエゴ・フェリックス(1575年 - 1582年)
フェリペ3世(1578年 - 1621年) - スペイン・ナポリシチリアポルトガル
マリア(1580年 - 1583年)
Wikipedia:『フェリペ2世 (スペイン王)』より引用 )




フェリペ2世が、スペイン・ハプスブルク家の明暗分けたと思う
正確に書けば、「エリザベートに男子生まれなかったのが分岐点」
恐ろしか血まみれメアリー姉さん女房を勘定に入れなければ
エリザベートだけが、夫と血縁関係持たない王妃だ
男子のみ王位継承の下では、痛恨の極みね
( * メアリー姉さんも、血縁あるにはあった
彼女の母キャサリン・オブ・アラゴン=彼の大叔母
けどさ、メアリーを王妃の勘定に入れなくていいでしょ
彼女は彼にベタ惚れ、一方、彼は怖がってた
彼女の凶暴さに恐れをなし、彼が英国逃げ出した気持ちわかるぞ
子供生まれず、いろんな意味で助かったね~)




フェリペにもう一度、近親婚でない機会あったの、皆様ご存知?
エリザベートの早世後、パリから打診あったの
元お姑さんであるカトリーヌ・ド・メディシス
「当家には他にも娘がございますのよ。元息子や、如何でしょ?」
フェリペとエリザベートとの夫婦仲は良かったながらも
中年夫は、幼妻の弱点、蒲柳の質に苦労していたので
「ヴァロワ家の娘、皆体質変わらんやろ。もおエエわ」と断り
オーストリアの宗家から姪に当たるアナを迎えた




惜しいことしたが気がする
カトリーヌの推すヴァロワ家の娘、エリザベートの妹って
当時15歳の若さにあった、マルグリット・ド・ヴァロワだもん




激化するカトリックユグノーの宗教対立を解消するため
ユグノーの指導者であるナバラ女王ジャンヌ・ダルブレの息子アンリ
彼との政略結婚させられるも、子供はなく
彼女の死で、ヴァロワ家の血統は庶流を除いて完全に絶えたが
さて、不妊であったのか、単に子宝運がなかったのか?
マルグリットといえば、‘王妃マルゴ’(1994年)
主演のイザベル・アジャーニよか野郎どもの方が綺麗だぜじゃなくて
派手な男性遍歴で有名であり
兄弟たちと近親相姦の関係にあったという噂もある
そんだけ精力的ならさ
男(女)替えれば案外アッサリ妊娠、よく見られるし
スペイン・ハプスブルク家の繁栄に貢献したんでないかい




ネーデルラント総督ドン・フアン・デ・アウストリアを魅了し
ドン・フアンは「アレは、男を救うというよりは、破滅させる類の美しさだ」
…スペイン中の男前漁りして、男前と国を破滅させたかしらん
( * なお、総督はカール5世の庶子であり、フェリペの異母弟に当たる
王侯貴族の私生児は、認知を受けても嫡出子と同等になれない
特権階級の財産分散阻止の一例である)




これでも短縮版と居直って




アフリカのどっかの部族では、定期的に他所の部族との婚姻を行うとの事
外部の血を拒み続ければ、心身ともに弱体化し、衰退の一途を辿る真理に起因する
人類がアーリア人だけになれば世界滅亡の危機を知らなかった鉤十字総統さんおバカの証明ね




「一つ確実に言える事は、アタシの代でウチ終わり~」
「ワシの代で切れるんやったら、切っとけ」
家や血縁が絶える時は、どうやったって一巻の終わり
無理やり永続させたって、形骸化したり、劣性遺伝が頻発したり、何の利益もたらさないでしょ
スペイン・ハプスブルク家末期の当主かと思う時ある発達障害ジジィにしては、まともな事言うもんだわ




語り聞かせる者いないのでの備忘録、最後まで読んじゃった皆様お疲れ様~