梅は咲いたか~桜はまだかいな~
気分だけ春眠暁を覚えず、日曜日なのでサザエさんばり大口開けて大欠伸出る本日、YouTubeをダラダラ眺めている
とある事情により、昨日記事への補足で手抜き記事をば
映画が3本、TVドラマが7作品、漫画が5作品、舞台が2作品ある(2020年6月時点)
10度の映像化は横溝作品の中で『犬神家の一族』に次いで多い
けど、1980年代には全く無い
松竹映画版翌年の1978年、大阪MBS全5回シリーズ版の次は、同じ古谷一行主演によるTBS2時間版と、13年もの間隔が置かれる
21世紀に入ってからも、稲垣吾郎主演の2004年フジテレビ版から吉岡秀隆主演の2019年NHK版まで15年の長きに亘り空白期間が見られる
しかも2004年版が、2016年に再放送されるも、地上波局制作としては最後となっている
10度の映像化それぞれ差異あれど、『八つ墓村』から外せない「障壁」の所為(・・?
津山事件は村人が悪いから仕方ないな
【津山事件】映画八つ墓村の題材。11軒が襲われ、3軒が一家全滅 - YouTube
差別は勿論いけないけれど、
この地域の事情(貧困や夜這いの悪習)不治の病の結核に対する恐怖、
犯人の病気からくるコンプレックスがあったり(徴兵検査不合格、
結核感染を恐れて、女性から交際や夜這いを断られる)村民襲撃した時も、
赤ちゃんや幼児をためらいも無く○害しているから、100%同情も出来ない。
複雑で悲しくて、救いの無い事件です。
大量殺戮をどう扱うか、コンプラだか天婦羅だかの末世に頭イタタじゃね
津山三十人殺しと言えば、昨日記事後半で触れた『砂の器』にも形を変えて垣間見える
松竹映画版でなく、中居正広主演の2004年TBS版だ
親子の放浪の理由が
「和賀英良(本浦秀夫)の父・本浦千代吉が
集落の中で唯一ダム工事の住民投票に賛成票を投じたという謂れ無き理由で村八分にされた結果
妻が急病になった際集落の医師から診療を拒否され、誰にも助けて貰えないまま病死するに至ったことに憤怒し
村中の家に放火して26人を殺害したため」
という設定にされている
村中に放火するという設定は、原作者が津山事件について記したドキュメント「闇に駆ける猟銃」から引用されたものである
その後千代吉は三木の秀夫への配慮により、亀嵩から離れた大阪で逮捕されたものの
公判中に不治の病に倒れ、秋川医療刑務所に収監されている設定となっている
この変更については、時代の変化という理由も然る事ながら、川辺川ダムを巡る一連の騒動や
放送前年の2003年11月に黒川温泉(熊本県)のホテルで起きたハンセン病元患者宿泊拒否事件も大きく影響している
また、舞台を2004年としており、時代の整合性の問題から、和賀の戸籍偽造について変更されている
尚、この2004年版『砂の器』、幕切れに納得行かない
父親が医療刑務所で存命中のため、父子を再会させる点にね
映画版での「潤色」と同様の設定がされ
ピアノ協奏曲『宿命』(演奏会では和賀自らがピアノを演奏する)が印象的に用いられるなら
加藤剛が加藤嘉と過ごした日々を思い浮かべながら演奏する松竹映画版のように
父子お互い会いたいけど絶対会えない宿命を背負う設定が必須じゃね
息子が父親の病室壁にもたれてハーモニカ吹く場面だと
最後の最後にケチ付けるなやと、TV画面に向かってケチ付けたったワイ
そもそも、歌手役でなくピアニスト役とは言え、音痴の中居正広が音楽家役なんて
演奏会でのカーテンコール場面か、背中で両手指組んだ格好で聴衆にお辞儀するなど
ステージマナーが、背後から撮影したスタッフともども悪過ぎたぞw