mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

子供の頃には障壁高かった世界名作劇場をEn famille、家族と共に

診断するとキメエ内容の夢を見たので気分直し記事をば

 

 

 

 

 

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「自由に飛びたい」と夜空に描いた絵、そして、小さな希望 - 心の旅路

水に流すのはむしろ水くさいかも - 無題・雑記・ゴッタ煮

世界名作劇場の全作じゃないものの全回通して観たのは、NHK-BSが取り上げ始めた1996年頃、アタシが30歳以降にだ

従って

デーテ叔母さんやロッテンマイヤーさんの事情を理解するようになりw

ミンチン院長やラヴィニアと和解する『小公女セーラ』最終回に物凄いストレス溜まるしww


トリビアの泉「フランダースの犬が初めて和訳された時、主人公のネロは『清』パトラッシュは『斑』と訳された」

カット毎に異なる天使の数が気になってしまい、素直に泣ける餓鬼が裏山し~www

 

 

 

 

逆に、餓鬼では難しく大人向けなのが

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適齢期を逃したか縁の無かったアナタに捧げる世界名作劇場 - 心の旅路

「これ、社会科いうよか世界史知らな、子供にゃ難しいわ~」

ひょっとすると、世界史弱い四大以上卒高学歴にもかも知れないとしてw

 

 

 

 

 

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医食同源が神、孤食の鬼は人間を衰弱させる悪魔の餌食 - mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

素性を隠している孫が祖父の個人秘書として雇われ祖父の豪邸にも暮らす『ペリーヌ物語

豪邸での最初の夜、祖父が食卓で「年寄りの時間に合わせた食事時間だが」と伝え、構わないとの答えに喜ぶ

フランス有数の大富豪だから食卓も豪華なんだけど、孤食じゃ孤独で、何食っても美味くないのね

それと同じで、テーブルマナー完璧だろうとアハハハ♪☆しない会話も弾まない食卓が日常だと

お高い牛さん🐄じゃなく安っい豚さん🐖や鶏さん🐓の反則すき焼きであろうと、湯けむりが心温まるっての 

と書いたね

 

 

 

 

この作品、「盲目」が鍵で、「寝て見る夢」が大団円をもたらす分岐点じゃないかね

 

 

 

 

ペリーヌ・パンダボアヌは母の国インドで生まれ育った13歳

両親と3人で父の国フランスへ向かう道中のボスニアで、父エドモンを病気で亡くし

母マリと旅を続けるが、病弱気味の母もパリで亡くす

亡くなる直前の母から、父は実家の猛反対押し切って母と結婚し勘当の身であり

フランス北部の村マロクールに住む祖父から自分たち母娘が歓迎されない存在を初めて知らされ

ペリーヌはまた、マロクール村の入り口で知り合った、食堂の娘ロザリーから

道中に見えた立派な屋敷が、当地で大工場を経営するビルフラン・パンダボアヌのものであることと

そしてビルフランが自分の言いつけに逆らって家を出て行った息子エドモンを許していないかも知れないを教えられたので

「オーレリィ」の偽名を使い、ロザリーの紹介でマロクール工場のトロッコ押しとして働き始めた

しばらくして、マロクール工場近隣に稼働する傘下のサンピポア工場で、英国人技師との橋渡しである英語通訳が急病に倒れると

英会話能力を買われ窮地を救ったペリーヌが、ビルフランの「オーレリィ」に対する信頼を大いに向上させる

ビルフランは目の見えない自分に代わって新聞や手紙を読ませるための秘書に「オーレリィ」を抜擢したのみならず

池のほとりの空き小屋を出て下宿屋へ移ったという「オーレリィ」を屋敷に住まわせることにした

しかし、ビルフランがエドモンとマリがインドで結婚したことを認めていないどころか

マリのことを息子をたぶらかした女として憎んでおり、孫にも全く無関心で

「インド人の嫁とその子がフランスに来たって、気候や生活習慣が合わない」

個人的な悪感情以外に、人種偏見が見え隠れする場面が、ペリーヌの心を重くさせる

というのも、ビルフランが顧問弁護士のフィリップに依頼し、エドモンの所在を調べさせており

エドモンが既に亡き人を知るペリーヌにとって、祖父が知ったらどうなるか気が気でない所為であった

 

 

 

 

分岐点は、ビルフランがある日、「オーレリィ」と散歩する夢を見た時に訪れた

「オーレリィ」がどんな顔をしているか、目の見えないビルフランには無論わからない

赤ん坊の頃から盲聾でもそれなりの夢は見るというから、近年まで見えていた者だって朝起きた時真っ暗なだけで夢は見る

そんな頃、ペリーヌが恐れていた知らせ、エドモンの死が、失意のビルフランを病の床に就かせた

ペリーヌの看病により少しずつ回復している所へ見舞いに訪れたのが、ロザリーの祖母フランソワーズ

フランソワーズが、幼児期のエドモンの乳母を務めた

ビルフランと昔話に花を咲かせるフランソワーズが何気なく、「オーレリィの顔はエドモン様の子供の頃の顔によく似ている」

それを聞いてビルフランは、「オーレリィが実はエドモンの娘であり自分の孫ではないか」と仮説を立て

フィリップ弁護士をパリへ調査へ向かわせると

初雪の降る季節に、フィリップ弁護士が戻り、「オーレリィ」がペリーヌでなければ答えられない誘導質問に正解した結果

ペリーヌの優しさや愛に触れているうちに自身も他人を思いやる気持ちを少しずつ取り戻していた祖父と孫娘共に幸せの涙を流す

メデタシメデタシ、Fin(The End)

 

 

 

 

 なんだけど

 

 

 

 

顔わからない相手の夢を見るって、そんだけ相手の「真心」が伝わる意味だね

ビルフランが孫の顔見たさに危険な手術を受け、初めて見た時に、「エドモンの顔なのに、フランソワーズ以外気づかないとは!」

それくらいペリーヌは父と同じ顔

ではビルフランが目明きで最初からペリーヌの顔わかっていれば、果たして素直に受け入れたか?

ジジババにとって同じ孫でも、娘の産んだ孫と嫁の産んだ孫ではちょっと違ったりするよね

嫁憎けりゃ嫁の産んだ孫まで憎し、これ巨大掲示板でなくたってちょくちょく聞くぜ

 

 

 

 

 

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ペリーヌの母マリはインド人だが、正確には英国の血を引く英印混血

(旧姓が英国系のスティーヴンソンで、原作ではインド系のドレサニ)

原作によると、上級カーストで裕福な家の一人娘、キリスト教改宗者としてカーストから外されている

そんな母の最期の言葉が「人から愛されるには、まず人を愛しなさい」

「赦し」も込められよう

遺言を忠実に守ったペリーヌが、息子を愛するが故に拗らせてしまったビルフランに

知らぬとはいえペリーヌの前で嫁と孫娘への非礼を詫びるほど本来の優しい姿を取り戻させた

何かと障壁高いからこそ、障壁を乗り越えた時の感動はプライスレスっちゅうコトかね

 

 

 

 

 

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Perrine Monogatari - Episodio 48 - Lágrimas de alegría

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Perrine Monogatari - Episodio 49 - La primera nevazona