mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

人生の黄昏期に、Both Sides Now、青春の光と影を想う

自分が50歳になったせいか
自分より年長なのに、皆カワイク見えるのが↓





Schubert
Piano Quintet in A Major, D. 667 The Trout

Itzhak Perlman violin
Pinchas Zukerman viola
Jacqueline Du Pré cello
Zubin Mehta double bass
Daniel Barenboim piano

Recorded at the Queen Elizabeth Hall (London, Great Britain) in 1970

イツァーク・パールマン(1945年、テル・アヴィヴ生まれ)
ピンカス・ズーカーマン(1948年、同上)
ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945年、オックスフォード生まれ)
ズービン・メータ(1936年、ボンベイ生まれ)
ダニエル・バレンボイム(1942年、ブエノスアイレス生まれ、現在はイスラエル国籍)
20代が、4人
34歳のメータとて、指揮者としては若造年齢




メータは、ロサンジェルス・フィル音楽監督時代の、女にモテモテ期ね
異国情緒あふれる男前に色目使う合衆国美女にインド人もビックリ
なお、動画中でハグする美女が、嫁の女優ナンシー・コヴァック




最年少のズーカーマンも、後年、意外とやりやがるには笑える
1970年当時は、4歳年上のフルート奏者ユージェニアと結婚しており
1972年生まれのオペラ歌手長女、1975年生まれのロック歌手次女をもうけるも
離婚し、1985年に女優チューズデイ・ウェルドと再婚するが、1998年に再離婚した
(ウェルドにとっては3度目の結婚であり、2度目は、英国の喜劇俳優ダドリー・ムーア
現在は1998年より関係を続けて来た18歳若いチェロ奏者アマンダ・フォーサイスと再々婚中
1998年4月よりオタワ国立芸術センター管弦楽団音楽監督就任も、アマンダがチェロの首席のためらしい




その点、パールマンは平和だ
決して美女と言えない嫁(動画中の黒髪)を半世紀ばかり守ってるんだからよ
ヴァイオリンの二人羽織ならぬ、幼児期の小児麻痺の結果を受けた二人三脚でしょね
ちなみに、パールマンは、車椅子でなく杖での移動出来る
演奏会では、共演者がヴァイオリンを手に持って舞台に現れる
本人は至って行動的で、友人のアパートに行くと、スタスタ台所に入って、料理を始めるそうよ
手が芸能人の白い歯以上に大事な商売道具である器楽奏者が、包丁握っていいのかって?
「昔々、日本の某女性ピアニストが、ピアノ女子学生に『料理を作るの好き?』と尋ねたら
女子学生に付き添っていたステージママが「滅相も無い!」と言い切ったので
黙って近くにあるリンゴの皮を剥き始めると、今度は母娘揃って『キャ~』と悲鳴を上げた」
女が演奏家として無理と決まれば、音楽の勉強しかやって来なかった穀潰しも決定する
嫁に出すしか能無いんだからを暗喩してるわけよ
アタシの中学から芸大に行った女子なんて、嫁行くまで何も出来ず、それが現在ではイカの皮剥いてるがな
要するに、男子とて、生活感は重要、嫁倒れた際の保険を考えとけ
パールマンの得意料理が、高等料理であるスープや煮込みって、これ、神経が繊細を示す証明だしな
顔が高見山だからといってバカにしてはいけませんよ
丸八真綿 高見山 CM 1985年 マルハチ羊毛パッド




杖使っての自力移動出来ない、それは

イメージ 1

ジャッキー・デュ・プレであった





アウシュヴィッツ=ビルケナウ女子音楽隊生存者アニタ・ラスカー=ウォルフィッシュ
その息子さん、英国のチェロ奏者ラファエル・ウォルフィッシュ
ジャッキーの受け持ったマスタークラス受講者の一人
なお、作曲家アンドルー・ロイド=ウェバーの弟ジュリアンも受講した
大昔に、ウォルフィッシュ、ウェバーのどちらかを、ジャッキーが指導する映像を観た
検索するのは止めといたけどね
顔は笑ってるものの、目が泣いてる、そんな映像だったのが辛過ぎる




バレンボイムが車椅子押す画像、いつ頃のもの?
ジャッキーの多発性硬化症が診断されたのは、1973年
1980年頃にはすっかりブクブク太りだったので、バレンボイムの風貌から見ても
バレンボイムがパリ管弦楽団音楽監督就任した1975年か少し後くらいかしらね
演奏家キャリア断たれたものの、30歳そこらと若いだけに少しは再起の希望持っていた気がする笑顔だ




1980年代に入ると、恐らく、完全に意気消沈していた
病気はともかく、亭主の不倫が応えた
ヴァイオリンのギドン・クレーメル主宰するロッケンハウス音楽祭に一晩だけ出演した際
クレーメルの嫁、サルには勿体無いピアノ美女エレナ・バシュキローヴァを数時間で口説き、さらって逃げ
皆、フランスと英国に離れて暮らすジャッキーを慮って、公然の秘密となった
が、女の嗅覚は犬並みに鋭い
亭主が単身赴任中のパリから掛けて来る電話の向こうの様子に気づく
全くの一人暮らしじゃない空気を感じ取ったのよね
電話ですら疎遠になって行った模様
英国のジャッキーに残ったのは、献身的な常駐介護士ルース・アン
もっともルース・アンも悪意無いが独善的であったせいで、彼女の支配下に近い状態にあった
亭主のユダヤ教への改宗が病気の元凶と言われる
見舞い客が選別され、お通夜じゃあるまいし、深刻な面持ちの者だけが部屋に通される
難病じゃなくたって気が滅入りますって
1987年秋、42歳で亡くなった時、自分の録音で好きだったシューマンの協奏曲が流れていたというけど
聴き取れるだけの意識残ってたのか…残ってなかった方が幸運と思える




と、ここまでが、団塊世代親父どもの「ジャッキー泣かせたバレンボイム赦さね~」所以
1954年生まれのワーグナ師匠格も、メチャクチャ悪口を並べ立てていた
師匠格を改心させたのは、アタシよ
アタシも正直、バレンボイム好かんものの
1997年東京で聴いたベルリン・シュターツカペレの♪パルシファルは本当、名演だったし
嫁の発病後、「亭主の鑑やのぉ」いうほどの変わりっぷりが泣けるためよ





ジャッキーが主婦らしく、台所に立ち、紅茶入れてるね
ティーポット持つ手が震えていた日があり、病気のサインだったは置いといて
何年も前に書いたと思うけど
バレンボイムは、嫁がいなけりゃ、ティーバッグ使って紅茶入れるすら出来ない亭主だったのに
嫁の発病後、前掛け姿で台所に立ち、せっせと料理を作るようになった
ハム大好きな罰当たりユダヤ人ながらも、クックパッド無い時代だ、大したもの作れなかった?
ハムエッグ作ってくれるだけでも、女にゃ感激物でしょ♪☆*1
嫁の稼ぎをアテにして、ハラボテ中で具合悪くても働かせ、嫁が入院すれば「俺のメシは?」
某島国のオトコども、甲斐性無しを恥に思え、オマエらに男名乗る資格、誰であろうと一切認めんッ
家族守る男の責任教えなかった、主婦失格するほどカネ稼ぐ母親を許す父親もじゃ~
…以上の内容を、ワーグナー師匠格に説教したの
それ以前に、アタシに料理作って食わせた事あるもんで、話は早かったわ




英国の推理小説(汚納戸のどっかに埃被ってる)に、難病に侵された若い女性が登場する
施設に入り、別居した夫と文通続けるも、ある日、彼からの手紙内容の変化に気づいた
男同士で遊びに出かけたような内容ばかり
それらを読んだ妻は
男が何故、子供も作れない、病気持ち女の面倒見なければならないんだ
お前の嫁は、病気を隠して男を騙し、結婚に持ち込んだんじゃないのか
とにかく、男には男の人生がある、病気持ち嫁なんて捨て置け
「きっと、友だちに言いくるめられたんだろな」




男女が逆の立場に置かれたら、妻が夫の看病出来ない理由持っていても、悪魔扱いを受けて非難を浴びる
女には何とも業腹な展開多い中、バレンボイムよくやたっと思わない?
8時間以上睡眠時間無いとクタビレル嫁に対し、3時間睡眠OKの亭主であった
30何歳と精力的に動き回れる時期に、裏で悪いコトしたかもにせよ、嫁の看病や家事をこなした
やれる限りの気遣いはやった




ジャッキーより8年も長生きの50歳にして、改めてバレンボイム赦せる
ま~無いと思うが、ボケたり寝たきりになれば
Bashkirova et Barenboim Pianoscope 2010
BBAになっても可愛い現嫁、1958年生まれと16歳も若いしね
介護して貰えよ、それだけの価値は持つから

*1:o(´∀`)o