mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

神々の黄昏を奏でた皇帝円舞曲を持ってしても、不可触の領域が存在する

17分前に登場した前半から続いた




アレクサンドラ・マンリーは、香港出身の英国人
父は英国人と中国人の混血、母はポーランド人とチェコ人の血を引くオーストリア
学校名は明かされていないが、オーストリア、日本、英国の大学で学んだ
地元の投資信託会社のマネージャーをしていた1994年頃
香港の海運会社に勤務していたヨアキム王子と出会い、1995年11月18日にフレゼリクスボー城で挙式した
オンナ好き王子が積極的に口説いたと記憶する
アジア人初の欧州王室入り、しかも王子より5歳年上の姉様プリンセスと、大きな話題となった
ヨアキム王子との間にはニコライ王子(1999年生まれ)とフェリックス王子(2002年生まれ)をもうけた




…中国美女の容姿持つアジア系ながら、血統は生粋のアジア人じゃないと言える
息子たちの王位継承順位が7位と8位、これ何処の国でも、王族内のその他大勢に過ぎない
彼らの父親からして、兄フレゼリク、彼の4人の子供たちに次いで第6位と、次男にしては低い数字だ
これらを考え合わせてみよ
「アレックスの人柄等を王室が認め、王族として受け入れた
それが事実でも、曲がりなりにも欧州の血の濃さも無関係じゃあるまい?
ヨアキム王子が長男であれば、その子供たちが王位継承権高ければ、嫁の出自はともかく白人100%じゃ?」




デンマーク王室の位置づけを考えてみましょ





マルグレーテ王女が誕生した1940年当時、王位継承は男子のみであり、女子には王位継承権は無かった
しかし、フレゼリクとイングリッド王太子夫妻には、女子3人が誕生したものの男子は授からなかった
この時点では、フレゼリクの弟クヌーズ王子とその息子たちに王位継承がなされるはずであったが
クヌーズ王子よりもフレゼリクと娘たちの国民的人気が非常に高かった事から
フレゼリクに男子誕生の望みが薄れるにつれて、王位継承の変更を求める国民の声が高まった
これに後押しされる形で、1953年に行なわれたデンマーク王国憲法と王位継承法の改定により
男子優先ながら、男子のいない場合には女子にも継承権が認められ
弟のいないマルグレーテが、13歳で法定推定相続人となった
1972年、父王フレゼリクが逝去により
マルグレーテ王太女が、デンマーク初の女王であった摂政マルグレーテ1世から560年ぶりの女王に即位した




町に買い物籠下げて出かけるわ、本屋で立ち読みするわ、タバコ吸いまくるわ、気さくなBBA様である
アタクシが女子高1年生の時、地理教える爺さん先生が、欧州旅行エピソード語った折
「王宮の前を通りかかると、王子たちが窓から道に向かって手を振っておられました」
ごくごく日常的に、「オバちゃん、こんにちは♪そこの爺ちゃん、ウチの国までようお越し☆」と挨拶なんてね
香港まで出稼ぎに行きオンナ口説く息子育てただけあるわ




英国へ逸れると
30数年前、王室側に、何しろチャールズの嫁だからね、若く世間知らずの小娘を据えたい思惑あったにせよ
スペンサー家が英国有数の名家であり、英国人皇太子妃(引いては、英国人王妃)を生むに相応しい所から
ダイアナ・スペンサー嬢が選ばれたら、日本では職業歴が話題になった
プリンセスという生き物を、箸より重い物持てないほど浮き世離れした育ちとでも?
世界有数の高級ブランドでは、貴族令嬢を店員として雇い入れているよ
王侯貴族を顧客に持つともなれば、粗相無いよう、お客様と渡り合えるだけの教育水準求められるが理由であり
娘送り出す貴族側も、息子にも言えるけど、名誉職でない現場の仕事を厭わない教育を施している
ロマノフの末裔とか、何とか大公子女とか、最終的には名誉職だが、契約社員歴も重要視する
ダイアナも、社会奉仕したり、家政婦などで生計立てたり
どっかの島国では雑魚が親の仕送りで花の女子大生やってる年頃に、ちょっとは現場叩き上げやってたのよね
頭の生え際がだんだん親父似にの息子たちが幼い頃、小遣い渡されハンバーガー買った話を思い出しても
お抱え運転手に抱えられて育った、自分で地下鉄切符買えない総理大臣なんざ実は育ち悪いが知れるわな




とはいうものの、オホホホホ、どちら様も王族としての自覚を持ち義務を果たすは心得ていましてよ
マルグレーテ2世も然り
ヘンリック殿下は王配に恥じぬ、1648年に創設されたフランスの貴族ラボルド・ド・モンペザ伯家の出身
女王様はフランス語・スウェーデン語・英語・ドイツ語に堪能であり、BBC映像見ての通り、英語は完璧だが
英国といえば、母方の祖母がヴィクトリア女王の孫娘に当たるから、女王様ご自身問答無用の血統書を誇る
デンマーク王室が属するグリュックスブルク家を見てみ、欧州王室の多岐に渡る名家がわかる
グリュックスブルク家デンマーク系には、マリー・ソフィー・フレデリケ・ダウマー王女がいるぞ
結婚後はアレクサンドル3世皇后マリア・フョードロヴナ、ニコライ2世の母君がだよ(やっとロシアに到着した)
ロマノフ家は英国王室同様、世界はともかく欧州では冠たるドイツの血が濃い
この流れを汲むグリュックスブルク家デンマーク系も言うまでもあるまい
長い間都市国家を形成していた分裂国家ドイツ、どんだけ名家が存在する?
デンマークの国は小さくたって、君主である女王様の体内には一人EU級の由緒正しい血が流れるというわけ
…開かれた王室といえど、姻戚関係結ぶともなれば相手を篩にかけるのが自然じゃないの




オットー・フォン・ハプスブルク
最後のオーストリア皇帝カール1世と皇后ツィタの長子で、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子
ツィタが唯一、名前倒れの皇位継承者夫人ゾフィー・ホテクに宮廷内で挨拶した人物である
出身が第一次世界大戦の交戦国であるフランスイとタリアに結びつき、国民から『イタリア女』と呼ばれ
プライドが高く、フランツ・ヨーゼフ皇帝の母ゾフィー大公妃に酷似する鬼嫁系
貴族特有の選民思想も強く、ハプスブルク家お坊っちゃま亭主以上に、ハプスブルク王朝の存続は神の真理
何とま~1989年に死ぬまで、必ずや王朝の栄光は帰って来ると本気で信じていたそうな
(スペイン、ベルギー、ルクセンブルクの君主位継承権を保持する子孫により、王朝君主返り咲き可能性は残る)
写真見ても「こりゃ本物の雲の上階級だわ」が漂っているツィタ
でも、熱測れというくらい筋金入りだからこそ、何があろうとも揺るがぬ自信の持ち主だからこそ
幼児にまで頭を下げる身分に置かれていたゾフィー・ホテクに公の場で挨拶した事があった
本音はどうあれ、皇位継承者夫人に対して貴婦人としての礼儀をわきまえていたツィタにちっとは救われる
ハプスブルク家自体の身分差別というか貴賎結婚を忌む伝統は、王朝崩壊後も根強かったよう
一族の誰かの結婚問題発生した1980年代に、オットーが家内法を改正し、緩和策を打ち出したとか
緩和策であって、王侯貴族内の格差取っ払っただけで、誰でもカモ~ンに非ず




王朝は1世紀前に消滅したロマノフ家の家内法も長い間、やたらメンドクサイ代物だった
「ロマノフ家の人間と王族出身の配偶者(単なる貴族であってはならない)のみが、身分相応な結婚と見なす
身分相応な結婚によって生まれた子供のみが帝位継承資格を有するとし
貴族以下の配偶者との結婚は貴賤結婚として、その結果生まれた子供に帝位継承権は無い」
ニコライ2世の従弟キリル・ウラジーミロヴィチの息子ウラジーミルに被害が出た
亡命ロシア人貴族の公爵令嬢レオニーダ・バグラチオン=ムフランスカヤと結婚したのが原因で
1773年以来ロシア帝室家長が兼ねていたホルシュタイン=ゴットルプ公の称号も有していたため
直系男子が無く、娘が父の死後も大暴れした結果
旧ロシア帝室の3つの分家の当主たちを筆頭に、一族内でのスッタモンダを演じ続けたから、もお意味不明だ
家内法がその後改正されたか知らんが、こんなもんよ、王侯貴族なんて(疲れ果ててしまい、ヤケクソ気味)




別に王侯貴族を非難しているんじゃない
財産分散、不要なトラブル防ぐため、限られた範囲内での姻戚関係は少なからず容認出来る
動脈硬化起こさないだけの血の活性化が時折行われればね
『セレブリティ』の意味を間違って解釈しているどっかの島国人種がオメデタイと言いたいの
アレクサンドラ・マンリーに関する記述はあくまで邪推だけど
生粋の中国人や日本人などが、欧州の名門一員になれる道理、見えるか?
ある地位にまでは到達出来るかも、しかし、そこから先は玉座見えるが座るは不可能、どおよ??
何度見たかて忘れる複雑怪奇な欧州王侯貴族相関図より易しい説明を誰か頼むわ!!!