mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

歌手の世界に於いても、神々の黄昏?

本日は、お菓子杯ヴィッセル神戸vsFC東京が行われる
mathichenさんは、クタビレるため神戸まで出向くのは夜露四苦ない
現地入りした青赤タヌキ応援団、アタクシの分まで応援ヨロシク
ガラ悪さ満点の関西弁聞こえたら、ドッペルゲンガー、代役が行ったという方向でお願いします
 
 
 
 
代役に関する、クラシック備忘録をば
最近、ネタ切れのあまり、クラシック備忘録多過ぎる?
若年性ボケ防止+人間いつお呼びかかるか明日知れぬ身であり、思い出した時に書いとかんと~
 
 
 
 
(その壱)
ウェールズ出身の歌姫、ギネス・ジョーンズ
74歳にして、30歳以上若い婿さんを迎えたそうな(銀行家亭主に先立たれていたのか?)
おカネ持ってる他に、美人ってやっぱトクね
…じゃなくて
銀行家亭主というのは、スイス人であり、ジョーンズもルツェルン近郊だかに定住していた
1993年頃のある午後、友人のジェラール・モルティエから電話が入った
彼が総支配人務めるブリュッセル・モネ劇場で、♪ニーベルングの指環四部作の新演出始まったが
午後6時開演の♪ワルキューレ初日、午後2時頃になって、題名役ソプラノがキャンセルしたという
( * Dieの前置詞つくWalküre、これは騒々しい戦乙女姉妹たちでなく、ブリュンヒルデ一人を指す)
ジョーンズが代役引き受けた時間は不明。チューリヒの空港到着が、午後5時
迎えに来た演出助手から飛行機の中で大体の説明を受け
劇場到着時には第一幕が終わりかけで、指揮者との挨拶も打ち合わせも出来ないくらい
瀬戸際にあったせいか、超スピードで衣装つけて第二幕の舞台に飛び込んだら、肝をつぶした
舞台がね、鉤十字総統さんの山荘バルコニー、それだけで笑えるのに
舞台の真ん中に、ワーグナーが指環作曲に使用?グランドピアノが置かれ
最終幕、神々の長ヴォータンが娘を寝かせると来れば、ギリギリの代役には意味不明過ぎて…
なお、ベルギー人いうのは物好きらしく、その指環演出は大成功を収めたそうな
 
 
 
 
(その弐)
1994年頃、ノルウェー首都のオスロ歌劇場、これまた♪ワルキューレ
午前中に、ヴォータンがキャンセルし、午後、ドイツ人歌手ボード・ブリンクマンが代役引き受けてくれた
劇場関係者がミュンヘンまで迎えに来た、ここまでは、フツーの話
迎えに使用した交通手段が、軍用機って…ノルウェー政府、国家の有事とばかりに飛ばしたの!?
 
 
 
 
(その参)
ハリー・クプファーの、1978年バイロイト演出使い回し的大同小異、つまり全てゼンタの妄想劇ね
理由は不明だが、ゼンタ役ソプラノが歌えなくなった
やたら細かい演技要求される現代演出を、急の代役で演じられるわけないってんで
本来の歌手が黙役で舞台に立ち、代役が舞台袖から歌うはよくある話ながら
ベルリンのゼンタは舞台に立てない状態だったらしく、演出助手おねえさんが女優デビューしたとの事
…世の中やっぱ、美人がトク?
 
 

 
(その肆)
上段の公演で題名役を歌ったファルク・シュトルックマン
1993年、♪トリスタンとイゾルデの、トリスタン従僕クルヴェナールで、バイロイト・デビュー
翌年、アルフレート・キルヒナー新演出の指環に、♪ラインの黄金の雷神ドンナー、♪神々の黄昏のグンターを
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↑のような格好を取り、ボケ~ッとしている真っ最中、当記事が浮かんだと書いといて
 
 
 
 
グンター、グートルーネのギービヒ兄妹が、異父弟ハーゲンに「嫁と婿貰う、どお?」と唆される場面冒頭ね
画像探すのメンドクサイから出さんが
妹歌うアンネ・シュヴァーネヴィルムスの、キューティーハニー風の胸強調するヤらしいドレス、誰の趣味?
衣装担当のロザーリエ、街で目に留まった物ナンでも持ち帰ったいうから、悪趣味は仕方ないか
演出家ともども何考えてんのよと呆れて、YouTube探したけど出て来ないので、1行で書くと
「妹は普通に座ってるのに、お兄ちゃん腕疲れませんか~」
TVに向かってツッコンダのは他ならぬ、性格いくない!mathichenさんであったのは、説明するまでもあるまい

 
 
 
一つ説明加えると、この♪神々の黄昏、日本では最初、クラシカジャパン放映の予定であった
実際クラシカでも放映されたものの、どーいう陰謀か、NHK-BSが本邦初放映の権利を得てしもた
当時CS観られなかったアタクシにゃ、「日本放送協会もたまにはイイ事するもんだ」
1998年8月いま頃の土曜日深夜から日曜日未明まで、クラシックロイヤルシートを5時間近く視聴したの
その時録ったVHSは現存しないけど、10年後くらいに買ったDVDは永久保存中

 
 
 
第一幕、ジークフリートと兄弟の誓い交わす場面、第二幕、ブリュンヒルデ、ハーゲンと歌う復讐の三重唱
これらの場面は大抵、他の三人よりは軽量級でも歌えるグンターが力負けし、ハゲじゃなく影薄くなる
ヴォルフガング・シュミット、デボラ・ポラスキ、エリック・ハルファーゾン
彼らの強靭な大声に並ぶのは、なかなか難しい相談なので
他の劇場では当時すでにヴォータン歌っていたシュトルックマンが均衡取れる
実際、1998年の公演、NHK-FM録音お持ちの皆様、おヒマならば再聴してみよ
頭から?風邪ひいたシュトルックマンの代役として、アイケ・ヴィルム・シュルテが呼ばれた
ほれ、1993年ベルリン・ドイツ・オペラ日本公演に来た、マイスタージンガーの笑われ役ベックメッサー
ミュンヘンの街を散歩中に拉致され、バイロイトへ連れて行かれ
シュトルックマンが黙役で舞台に立ち、シュルテが舞台袖から歌った
大男のシュトルックマン、ちんちくりんのシュルテ、何かキモイ組み合わせだわと思っていたら
FMチューナーから舞台見えんながらも
案の定、シュルテの力負けだけは、舞台袖の悪条件差し引いても伝わった


 
 
ただし、DVDお持ちの皆様、キルヒナー演出のグンター、最後メッチャ情けないよね~
ハーゲンと財宝巡る争いの結果、ハーゲンに殺されるのは台本通り。殺され方がね、ワロタ
台本通りだと、ハーゲンの持つ槍にグサリ刺される
キルヒナー演出だと、兄弟揉み合いになり、弟が兄の脇差を奪ってグサリ刺す
自分の脇差に刺されるなんてねぇ
…午前4時半前後でなけりゃ、アタクシゃ絶対、ワーグナー級大声の大爆笑したはずだ~

 
 
 
ついでに書くと
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベルリン国立歌劇場のクプファー演出を、バルセロナ・リセウ大劇場で上演したもの
第二幕、ブリュンヒルデジークフリートの怒鳴り合い場面ね
1:20分頃にご注目。グンターが「兄弟の契り結んだのに、裏切ったのかッ」とジークフリートに詰め寄る所よ
このグンターどお見たって、昭和一桁東京場末の奇術師でなけりゃ、鉤十字総統さんパクリだぜ
総統さんは自前の頭だから似合うけどさ、ハゲが被り物だけでなかなか似合わんのに、コレだと…
2006年頃、このDVD観た時もまた、ワーグナー級大声の大爆笑を心の中では説明するまでもあるまい


 
 
 
性悪なmathichenさん故に、ファンでもいじり回して遊んでやるんだよ、ヴェンゲルさんで証明済みでしょ
ここまでの展開は一応、グンターという役がそれだけ、難しい役だと言いたいの
お膳立てして貰った栄誉を得ようという、女々しくセコイ、人間の持つ弱さを示す男である
ショルティ指揮盤で歌ったディートリヒ・フィッシャー=ディースカウも主張していた
しかしながら、豪族の家長務まるだけの恰幅も兼ね備えている必要大きいよ
容姿、演技力、三拍子揃えば文句無し。ブッサイクな大根でも、歌で説得力持たせれば合格
と、言うは易しだが、グンター適役って本当少ないと思う
ヴォータン役第一人者であったハンス・ホッターが歌った場合
歌は文句無し、ただ風格あり過ぎたと、実演聴いた人から聞いた
mathichenさんもね、グンター歌手の最高峰ヘルマン・ウーデに匹敵する歌手探すも
個人の趣味置いといて、シュトルックマンだけ
1958年生まれ、もう50代後半、持ち役変えつつある、いまは歌ってないでしょ
誰か、一日も早く、mathichenさんを納得させる、シュトルックマン代役になれるグンター歌手登場お願いします